シトロエンC4ピカソ▲日本市場でミニバンが盛り上がる中で、人とは違うものに乗りたいという人の受け皿となったC4ピカソ

シトロエン C4ピカソの中古車は今

2007年に登場したC4ピカソ。初代は3列シートを備えたミニバン、2代目は2列シートのMPVとして展開された。

1列目席の頭上に達するほどフロントガラスを大きく取り、開放的な車内を生み出しているのが特徴。大型のグラスルーフを設置して、後部座席の快適性も高められている。

2014年10月に登場した2代目はフロントフェイスを一新。現在のシトロエンのモデルに共通する個性的なデザインをいち早く取り入れた。

初代、2代目ともに流通量は少ない。初代は総額50万円から選べる物件があり、予算100万円あれば大半が購入可能だ。

2代目は総額100万~160万円のゾーンの選択肢が豊富となっている。


ここからはC4ピカソの特徴や中古車相場について世代ごとに紹介する。
 

▼検索条件

シトロエン C4ピカソ× 全国
 

C4ピカソ(初代)の特徴と中古車相場

■C4ピカソ(初代) DATA
生産期間:2007年5月~2014年3月
中古車流通量:約30台
中古車価格帯:20万~90万円
全長:4590mm × 全幅:1830mm × 全高:1685mm
 

シトロエンC4ピカソ ▲初代は広い室内空間が魅力の3列シートミニバン

■C4ピカソ(初代)の特徴
どのモデルもライバル車とは一味違うコンセプトで登場させる、フランスの自動車メーカーであるシトロエン。

初代C4ピカソは、そんなシトロエンが生み出した3列シートを搭載するミニバンだ。

シトロエンC4ピカソ ▲それぞれ独立したシートのため、2列目中央席もゆとりある設計になっている

C4ピカソのユニークな部分、それはビジョスペースコンセプトと名付けられたパッケージである。フロントガラスが一般の車に比べるとはるかに大きく(同クラスのモデルと比較して約2倍の面積)、優に頭上まで回り込んでいるので開放的な気分で運転できる。

太陽光がまぶしいときは、サンバイザーをスライドさせて日差しを遮ることが可能だ。

さらに、ルーフには大型のガラスルーフを設置(パッケージオプション)。前席に座る人だけでなく後席の人の開放感も高められた。

シトロエンC4ピカソ ▲大きなガラスエリアで開放感を味わえる

ボディサイズはトヨタ エスティマ(3代目)より全長がやや短いが、全高は高めといった大きさ。

室内空間には余裕があり、例えば2列目シートは1人がけのシートが横3列設置された形状になっているので中央席もゆったり座ることが可能だ。もちろん、3列目席も十分な広さが確保されている。

シトロエンC4ピカソ ▲ステアリングひとつとってもブランドの感性が宿っている

インパネは、中央にあるデジタルディスプレイが特徴的。運転席と助手席の間には大きなシフトレバーがなく、シフト操作はコラム部分に設置されたセレクターで行う。

パワーユニットは最高出力103kw(143ps)を発生する2L 直列4気筒で、トランスミッションは一般的な4速ATと2ペダルMTの6速EGSが用意された。

足回りはリアにエアサスを採用。フランス車らしいやわらかな乗り味と荷物を積む際などに車高を下げられる利便性を両立した。

シトロエンC4ピカソ ▲初期の2Lエンジン搭載モデルは、流通台数がかなり限られてきている

初代C4ピカソの改良の変遷は以下のとおり。

【2009年2月 マイナーチェンジ】
・BMWとPSAが共同開発した1.6Lターボを搭載(2Lエンジンは廃止)
・パノラミックガラスルーフを含むグラスパッケージを標準装備に

【2010年2月 一部改良】
・4速ATを廃止
・HIDライトからハロゲンライトに変更

【2011年2月 マイナーチェンジ】
・エクステリアデザインを変更
・ハロゲンライトからHIDライトに変更
・ファブリックとダイナミカ、テップレザーを組み合わせたシート表皮を採用
 

