がんちゃんさん(兵庫県)
投稿日: 2013年2月6日
5点
本田技研工業という会社のクルマ作りの原点がここにあります。このスタイリングと名前だけでも十分に買う価値のある存在だと思いますが、決して見た目だけのクルマではありません。「ツアラー」以上のグレードに搭載されるターボエンジンは、これまでの軽ターボにありがちだったチープさを見事なまでに打ち破ってくれています。3気筒を感じさせないほど質感が高く、それでいてブンブン回る素軽さ。『カーズ』よろしく、今にもクルマが踊りだしそうなほど元気の良いエンジンです。とにかく速くて、楽しくて、オシャレで、扱いやすい。ずーっといつまでも付き合いたくなりますね。今、日本で一番の“愛されグルマ”です。
ターボのクオリティがとてつもなくハイレベルなだけに、ノンターボのグレードに乗ると拍子抜けしてしまいます。正直、同じクルマとはとても思えません。別に飛びぬけて悪いわけではないのですが、見た目以外は「フツーの軽自動車」です。ターボの有無での価格差はカタログ上でたった“8万円”ですから、「クルマなんて動きさえすればいい」という方(そもそもそういう方は「N-ONE」という選択をしないでしょうが)以外はターボつけないと絶対後悔しますよ!全高は想定より高くなってしまいました(ワゴンRより3cm低いだけ)が、これは昨今の軽ワゴンブームを考えると致し方ないかもしれませんね。背が高い割には重心位置も低く安定しているので走行性能への影響は限定的です。あと、カラーバリエーションがチョット…。せっかくの面白いキャラクターなのに色がいまひとつです。これはホンダ車の宿命みたいなものですが(笑)。10万円高くてもいいからカラーオーダーしたいところです。マイナーチェンジに期待しましょう。
イギリスには「ミニ」という“愛されグルマ”がありますが、日本車でソレに近い存在は間違いなく「N-ONE」です。総合的には「ミニ」に一歩及ばないかもしれませんが、それでも「軽自動車」という日本独特の枠に収まっていることのアドバンテージは大きいでしょう。その気になれば誰もが手に出来て、かつ毎日でも触れたくなる、乗りたくなる。こういうクルマは世の中を明るくすると思います。その昔、「N360」が成し遂げたそういう“偉業”を継承する歴史的存在がこのクルマです。「イギリスにはミニがある。日本にはエヌがある。」そういう文化を築くことができるかどうか。私たちのセンスが試されているのかもしれません。
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