5代目セレナ▲2016年8月~2022年11月に登場した日産 セレナ(5代目)。現行型でも搭載されている装備を先駆けて採用した、画期的なモデルだった

日産 セレナ(5代目)の平均価格が1年で50万円以上ダウン!

ゆとりある室内と多彩な装備で、人気を博した5代目セレナ。旧型といえど実力はいまだ一線級で、ファミリーユースをはじめ、多様なニーズに対応してくれる。

そんな同車の中古車が今、買い時となっている。2023年1月の中古車平均価格は約263.3万円だったが、2024年2月では約208.5万円と50万円以上も下落(カーセンサー調べ)。物件によっては、現行型より100万円以上も安く買えるのだ!

もちろん、現行型の方が優れている部分は少なくない。しかし、5代目でも日常使いで不満を感じることはないし、現行型との価格差を考慮すれば5代目の方が人によっては賢い選択肢となるだろう。

というわけで、今回はコスパ良好な5代目セレナの魅力とオススメの選び方を解説しよう。
 

5代目セレナ

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モデル概要:広さと使い勝手を追求した「ミニバンの優等生」

5代目セレナは、初代から現行型まで続く開発コンセプト「BIG」「EASY」「FUN」を昇華したモデル。Mサイズミニバンとして高い完成度を誇っている。

室内は長さ3170~3240mm×幅1545mm×高さ1400mmと、寸法自体は現行型よりわずかに大きい。運転席の足元スペースなどは現行型より狭くなっているが、現在でも室内の広さはクラストップレベルだ。
 

5代目セレナ▲ボディはノーマル(左)と、エアロのハイウェイスター(右)を用意。ボディサイズは全長4685~4770mm×全幅1740mm×全高1865~1875mmとなっている
5代目セレナ▲インテリアは古さを感じさせず、広々として快適。ドライブ中も会話も、自然と盛り上がるはずだ

利便性の高さもポイントだろう。8人乗り仕様には、1列目と2列目の間をスライドする「スマートマルチセンターシート」を装備。1列目にセットすればアームレスト、2列目にセットすればベンチシートとして使え、1~2列目と2~3列目とウォークスルーの位置も変更できる。

足を動かすだけで開閉できる「ハンズフリーオートスライドドア」や、リアガラス部分だけを開閉できる「デュアルバックドア」なども便利。室内の使い勝手だけでなく、乗り降りや積み降ろしが楽なのもうれしいところだ。

同一車線自動運転技術「プロパイロット」の採用も見逃せない。高速道路などにおいて、ステアリングとアクセル・ブレーキの操作を自動で支援。運転の疲労を軽減し、ロングドライブがより楽しくなるだろう。
 

5代目セレナ▲スマートマルチセンターシートの位置は簡単に変更可能。一部グレードでは、2列目シートに「超ロングスライド+横スライド」機能が備わり、シートレイアウトも多彩だ
5代目セレナ▲プロパイロットの他にも、衝突時の被害を軽減する「エマージェンシーブレーキ」や踏み間違い衝突防止アシストなどの先進安全装備が採用されている

ここまで説明したらピンときた人もいるかもしれないが、5代目の長所は現行型にそのまま当てはまる。もちろん、現行型の方が走行性能や機能はブラッシュアップされているが、旧型も同質の特徴をもち、十分以上の性能を備えているのだ。

それでいて現行型よりもオトクに手に入るのだから、ミニバンとしてだけでなく“コストパフォーマー”としても優等生と言えるだろう。
 

5代目セレナ▲パワートレインは3種類。2Lガソリンと同エンジンのマイルドハイブリッド、1.2Lのe-POWERとなる。なお、e-POWERは2018年2月のマイナーチェンジで追加設定された
 

価格状況&考察:型落ちで相場が下落。低走行車を狙うなら今!

続いて、5代目セレナの中古車相場を詳細に説明しよう。まずは次のグラフを見てほしい。
 

5代目セレナの中古車相場

中古車価格がダウントレンドに転じたのは2023年1月から。現行型への代替わりが2022年12月なので、型落ちが下落のトリガーと見ていいだろう。

中古車価格は需要と供給によって成り立っている。代替わりによって5代目セレナの需要は減少したのに対し、中古車流通数が増加。供給過多になったことで、車両価格が一気に下落したと推測される。

ただし、この下落トレンドは2024年に入って収束。約210万円前後を値動きし、車両平均価格は安定傾向にある。一時期は9000台を超えた流通数が2024年3月15日現在は約4240台まで減っており、需要と供給のバランスが取れたのだろう。

一方で、平均走行距離は約4万7000kmと5万km目前だ。時間が経てば中古車価格はより下がるが、今後は走行距離が延び、選択肢が減っていく可能性も高い。それを踏まえると、価格が十分に下がったうえに、選択肢が豊富で低走行車も狙いやすい現在は、絶好の買い時と言える。
 

 

選び方1:価格重視なら前期型の「X」と「ハイウェイスター」

5代目セレナをリーズナブルに手に入れたいなら、2016年8月~2019年7月の前期型がターゲットになる。特に狙いやすいのが、マイルドハイブリッド車のエントリーとなる「X」と「ハイウェイスター」だ。

