ホンダ フリードハイブリッド ▲5ナンバーサイズのボディながら3列シートとハイブリッドシステムを搭載したフリードハイブリッド

お手頃な3列シートミニバンが欲しい!でもお高いんでしょう?

いくらクロスオーバーSUVが人気とはいえ、ファミリーカーとして日常的に使う車であればスライドドアや3列シートが備わった車両が便利であるという事実は揺らぎません。

とはいえ、常に3列をフル活用で多人数乗車をするワケではないし、日常使いを考えると5ナンバーサイズの扱いやすいボディサイズが好ましいし、燃費も良いに越したことはないし、もちろん価格もある程度買いやすい値段だとうれしい……と、一見するとワガママな条件ですが、実はそれに合致する車が存在するのです!

それが、2011年10月から2016年8月にかけて販売されていたホンダ フリードハイブリッド(初代)です。

コンパクトミニバンではあるものの、ハイブリッドシステムを搭載しているということで、新車時は最も安価な仕様でおよそ215万円と200万円を下回ることがなかったフリードハイブリッドではありますが、新型モデルが存在することや初期型が登場してから10年が経過したことによって、原稿執筆時の2021年8月時点で、中古車の平均車両価格が80万円とググッと買いやすい価格帯となってきました。
 

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フリードハイブリッドってどんな車?

ホンダ フリードハイブリッド ▲フロントグリルとテールレンズが専用品になるのがハイブリッドの特徴

フリードは2008年5月に登場した5ナンバーサイズのコンパクトミニバンで、両側スライドドアと3列シートを備えながらもスタイリッシュなフォルムが特徴的なモデルです。

当初はガソリンエンジン仕様のみのラインナップでしたが、2011年10月に行われたマイナーチェンジのタイミングでハイブリッド仕様を追加しました。

これは、1.5Lエンジンにモーターをプラスしたシステムで、同時期のフィットなどにも搭載されていた実績のあるタイプ。気になるカタログ燃費は、21.6km/Lと3列シートミニバンであることを考えれば良好な数値となっていました。

今回ご紹介したいフリードハイブリッドは、1列目と3列目のシートがそれぞれ2名掛けとなり、2列目シートは2名掛けのセパレートシートと3名掛けのベンチシートの2種類が用意され、それぞれ6人乗りタイプと7人乗りタイプがあります。用途に合わせて、または日ごろ乗車する家族の人数に合わせて選ぶことができるのは大きな魅力です。
 

ホンダ フリードハイブリッド ▲いざというときは多人数乗車ができる安心感が人気の秘訣(写真は6人乗り仕様)

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初代フリードハイブリッドを狙うならどんな仕様がいい?

さて、扱いやすいボディサイズと低燃費、そして買いやすい価格となってきたことで非常に狙い目となった初代フリードハイブリッド。しかし、いざ購入を検討しようとしても執筆時点620台もの物件が掲載されているため、どんな仕様を狙えばいいのか分からないという人もいることでしょう。

そこで、今回はワタクシが独断と偏見でオススメしたい仕様をピックアップしてみましたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
 

オススメその1 予算重視! 車両価格80万円以下×走行距離7万km以下

せっかく価格がこなれてきたフリードハイブリッドだけに、予算の方は、総額100万円以内も狙える車両価格80万円以下に狙いを絞って選んでみるのはいかがでしょうか。

とはいえ、多走行な物件はハイブリッドということもあって心配な面もあるので、走行距離は7万km未満という条件を付け加えてみると、ヒットするのは80台ほどとグッと少なくなってきます。

台数は絞られますが、状態の良い物件も多く、7万km未満どころか3万~4万km台の物件も存在します。中にはメーカー系中古車店のものもヒットするので、安心感という面ではかなりアリ。こまめにチェックすると、掘り出し物に出合える確率も上がるのではないでしょうか?
 

ホンダ フリードハイブリッド ▲ベースグレード以外は右側パワースライドドアも標準装備となる(ベースグレードは左側のみ)

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ホンダ フリードハイブリッド(初代) ×走行距離7万km以下 × 予算(下限なし~上限80万円) × 全国

オススメその2 ちょっとリッチに! 特別仕様車「プレミアムエディション」

コンパクトミニバンであっても質感には妥協したくない、と考える人にオススメしたいのが、2015年5月に登場した特別仕様車「プレミアムエディション」です。
 

ホンダ フリードハイブリッド ▲マイナーチェンジ後モデルに設定された特別仕様車「プレミアムエディション」

これは装備充実の「ジャストセレクション」をベースに本革巻きのステアリングやセレクトレバー、室内LED照明、照明付きドリンクホルダーなどがプラスされているのです。そして、最も大きな装備が、触り心地が柔らかく上質な「プライムスムース&スエード調ファブリックコンビシート」が標準装備となっている点です。

運転中、常に触れるステアリングやセレクトレバー、そしてシートが上質な素材となるだけで車が一回りも二回りも上質になった気がするので、非常にオススメ度が高い装備と言えるでしょう。

その分、値段は少々お高めとなっており、車両本体価格はおおよそ120万円からとなっております。予算は150万円ほどを見ておく必要がありますが、低走行で「上質なミニバン」が手に入ることを踏まえると、決して高いとは言えないのではないでしょうか。

なお、ホワイトオーキッド・パール(白)、プレミアムスパークルブラック・パール(黒)、プレミアムディープロッソ・パール(赤)のボディカラーではより華やかな印象のシナモンカラー内装も選ぶことができます。そのため、見た目やカラーなどにこだわりたい方は、この仕様をピンポイントで探すというのもいいかもしれません。
 

ホンダ フリードハイブリッド ▲汚れが目立つというデメリットもあるが、華やかな印象は捨てがたい、シナモンカラー内装
ホンダ フリードハイブリッド ▲ベースグレード以外は右側パワースライドドアも標準装備となる(ベースグレードは左側のみ)

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ホンダ フリードハイブリッド(初代) ×1.5プレミアムエディション × 全国

このように、一口にフリードハイブリッドと言っても、実用性を重視する選び方をするのか、コンパクトな中にも上質さを求めるのかによって車選びは大きく変わってきます。

予算やご自身のライフスタイルに合わせて、自分にピッタリ合った1台を見つけてくださいね!
 

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※記事内の情報は2021年8月27日時点のものです。
 

文/小鮒康一 写真/ホンダ
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。