赤911さん(東京都)
投稿日: 2020年8月7日
1点
小型軽量でダイレクト感のあるシフトフィール(ロッド直結なので当然)に
パワステを始め余計な物がついてないステアリング周りのダイレクト感。
周りに人も車も無い状況で一人で楽しく走っている分には最高。
各部の設計の甘さ。
アップライトの強度不足が元々存在しているのか
後ろ足が走行中に折れて操縦不能となり自損事故を起こす例がいくつかあった。
本気で購入を検討していった結果、新車と中古車含めて8台程見て回ったが
どうしても不安が拭えず購入は諦めた。結果として正解だったと思う。
以前は取り扱いのある小さな専門店が存在して、そこで対処してもらう事ができたが
2020年現在でもまだ残っているのかは不明。
エンジンもインジェクションではなくFCRのキャブなので調整が必要だが
(全部がそうなっているのかは知らないが私が見た車は全部FCRだった)
以前存在していた正規ディーラーの在庫車以外ではまともな車を見た試しがない。
キャブなのでFIのつもりでアクセルを開けると息付きをして加速しなくなる。
レブリミッターも無い上に超ショートストロークなシフトパターンなので
下手な人に運転させるとあっという間に壊される車。
購入する人も極々限られるので手放す時もかなり苦労する。
買取店に出せば文字通りの二束三文。
専門店に持ち込もうにも専門店はどこにあるの?状態。
オーナーか従業員かが偶然一台手に入れてそれにハマったから
専門店を名乗っている様なレベルの低い店も普通にあるので要注意。
デザイナーはムーンクラフトの由良さんなので
レースカーの整備を依頼するつもりでムーンクラフトへ持ち込めば
もしかしたら面倒を見て貰えるかもしれないが、ワンオフや極少数生産の車を
整備するなりの費用がかかる事は間違い無いだろう。
工賃が常識的であってもまず部品がもう手に入らない。
ならどうするか?作るしか無い…
そして極め付けはこの車のフレーム。
昔ながらのアルミバスタブフレームで設計はこの年代。
古いレースカーを街中で乗る様なもので危険極まりない。
車重が軽いのでサーキットで自分からタイヤバリアや大きなスポンジへ突っ込む分には
そこまで大きなダメージは負わないが、相手がコンクリートだったり
例えば停車中に真横から4tトラックが突っ込んできた場合には話が全く変わって来る。
今でもネットで検索すればこの車の透視図やフレームだけの写真を見る事ができるので
座った状態でリスクを負った時、自分自身がどうなるかよく考えた上で購入する事をお勧めする。
余程の愛と乗りこなすスキル、そして安全に走行させる為に必要な整備をするスキルが
オーナーに備わっていないといつかとんでも無い目に遭う諸刃の剣。
サービスネットワークがきちんと存在していれば良いが、そんなものは無い。
メーカーの潰れたイギリスのキットカーみたいな車なので
ただスポーツカーに乗りたいだけの憧れで買うと購入価格を丸々損するか
ひどい時には命を落としたり人の命を奪う事になるだろう。
それでもあなたはこの車に乗りますか?
乗りこなし維持する相当の自信が無ければ買ってはいけない車です。
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