マツダCX-30▲スポーティやファミリー志向など、車のキャラクターが表現されるエクステリアデザイン。美しさだけでなく、実用性との両立など多角的な視点で評価された車がカーデザインオブザイヤーを受賞している。写真はマツダ CX-30のデザインスケッチ

最も優れたデザインだと認められた1台に贈られる賞を参考に選んでみよう

おしゃれの基準はひとそれぞれ。けれど多くの人から、中でも専門家たちから賞賛されたデザインは、やはり誰が見てもおしゃれだったりカッコよかったりする。

そんな、おしゃれの基準値を示してくれる1つが「カーデザインオブザイヤー」だ。

優れた名車を後世に伝承していくことを目指す日本自動車殿堂(JAHFA)により、その年に登場した車の中から、最も優れたデザインだと認めた車に贈られている賞である。

カーデザインオブザイヤーが始まったのは2001-2002年から。その中から、中古車で今でも狙える受賞車を、受賞年の新しい順から紹介しよう。
 

 

ホンダ ヴェゼル(現行型) 2021-2022年受賞

ホンダ ヴェゼル(現行型)
ホンダ ヴェゼル(現行型)
▲余計な起伏が抑えられた滑らかなフォルム。ボディと一体化したフロントグリルや、フロントライトからリアコンビネーションライトまで水平に貫くラインが印象的

・中古車平均価格:304.4万円
・中古車流通量:365台
・販売時期:2021年4月~

大ヒットしたコンパクトSUVの2代目。現在、4ヶ月~約半年の納車待ちになるほど人気を集めている。

パワートレインは1.5L+独自の2モーター式ハイブリッド「e:HEV」と、1.5Lガソリンエンジンの2種類。全車安全運転支援システム「ホンダセンシング」を搭載する。

クーペのようにテールゲートが傾斜しているが、ホンダのM・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想によって、見た目以上に室内が広々としている点が評価された。

中古車で狙うならe:HEV プレイがオススメ。装備が充実していて、ツートーンボディカラー&インテリアなど見た目もおしゃれだ。

中古車のボディカラーはホワイトやブラックが多いが、今どきのカーキも数は少ないものの見つけることができる。
 

ホンダ ヴェゼル(現行型)▲e:HEV プレイの内装はツートンカラーやシート座面の柄などデザイン性が高いのが特徴。スイッチ類は着座姿勢を崩さず自然に手が届く位置に配置され、スムーズな操作を実現する設計になっている

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マツダ CX-30(現行型) 2020-2021年受賞

マツダ CX-30(現行型)
マツダ CX-30(現行型) ▲ハッチバックのMAZDA3に続き、同社の魂動デザインとしては新基軸の「魂動-SOUL of MOTION」が採用された。広々とした室内や立体駐車場に収まる車高など、実用的と美しさを上手く両立させている

・中古車平均価格:264.6万円
・中古車流通量:508台
・販売時期:2019年10月~

CX-30はマツダのCX-3とCX-5の間に位置するコンパクトSUV。

同社といえば「人馬一体」の走りの楽しさが注目されがちだが、この車はそれだけでなく、運転が得意でないと感じている人が運転してみたい、運転って楽しいと思えることに重きを置いて開発された。

受賞理由は「アートの領域に迫るデザインコーディネート」「走りを主張させるエクステリアデザイン」「安心して楽しめるインテリアデザイン」の3点だ。

パワートレインは2種類の2Lガソリンと、1.8Lディーゼル。いずれも6速ATとガソリン車には6速MTも用意された。

オススメは、1.8Lディーゼル搭載車。この先電動化が進むほど、現時点でさえ数が少ないディーゼルに乗る体験はますます貴重になりそうだからだ。

中でも充実装備の、1.8 XD Lパッケージがイチオシだ。
 

マツダ CX-30(現行型)▲ドアからインパネに続くステッチや左右に伸びたメッキラインなど水平的なデザインが特徴的。ドアトリムとインパネが立体的につながるようなデザインも連続性のあるデザインに影響している 。
 

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BMW Z4(現行型) 2019-2020年受賞

BMW Z4(現行型)
 BMW Z4(現行型) ▲BMWの他車同様、前後重量配分50:50にこだわられたオープンカー。電動の幌は10秒で開閉する。話しかけるだけで各種操作が行える機能も装備