シトロエンC4ピカソ ▲広い荷室空間も魅力

■C4ピカソ(初代)の中古車相場
流通している中古車のうち大半が1.6L車で、2Lエンジン搭載車はわずか5台程度。これらはすべて4速ATだ。

この2Lモデルは、ほとんどが総額50万円以下で購入可能。1.6L車は総額50万円から見つけることができる。

フェイスリフトされた2011年2月以降のモデルは約15台流通していて、価格帯は40万~100万円。

大きな売りのひとつだったオプションの大型グラスルーフは、流通しているほとんどの物件で装備されている。

また、2010年2月~2011年2月のモデルは、ヘッドライトがハロゲンタイプになる。HIDライト装着モデルが欲しい人はこの年式を避け、念のため店頭でもライトを確認してほしい。
 

▼検索条件

シトロエン C4ピカソ(初代)× 全国
 

C4ピカソ(2代目)の特徴と中古車相場

■C4ピカソ(2代目) DATA
生産期間:2014年10月~2018年9月
中古車流通量:約20台
中古車価格帯:90万~250万円
全長:4430~4440mm × 全幅:1825mm × 全高:1630mm
 

シトロエンC4ピカソ ▲3列シートミニバンから2列シートのハッチバックになった2代目C4ピカソ

■C4ピカソ(2代目)の特徴
2代目C4ピカソは3列シートを備えたミニバンではなく、2列シート5人乗りのMPVになった。

実のところ初代は、本国フランスでは2列シートがC4ピカソで、3列シートはグランドC4ピカソという車名だったが、日本にも2列シート車が導入されたことで本国同様に2列シートがC4ピカソ、3列シートがグランドC4ピカソとなったのだ。

2列シート車となったため、全長が初代より15cmほど短くなっている。

シトロエンC4ピカソ ▲より洗練されたエクステリア

エクステリアデザインは現在のシトロエンのモデルに共通するもので、上部の薄型ライトがLEDヘッドライトになっている。特徴的な大きなフロントガラスは、初代より継承されている。

インテリアも初代同様、インパネ中央上部に大型(12インチ)のパノラミックスクリーンを配置。中段にはエアコンやオーディオなどを操作できる7インチのモニターが配置された。

シトロエンC4ピカソ ▲2代目C4ピカソのインテリア

2列目シートが3席独立型になっているのも、初代同様である。

搭載エンジンは1.6Lターボで、トランスミッションは2ペダルMTのEAT6を採用。初代に搭載されたエアサスペンションは廃止された。

2017年3月のマイナーチェンジでは、最高出力150ps、最大トルク37.7kg-mを発生する2Lクリーンディーゼルエンジン搭載グレードを追加。

そして、両手がふさがっていても足元の操作でバックドアを開閉できるハンズフリーテールゲート、衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシストなどの装備が採用された。

3列シートのグランドC4ピカソは、2018年に車名をグランドC4スペースツアラーと変更。本国では2列シートのC4ピカソも車名が変更されたが、日本ではこのタイミングで販売終了となっている。
 

シトロエンC4ピカソ ▲初代同様に、流通しているほとんどの物件でガラスルーフが装着されている

■C4ピカソ(2代目)の中古車相場
2列シート車となった2代目の中古車流通量も多くはない。

2017年3月のマイナーチェンジ以前の前期型だと、走行距離5万~7万km程度のもので車両本体価格100万円前後のものも流通している。

流通量が多いのは車両本体価格150万円前後のゾーンになる。このあたりだと走行距離は5万km以下のものが見つけやすい。

後期型は販売期間が1年強と短いこともあり、流通量はグッと少なくなる。クリーンディーゼルエンジン搭載車(シャインブルーHDi)は5台程度の流通で、価格帯は車両本体価格220万~250万円。

後期型のガソリンモデルは車両本体価格190万円前後が相場だろう。
 

▼検索条件

シトロエン C4ピカソ(2代目)× 全国

※記事内の情報は2021年11月5日時点のものです。
 

文/高橋満 写真/シトロエン

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL