まささん(神奈川県)
投稿日: 2013年3月18日
4点
【エクステリア】
ボディサイズは4540×1840×1705mmで、最近発売されたクルマではホンダCR-Vに近いですが、真横から見たときのプロポーションはかなり違います。横置きエンジンでありながらノーズが長く、ウインドスクリーンは立っていて、縦置きエンジンのように前輪と前席が離れているのです。
開発者に聞いたところ、スカイアクティブエンジンに装着される排気系を収めるためもありますが、自然なドライビングポジションを得るという理由もあったそうです。横置きエンジンというと空間効率重視というイメージが強いですが、CX-5からはいい意味でそういう印象は抱きません。
【インテリア】
それに比べるとインテリアは実直な造形です。SUVとしては低めに座る前席は、100km乗り続けても疲れはありませんでした。一方の後席は、キャビンが短めのパッケージングの影響を受けて、座面が高く、背もたれともども角度が少なめで、食卓のイスに座るような感覚です。ただ身長170cmの僕が座ると、ひざの前には約10cmの空間が残り、頭上にも余裕はあります。
荷室は後席を起こした状態でも500Lの容積を持つだけでなく、ゲートを開けるとトノカバーが同時に跳ね上がって荷物の出し入れを楽にするなど、使いやすそうな作りに好感を持ちました。
【エンジン性能】
注目のディーゼルエンジンは、ひとことで言えばガソリンとディーゼルの中間の性格です。14:1というディーゼルとしては低い圧縮比のためでしょう、アイドリングでのガラガラ音はなく、5000rpm以上までスムーズに吹け上がり、エンジンブレーキは控えめです。でもディーゼルらしい低回転大トルクはそのままで、4WDで1620kgのボディを力強く加速させます。
ガソリンエンジンはアクセラと同じです。車両重量はディーゼルより約100kg軽いのですが、トルクが細いので同じペースで走るとアクセルペダルを踏む量が大きく、結果としてエンジン音は大差ない印象でした。それとディーゼルを含めて80km/hを越えると風切り音が気になることもありました。ボンネットとフロントウインドーに明確な角度を付けた造形の影響かもしれません。
【乗り心地】
乗り心地は固めで、特に19インチタイヤを履くXD Lパッケージは街中ではゴツゴツ感が目立ちましたが、高速道路では継ぎ目のいなしが上手になっていきます。ハンドリングは、特にディーゼルのノーズの重さが気になるものの、4WDなら立ち上がりでアクセルを開けることで、旋回力を強めてくれます。ステアリングの切れ味は適度で、最近マツダが重視にしている「動きのつながり」が実感できました。とくに17インチタイヤの車両でそれを感じました。
特になし
燃費はディーゼル2WDが14.0、ディーゼルとガソリンの4WDがいずれも12.1km/Lでした。ディーゼルの伸びがいまひとつだったのは、吹け上がりが軽快なので山道で回しがちになったためもありますが、ガソリンのスカイアクティブの燃費性能の高さも再確認しました。ただ走りの力強さや燃料代の安さを考えれば、ディーゼルがオススメとなるでしょう。
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