・中古車平均価格:550.6万円
・中古車流通量:63台
・販売時期:2019年3月~

ライバルのメルセデス・ベンツ SLCやアウディ TTロードスターが撤退し、ますますその希少価値が注目される、輸入2シーターオープンカー。

このZ4をベースにトヨタ スープラが開発されたことからもうかがえるように、オープンエアの楽しさだけでなく、高い走行性能も魅力の1つだ。

同賞での評価ポイントの1つに、「伝統のロードスターを新しいデザイン言語で表現したこと」が挙げられている。例えば、クラムシェル型のクラシカルなエンジンフードなど、クラシックなオープンスポーツカーの要素を備えつつも、最新のスポーツカーとしてまとめられている、というわけだ。

パワートレインは2Lターボと、3Lターボエンジン。これに8速ATが組み合わされる。

直列6気筒の3Lターボも魅力的だが、直列4気筒の2Lターボを搭載したsドライブ20iならそれよりお手頃価格で、十分BMWの「駆けぬける歓び」を堪能できるからオススメだ。
 

 BMW Z4(現行型) ▲パドルシフトや運転席に向いたスイッチ類やナビ画面はドライバーファーストな設計になっている。また、角張ったディテールデザインは力強い印象を与える

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ダイハツ ムーヴ キャンバス(現行型) 2016-2017年受賞

ダイハツ ムーヴ キャンバス(現行型)
ダイハツ ムーヴ キャンバス(現行型) ▲男性ユーザーに向けブラック基調のインテリアや、力強い加速ができるDアシスト機能を備えたグレードも追加された

・中古車平均価格:142.4万円
・中古車流通量:2549台
・販売時期:2016年9月~

往年のワーゲンバスをほうふつさせるスタイルの軽自動車。

当初ダイハツは女性をメインターゲットに考えていたが、色合いによっては男性にも十分似合う1台となっている。実際すぐにブラックインテリアなど、よりクールさを際立たせたモデルも用意された。

後席下に引き出し収納を備え車内をスッキリできる点など、使い勝手が良い点もポイントだ。

同賞の受賞理由にも、やはり「新感覚のミニバススタイル」や「利便性を追求したインテリアデザイン」が挙げられている。

パワートレインは660ccの自然吸気エンジンのみ。これに、CVTが組み合わされる。

当初からほぼ全グレードに、衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全機能「スマアシII」が標準装備されている。

オススメは先進安全機能がスマアシIIIに進化した2017年9月以降の、両側電動スライドドアを備えたモデル。これだけで絞っても中古車台数は1500台以上あるので、あとは好みのエクステリア&インテリアカラーで選ぶといいだろう。
 

ダイハツ ムーヴ キャンバス(現行型) ▲角の取れた丸いディテールデザインは優しさを感じるデザインになっている。また、中央に取付られたメーター類も特徴的だ

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ホンダ S660(現行型) 2015-2016年受賞

ホンダ S660(現行型)
ホンダ S660(現行型) ▲後方にピラーが残るタルガトップが採用され、脱着式ソフトトップが備わる。コーナリング時に狙ったラインをトレースしやすい電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」を備える

・中古車平均価格:221万円
・中古車流通量:716台
・販売時期:2015年4月~

ビート以来となるホンダの軽オープン2シーター。スポーツカーとしての性能にこだわり、ミッドにエンジンを搭載し、後輪を駆動させるMRレイアウトが採用された。

見た目にもスポーツカーを表現するため、ロー&ワイドなフォルムでタイヤが四隅でしっかりと踏ん張るようなデザインに。また、インテリアも「走るための空間」が徹底されている。

同賞でも、そんなスポーツカーとしてのデザインや、パッケージングの完成度が評価された。

パワートレインは専用チューンされた660ccターボ。これに7速パドルシフト付きCVTか6速MTが組み合わされる。

すでに新車販売が終了しているため、中古車でしか購入することができないモデルとなっている。

中古車市場では、スポーツカーらしく6速MTの方が台数は多く、やはり狙うなら6速MT車がオススメだ。

今後、軽スポーツカーはそうは出てきそうにないだけに、MTで駆る楽しさを味わってみてはどうだろう。
 

ホンダ S660(現行型) ▲コンパクトな車内ながらもドライバーに向けられたスイッチ類やセンサーコンソールはスポーティさを感じるデザインになっている

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ボルボ V40(2代目) 2013-2014年受賞

ボルボ V40(2代目)
ボルボ V40(2代目) ▲北欧神話のトール神(雷神)が持つハンマーをモチーフにしたT字型のポジションライトを備えたLEDヘッドライト。現行のボルボ車と共通のデザインアイテムだ

