まささん(神奈川県)
投稿日: 2013年3月9日
5点
【エクステリア】
外観デザインはCLSのルーフをなだらかに後方に伸ばしたもので、伸び伸びとした感じのおおらかなデザインとされている。これによって後部に大きなラゲッジスペースを確保しただけでなく、4人乗りだったCLSと違ってシューティングブレークは5人乗りとされている。ルーフを伸ばしたことでヘッドクリアランスも確保されたからだ。
【インテリア】
大柄なボディを生かしてラゲッジスペースの容量はかなり大きい。実用的なステーションワゴンのようなわけにはいかないが、前後方向に長いのでかなりの量の荷物が積める。CLS63AMGにはデジーノのウッドフロアが装着されていたが、これは50万円もするオプションだった。
【エンジン性能】
動力性能に関してはどちらも十分というか、過剰なくらいの実力を持つ。CLS550のほうは4WD車ということもあって車両重量が2tを超えているが、V型8気筒4.7Lの直噴+ツインターボ仕様エンジンが生む300kW/600N・mのパワー&トルクがあれば、走りは余裕十分である。7速ATとの組み合わせで豪快な加速感を味わえる。
CLS63AMGのほうは、V型8気筒5.5Lの直噴仕様エンジンにツインターボが装着されていて、386kW/700N・mという圧倒的なパワー&トルクを発生する。その走りは豪快そのものといった感じだ。トランスミッションは通常の7速ATではなく、AMGスピードシフストMCTと呼ぶダイレクト感の強いタイプのATが組み合わされている。変速ショックはやや大きくなるが、確かな変速感覚はいかにもスポーツモデルらしいものだ。
【乗り心地】
足回りはかなり硬めの味付けだが、AMGは電子制御サスペンションの採用で、乗り心地にも一定程度に配慮されている。CLS550のほうが硬めに感じられたくらいだ。
CLSと同様に後席のドアの開口部は小さくて乗降性は良くない。全長が5mに近く、全幅も1880mmに達するボディのクルマとは思えないくらいの乗降性の悪さだ。乗ってしまえば居住空間はまずまずながら、5人で乗ったら余裕の空間にはならない。
今回は試乗の機会がなかったベースグレードのCLS350でも1000万円近い価格となるだけに、普通の人には関係ないクルマという感じである。でも、CLSを買えるユーザーにとってシューティングブレークには一定以上の魅力があると思う。クーペとの価格差はわずか25万円(CLS550は4WDなので50万円になる)でしかないので、買うならこちらという感じだ。
大柄なボディの高額車なので、いずれにしてもお金に余裕がある人向けの遊び用のクルマと考えるべきなのだろう。
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