トヨタ ハリアー▲2020年6月、4代目へと進化したハリアー。2Lガソリンエンジンの他、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッド(THS-Ⅱ)も設定される

ハリアー(現行型)の最新相場

今では世界中の自動車メーカーがラインナップしているクロスオーバーSUVだが、その先駆者はハリアーと言っていい。

クーペの流麗さとSUVのたくましさを融合したフォルムに、キャビンスペースを大きく確保したパッケージ。そして優雅さとスポーティさを併せ持つ走りは、初代から一貫したものだ。

そのハリアーも現行型で4代目となった。

調光パノラマルーフの採用や先進安全装備の進化など、従来までのモデルで好評だった快適性、安全性にさらなる磨きがかかっている。新車を検討している人でも納期の観点などから、中古車の情報もチェックすることをオススメしたい。

この記事では、2020年6月に登場した現行型トヨタ ハリアーの最新中古価格や流通量を紹介する。

2022年10月時点では、中古車の平均価格と流通台数は下記のとおりとなっている。

■ハリアー(現行型)
・中古車平均価格:450.9万円
・中古車流通量:1651台
 

ハリアー ▲トヨタ ハリアーの月間延べ流通台数と中古車平均価格の推移

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トヨタ ハリアー(現行型)とはどんなモデルか?

現行型では従来の「新MCプラットフォーム」から「GA-Kプラットフォーム」と改められ、全幅とホイールベースを拡大。全高は逆に下げられ、ハリアーの特徴である流麗なシルエットがさらに強調されている。

インテリアについても“馬の鞍”をイメージした大型センターコンソールを採用するなど、デザインに対する攻めた姿勢は初代から変わらない。

プレミアム感、先進性を主題としながらも、どこか遊び心を感じさせるデザイン、ギミックこそハリアーの魅力だ。

快適装備ではトヨタ車として初めて調光パノラマルーフを採用。日差しの強さに応じてガラスの透過率を自在に変えられるユニークな装備だ。
 

ハリアー ▲ガラス間に調光フィルムを内蔵することにより、透過率を任意に変えられる調光パノラマルーフ。最上級グレード「Z」でのみ選択できるオプションだ

安全装備では歩行者(昼夜)や昼間の自転車運転者にも対応したプリクラッシュセーフティを含む予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。また、前後方録画機能付きデジタルインナーミラーも新たに採用されている。

搭載されるパワーユニットは下記の3種類。

・2L 直列4気筒ガソリンエンジン
・2.5L 直列4気筒ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド
・2.5L 直列4気筒ガソリンエンジン+モーターのプラグインハイブリッド(2022年10月に追加)

ガソリンエンジンはタンブル流を最大限に活用して燃焼効率を高めたダイナミックフォースエンジン「M20A-FKS型」を採用。

ハイブリッドにも同技術が採用され、最高出力178ps(131kW)・最大トルク22.5kg・m(221N・m)という動力性能と、22.3km/L(WLTCモード・FF)の優れた燃費を両立している。

2022年10月に追加されたプラグインハイブリッドは「Z」のグレードに、大容量リチウムイオン電池を搭載。EV走行のみで 93km(WLTCモード)の走行が可能だ。

なお、ハイブリッドでは四輪駆動のE-FourだけでなくFFを選択できるが、プラグインハイブリッドはE-Fourのみの設定となっている。
 

ハリアー ▲後席までゆとりあるスペースが確保されている

ハリアーの主なグレードはガソリン、ハイブリッド共通で、下記の3種類となっている。プラグインハイブリッドは「Z」のみの単一グレード。

・「S」:17インチアルミホイール、カラードドアハンドル、LEDヘッドランプ、オートマチックハイビーム、ファブリックシートなどを装備する標準グレード。駆動方式はFFまたはフルタイム4WD

・「G」:18インチアルミホイール、メッキドアハンドル、プロジェクター式LEDヘッドランプ、アダプティブハイビームシステム、運転席8ウェイパワーシート(表皮はファブリック+合成皮革)などを装備する上級グレード。本革シート、ステアリングヒーター、助手席4ウェイパワーシートなどがセットになったレザーパッケージも用意される。駆動方式はFFまたはフルタイム4WD

・「Z」:19インチアルミホイール、ブラインドスポットモニター、カラーヘッドアップディスプレイ、T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステムなどが装備される最上級グレード。本革シート、ステアリングヒーター、助手席4ウェイパワーシートなどがセットになったレザーパッケージも用意される。駆動方式はFFまたはフルタイム4WD(※プラグインハイブリッドは4WDのみ)

 

ハリアー ▲優雅で美しいボディラインがハリアーの特徴。従来型よりもややワイド&ローなディメンションになった
 

エンジンタイプごとの流通状況(22年10月時点)

ハリアー ▲ガソリン、ハイブリッドともフルタイム4WDが設定されているものの、実売ではFFが圧倒的多数。SUVとしての機動力よりもスタイルや高級感、ユーティリティで選ばれていることが分かる

快適性とスポーティさを両立した走りでも定評のあるハリアー。ここではガソリンとハイブリッドに分けて、相場状況を紹介する。

ハリアー全体の中古車流通量は1651台。そのうちガソリンが1230台、ハイブリッドが421台となっている。

新車販売価格を同グレードで比べると、ハイブリッドはガソリンより59万円高い。

ガソリンのグレードでは「Z」の流通量が圧倒的に多く、次いで「G」「S」の順。価格帯は総額316.2万~675.3万円となっている。

ハイブリッドもガソリンと同じく、「G」が最も多く「G」「S」の順となっている。価格帯は355.5万~712.6万円。

駆動方式ではガソリン、ハイブリッドともFFが圧倒的、4WDは少数派だ。
 

 

価格別の流通状況(22年10月時点)

ハリアー ▲FFベースの駆動系レイアウトなので本来、大きなセンタートンネルは不要だが、ドライバーの包まれ感を演出するため大型コンソールを採用

ここではハリアーの流通状況を価格別に見てみよう。まずは最安値物件。そして総額400万円未満と400万円以上のゾーンに分けて紹介する。

■ハリアー(現行型)の最安値
支払総額で最安値となるのは、2021年式「G」のブラック・ガソリン・走行距離9000kmの物件で、総額316.2万円となっている。

同グレードの新車販売価格は341万円。当該車両の車両本体価格が299.8万円だから、この物件に関してはかなりお得な水準と言えるだろう。

ガソリンの標準グレードである「S」の総額の価格帯は300万円台中盤から400万円台中盤といったところだ。
 

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■ハリアー(現行型)|総額400万円未満
ハリアーで支払総額400万円未満の物件の流通量は154台。うちガソリンは148台、ハイブリッドは6台となっている。

グレードでは「S」のガソリンが最多で「G」のガソリン、「Z」のガソリンと続く。

当然ながらハイブリッドは新車販売価格がガソリンよりも高いため、この価格帯での流通量は少ない。

走行距離のゾーンは3~4.3万km、価格帯は支払総額316.2万円~となっている。
 

 

■ハリアー(現行型)|総額400万円以上
支払総額400万円以上の物件の流通量は983台。うちガソリンは692台、ハイブリッドは291台となっている。

グレードではガソリンの最上級「Z」が圧倒的に多く、次いでガソリンの「G」。プラグインハイブリッドは流通していない。

走行距離のゾーンは1~6.6万kmとなっている。
 

 

コンディション別の流通状況(22年10月時点)

ハリアー ▲上質なインテリアも定評あるところ。レザーパッケージには快適温熱シート+シートベンチレーションが装備される

続いてコンディション別の流通状況を紹介する。走行距離1万km以上か、それ以下で分けた。

■ハリアー(現行型)|走行距離1万km以上
ハリアーの走行距離1万km以上の物件の流通量は926台。そのうちガソリンは661台、ハイブリッドは265台となっている。

デビューから約2年半しか経過していないこともあり、走行距離の多い物件はまだ少ない。

価格帯は総額353.3万~654.5万円。グレードではやはりガソリンの「Z」が最多となっている。
 

 

■ハリアー(現行型)|走行距離1万km以下
ハリアーの走行距離1万km以下の物件の流通量は787台。そのうちガソリンは608台、ハイブリッドは179台となっている。

現在の中古車市場に流通している現行型ハリアーの半数以上が走行距離1万km以下であり、比較的良好なコンディションに保たれている物件が多いようだ。

価格帯は総額316.2万~712.6万円までと幅広い。グレードではガソリンの「Z」が3割強を占め、ガソリンの「G」、ハイブリッドの「Z」がそれに続いている。

走行距離と価格、年式との相関関係はあまり見られず、現状の中古車市場価格はグレードによって決まる部分が大きいようだ。
 

 

■ハリアー(現行型)|登録済未使用車
ナンバー登録はしてあるものの未使用で、新車に近いコンディションを保持しているのが登録済未使用車だ。

ハリアーで登録済未使用車の物件の流通量は220台。ハリアー全体の流通量のうち、1割強が登録済未使用車ということになる。

価格帯は総額で349.2万~620.7万円。価格の幅が広いのは、アフターパーツメーカーのコンプリートモデルなどが高価格帯に存在するためだ。

グレードではやはりガソリンの「S」が最多で、ガソリンの「G」も多め。登録済未使用車においてハイブリッドは少なめだ。
 

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※記事内の情報は2022年10月25日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/トヨタ
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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