まささん(神奈川県)
投稿日: 2013年3月12日
5点
【エンジン性能】
1.4Lの「マルチエア」ターボエンジンは、「フォルクスワーゲン」のツインチャージャーエンジンが受賞した、「エンジン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。低回転域では吸気バルブを早めに閉じる事で、吸気バルブのリフト量を少なくします。これにより、豊かなトルクと省燃費性を両立しています。高回転域では、吸気バルブを長く開ける事で、吸気バルブのリフト量を大きくします。これにより高出力を発揮。アルファロメオロメオらしく、ヘッドカバーには、レッドの宝飾がされ見せるエンジンです。1.4Lと小排気量ながら、ターボの恩恵で、最高出力170ps/5500rpm、最大トルク25.5kgm/2500rpmを発生。
【走行性能】
走り出しは非常に上質。1.4Lエンジンは、アイドリング付近から豊かなトルクを生み出すため、クラッチミュートに神経を使う事などありません。また、クラッチの繋がり方がとても上質で、“ガツン”ではなく“ニュル”と繋がります。2ペタルに馴れた人でも10分も走れば、記憶の奥に眠っていた“操作する楽しみ”というものが、芽生え「やっぱマニアル車っていいよな~」という言葉に変わるでしょう。(残念ながら、今の若者には該当しないでしょうが。)
アルファロメオの最強バージョンといえば、「156GTA」、「147GTA」に積まれていたV型6気筒3.2Lエンジンが、音、フィーリング共に五感を揺さぶるようなものであった為、この1.4Lエンジンではつまらないものに・・・。と心配する方もいるとは思います。筆者も試乗前はそうでした。
しかし、そこは心配ご無用!6MT設定という時点で、すでに期待は高まりますが、1.4L直列4気筒ターボは、コンパクトなボディに170psを発生。1250kgのボディをグイグイ引っ張り、小気味良い操作感のシフトを繰り返していると、すでに虜になっています。サウンドチューニングは元々、音質を大切にするメーカーだけあり、澄んだ快音を響かせ、それにリンクするようにパワーが盛り上がっていきます。また、D(ダイナミック)、N(ノーマル)、A(オール・ウェザー)モードが選択でき、D(ダイナミック)を選択すると、エンジンレスポンス、足回り、ステアリングフィールを変え、電子デバイスとはいえ、従来のモデル以上にクイックかつ、俊敏なレスポンスが得られます。それは、“人工的”なものではなく、あくまで自然にクルマの性格を変えてくれます。ステアリングはズッシリとした手ごたえと、超が付くほどクイック。足回りも、ビシッと締まり、周回性能を高めてくれます。
特になし
省燃費&環境対策として、排気量をダウンサイジングし、ターボの力をかりて本来、いやそれ以上の性能を引き出す手法が多く採用される昨今の輸入車ですが、このアルファロメオ「MITOクアドリフォリオ ヴェルデ」も数字では1.4L。しかし、「排気量って一体なに?」というほど洗練されています。それでいて運転の楽しさ、実質的な速さも「四つ場のクローバー」に恥じないものを有している世界に類のないハッチバックに仕上がっています。
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