・中古車平均価格:157.4万円
・中古車流通量:629台
・販売時期:2013年2月~2020年12月

世界的人気を誇るフォルクスワーゲン ゴルフに、先進安全運転支援機能で挑んだボルボのコンパクトハッチバック。手頃な価格のおしゃれな車ということもあって、日本でもヒットした。

安全機能だけでなく、インパネ中央にある、背後が中空になったフローティングセンタースタックをはじめ、北欧家具に通じるスカンジナビアデザインが人気の要因だ。

同賞でも「節度のあるスカンジナビアンデザイン」「安全機能とスタイリングの融合」としている。

販売されていた約7年間の間に搭載されたエンジンは1.5Lターボ、1.6Lターボ、2Lディーゼルターボ、2Lターボ。

最小排気量の1.5Lターボ車で十分だが、この車の場合はエンジンよりも年式にこだわりたい。先進安全運転支援機能は年々進化しているため、高年式ほど安全&便利になっているからだ。予算内でなるべく高年式車がオススメだ。
 

ボルボ V40(2代目) ▲特徴的なシートデザインやセンターコンソールの余白あるスイッチの配置は、ミニマムながらデザイン性も感じる北欧テイストが取り込まれている

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フォルクスワーゲン up!(初代) 2012-2013年受賞

フォルクスワーゲン up!(絶版)
フォルクスワーゲン up!(絶版) ▲1Lという小さなエンジンを搭載しているコンパクトカーとは思えないほど上質なインテリア。3ドアと5ドアがある

・中古車平均価格:58.4万円
・中古車流通量:568台
・販売時期:2012年10月~2020年9月

軽自動車に近いサイズだが、フォルクスワーゲンらしく剛性感のある乗り心地が味わえるコンパクトカー。

2012年のデビュー時から衝突被害軽減ブレーキを搭載するなど、安全性能の高さも魅力。四隅ギリギリにタイヤを配して室内空間を確保し、同社らしいシンプルでスタイリッシュな外観が与えられた。

同賞でも「シンプルで明快なスタイリング」「クラスを超えた質感」と評されている。さらに、子育てを終えた世代が、大きな車から乗り替えても違和感のない「時代が求めるダウンサイジングパッケージング」も受賞の理由に挙げられた。

1Lエンジンを搭載し、2ペダル式5速MT(ASG)が組み合わされたモデルの他、1Lターボ×6速MTのスポーティモデル(GTI)もある。

2017年4月以降の、スマートフォン連動型純正インフォテイメントシステムを搭載するモデルなら、使い勝手も良いのでオススメだ。
 

フォルクスワーゲン up!(絶版) ▲シンプルなデザインとシンメトリーなインパネはドイツの質実剛健さを感じるデザインになっている。

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ホンダ CR-Z(初代) 2010-2011年受賞

ホンダ CR-Z(初代)
ホンダ CR-Z(初代) ▲スポーツ/ノーマル/エコの3つの走行モードが用意されている。後席を使用した状態でのラゲージ容量は214L、後席を倒すと382Lになる

・中古車平均価格:72万円
・中古車流通量:450台
・販売時期:2010年2月~2017年1月

インサイトに続くホンダのハイブリッド専用車。ただしインサイトと違い、モーターがエンジンをアシストする同社のハイブリッドシステム「IMA」の特徴を生かした、走りの楽しいスポーティモデルとして仕立てられている。

そのため車高が低く、ホイールベースが短く、ワイドトレッドというスポーツカーらしいデザインが採用された。

こうした点が同賞でも評価され、「スポーツ性と環境性の両立」「空力的洗練と緊張感のある造形」と評された。

1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムにはパドルシフト付きCVTか6速MTが組み合わされる。

オススメは駆動用バッテリーがリチウムイオンになった2012年9月以降のモデルだ。バッテリーの変更により燃費が向上し、走行性能も高まっている。前期型に比べ走行距離10万km以内の物件も探しやすくなっている。
 

ホンダ CR-Z(初代) ▲メーターの左右にスイッチ類が配置されていたり、送風口の形状など個性的なインフォメーションデザインになっている

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文/編集部、写真/マツダ、ホンダ、BMW、ダイハツ、ボルボ、フォルクスワーゲン