フォルクスワーゲンポロ▲フォルクスワーゲン ポロ(現行型)の2022年マイナーチェンジモデルに公道試乗する機会を得た。年次改良を行っているドイツメーカーにあって、あえて「マイナーチェンジ」をうたう進化はいかほどのものか? 自動車テクノロジーライター・松本英雄がレポートする。

ゴルフに次ぐ歴史あるモデル

「フォルクスワーゲンといえばビートル」、というのは過去の話。

現在は「フォルクスワーゲンといえばゴルフ」というのは一般的なイメージだろう。実際、ゴルフは単一の車名として48年間続いていて、同社の歴史の中では最長である。

ところがポロだって負けちゃいない。登場したのが1975年であるから当時から続く車名としては実に47年間の実績がある。

長く作られているモデルの特徴は人々に愛されているということである。当時からポロはフォルクスワーゲン(以下、VW)のエントリーモデルとして、購入しやすさを売りにしていたモデルだ。

ゴルフは性能に加えサイズも大きくなり、ラグジュアリーな雰囲気さえ漂うようになった。

一方、ポロは2018年に現行型にあたる6代目に進化。MQBプラットフォームの採用によりゴルフと同じ3ナンバーとなったものの、それまでの5ナンバーサイズ同様、伝統的な同社のボトムレンジの立ち位置はキープしてきたのである。

今回はその6代目ポロについて、2022年のマイナーチェンジによってどんな変更があったのかをレポートしていく。
 

フォルクスワーゲンポロ

最新のVWらしいデザインを纏う

外観では前後のデザインが変更されている。

フロントマスクは見たところ、最新のゴルフに近づけているようだ。具体的には、フードエンドのパーティングからヘッドライトを一直線上にデザインしていて、これにより「目つき」を穏やかにして重厚感ある雰囲気に見せている。

リアも近年のVWのアイデンティティを導入したデザインだ。テールランプにこれほどボリュームをもたせるとなると、バンパーのボリュームも必然的に大きくなるが、バランスよくまとめている。

マイナーチェンジ前は質の高さとスポーティな雰囲気を感じたものだが、今回目の前で見ていると、落ち着きのある印象へと変わった。最新のゴルフほどとは言わないが、ここでもやはり同様の方向性が漂う。
 

フォルクスワーゲンポロ
フォルクスワーゲンポロ

どっしり感が増しエンジンの滑らかさも向上

ドイツの自動車メーカーは年次改良も実施しているので、明らかに年々磨かれている。しかし、今回はあえて「マイナーチェンジ」をうたっているだけに、デザインとエンジンの変更だけではないに違いない。

シートに腰を埋めてドアを閉めると、国産では味わえない重厚感ある気密性が保たれていることに気づく。以前よりもどっしり感が増したようにも感じられる。

エンジンは以前と同様の3気筒1Lターボユニットであるが、熱効率を向上させたミラーサイクルとVGT(バリアブルジオメトリーターボ)を搭載して、噴射ノズルも改良。クリーンでフラットなトルクで扱いやすさが増したという。

エンジンを始動すると、3気筒とは思えない静かなユニットだ。以前もそう感じたがさらに進歩した。7速ツインクラッチ式のATのセレクターをDレンジに入れて発進だ。

3人乗車しているが、走り出しに不足は感じられない。低速から中速域までリニアで力強いドライバビリティだ。

試乗コースである芦ノ湖スカイラインは勾配が急なので少しスロットルを開けてみるが、以前よりも頭打ち感が少なく滑らかだ。回転を上げたときにも以前よりも明らかにノイズが少ない。

サスペンションもしなやかで、改めてクラスを超えた走りの質感であると感じる。MQBプラットフォームは小型になれば剛性感は増し、サスペンションセッティングを高められるのだ。

このクラスではどこも太刀打ちできない、と独り言のように言葉が飛び出る。
 

フォルクスワーゲンポロ
フォルクスワーゲンポロ

最強のマイナーチェンジ

試乗を終え、改めて内装を眺めると、「質実剛健」という言葉をそのまま形にしたような出来栄えだ。いい小型車が欲しいと言われれば、オススメの最右翼であることは間違いない。

「良質」とは一度知ったら止められないもの。ボトムレンジがこれじゃ……VW恐るべし。

最強のマイナーチェンジモデルである。
 

フォルクスワーゲンポロ
フォルクスワーゲンポロ
フォルクスワーゲンポロ
文/松本英雄、写真/尾形和美

【試乗車 諸元・スペック表】
●TSI スタイル

型式 3BA-AWDLA 最小回転半径 5.1m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4.09m×1.75m×1.45m
ドア数 5 ホイールベース 2.55m
ミッション 7AT 前トレッド/後トレッド 1.51m/1.49m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
4WS - 車両重量 1170kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 -m
マニュアルモード
標準色

リーフブルーメタリック、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクト、アスコットグレー、ヴァイブラントヴァイオレットメタリック

オプション色

キングズレッドメタリック

掲載コメント

-

エンジン型式 DLA 環境対策エンジン -
種類 直列3気筒DOHC 使用燃料 ハイオク
過給器 ターボ 燃料タンク容量 40リットル
可変気筒装置 - 燃費(JC08モード) 19.1km/L
総排気量 999cc 燃費(WLTCモード) 17.1km/L
└市街地:12.9km/L
└郊外:17.5km/L
└高速:19.7km/L
燃費基準達成 -
最高出力 95ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
175(17.9)/3500
型式 3BA-AWDLA
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション 7AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 リーフブルーメタリック、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクト、アスコットグレー、ヴァイブラントヴァイオレットメタリック
オプション色 キングズレッドメタリック
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5.1m
全長×全幅×
全高
4.09m×1.75m×1.45m
ホイール
ベース
2.55m
前トレッド/
後トレッド
1.51m/1.49m
室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
車両重量 1170kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 -m
掲載用コメント -
エンジン型式 DLA
種類 直列3気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置 -
総排気量 999cc
最高出力 95ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
175(17.9)/3500
環境対策エンジン -
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 40リットル
燃費(JC08モード) 19.1km/L
燃費(WLTCモード) 17.1km/L
└市街地:12.9km/L
└郊外: 17.5km/L
└高速: 19.7km/L
燃費基準達成 -
松本英雄(まつもとひでお)

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。