燃費性能は良好で、JC08モードで17.2km/Lだ。装備はシンプルで、スライドドアが手動式。プロパイロットはオプションでも設定されてない。ただ、エマージェンシーブレーキは標準装備だし、電動式スライドドアもオプションで設定。日常使いにおいては必要十分でありながら、低価格帯で探せるのが魅力だ。
 

5代目セレナ▲こちらが前期型のハイウェイスター。ノーマルと外観が異なるだけでなく、専用のサスペンションを装備し、走りのスポーティさも増している

実際にカーセンサーで物件を見てみると、両グレードの価格帯は総額79万~303.4万円。ボリュームゾーンは総額120万~190万円で、走行距離5万km以下の物件も総額120万円前後から見つけられる。カーセンサーでは掲載台数の8割以上がハイウェイスター系なので、基本的にはハイウェイスターを中心に探すと良いだろう。

前期モデルの間でもマイナーチェンジで拡充されているが、価格優先で中古車を選ぶなら安価な低年式の物件が吉。基本的には予算と車両コンディションに焦点を当て、「価格が同じならオプション装備が多い物件にしよう」くらいの意識でいた方が物件を見つけやすいはずだ。
 

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日産 セレナ(5代目) × 前期型(2016年8月~2019年7月) ×「X」 × 「ハイウェイスター」 ×全国

 

選び方2:e-POWER車なら「e-POWER ハイウェイスターV」

燃費の良さを求めるなら当然e-POWER車がオススメ。燃費はJC08モードで23.4~26.2km/L(前期と後期、グレードによって異なる)と上々だ。中でも狙い目なのが「e-POWER ハイウェイスターV」。2019年8月以降の後期型ではe-POWER車の中間グレードだが、前期型では上級グレードであっただけあり、装備が充実している。

注目したいのは後席の装備だ。e-POWER車はすべて7人乗りで2列目はキャプテンシートを採用。そのうえで、超ロングスライド+横スライド機構が備わり、3列目にもスライド機構を装備している。また、2列目3列目にパーソナルテーブルが付き、USBソケットも2つ設置される。総じて後席の居心地がよく、ファミリーユースにもピッタリだ。
 

5代目セレナ▲前期型のe-POWER ハイウェイスターV。e-POWER車には専用のエンブレムとフロントブルーグリル、リアサイドスポイラーなどが与えられている

カーセンサーでは約1440台のe-POWER車が掲載。そのうちの8割以上がe-POWER ハイウェイスターVなので、選びやすい。気になる価格帯は総額139.9万~388.9万円。ボリュームゾーンは総額190万~250万円で、200万円前後から走行距離5万km以下の物件が狙える。

中古車選びでキーとなるのは先進安全装備だ。後期型では踏み間違い衝突防止アシストや標識検知機能、車線逸脱防止支援システムなどが標準装備されているが、前期型ではオプション。ただ、後期型は同じ走行距離でも30万円以上高くなる。安全装備を追求するなら後期型、価格を優先するなら前期型を中心に探すと良いだろう。
 

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日産 セレナ(5代目) × e-POWER ハイウェイスターV ×全国

 

選び方3:快適さ優先するなら後期型の「G」系グレード

快適性を追求するなら装備が拡充した後期型の上級グレードに当たる「G」系がイチオシだ。Gはノーマルとハイウェイスターに用意され、それぞれマイルドハイブリッド車とe-POWER車を設定。つまり4モデルから選ぶことができる。

外装ではLEDヘッドライトに加えて、LEDフォグランプも備わる。内装ではシート表皮が合成皮革となり、1列目と2列目のドアトリムがレザー調となる「プレミアムインテリア」も採用。また、7人乗りだけでなく、8人乗りの2列目にも超ロングスライド+横スライド機構を装備。エアコンにプラズマクラスターが搭載され、上質さが強調されている。
 

5代目セレナ▲後期型のノーマル(左)とハイウェイスターのe-POWER車(右)。スマートなグリルデザインを採用するなど、デザインが一新されている

価格帯は総額163.9万~388.9万円で、ボリュームゾーンは総額240万~300万円。ネックとなるのは掲載台数で、後期のG系は4グレード合わせても50台前後しか掲載されていない。そのため、条件に合った物件を見つけたら早めの行動が求められる。

基本的にG系4グレードは、8人乗りのマイルドハイブリッド車か、7人乗りのe-POWER車どちらが自分に適しているかで選べば良い。また、物件を選ぶ際はプロパイロットの有無がポイントとなる。プロパイロットは2020年8月以降のハイウェイスターGの2グレード以外は後期型でもオプション装備となるので、留意しておこう。
 

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日産 セレナ(5代目) × 後期型(2019年8月~2022年11月) ×「G」 × 「G 4WD」 ×「e-POWER G」× 「ハイウェイスターG」 × 「e-POWER ハイウェイスターG」 × 全国

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文/綱島剛(DOCUMENT) 写真/日産、阿部昌也
※記事内の情報は2024年3月15日時点のものです。