げおるげさん(千葉県)
投稿日: 2017年9月10日
4点
【高い信頼性と剛性のある車体】
ちょうど三菱が荒れに荒れていた頃に発売されたコルトですが、信頼回復の為にとにかく真面目な作りをしたという触れ込みでした。独スマートとの共同開発プラットフォームにて設計されたコルトは、三菱車であって三菱車ではないような不思議な車です。グレードは1.3RXという、ラリアートほどではないけどスポーツであるという、他社で言うRSグレードのような車両ですが、この子だけ185/55/R15というタイヤを履いています。標準は14インチ、ラリアートは16インチと、ちょっと不思議なポジションの車両ですが、標準装着はPOTENZA。これと車体のお陰でガッシリどっしりとした走りをしてくれます。速度を上げても割と怖くなく、ハンドルの中立もフラフラせず安定した車でした。
中古の5万キロで購入してから1年半、新車に乗り換えるまでバリバリ働いてくれ、故障もなく信頼性の高い車両でした。欧州車の剛性と、日本車の信頼性をいいとこ取りした車両ですね。
【大径タイヤでも小回り】
1.3RXグレードの185/55/R15は15インチの扁平タイヤでしたが、それなりに大径ではあるにも関わらず、4.9mの最小回転半径と取り回しの良い車両でした。また、バックモニターは付けませんでしたが、後方の見切りも良く、プレーンな乗り味で運転がしやすい車でした。1.5Lターボのラリアートグレードも存在しますが、その反面で取り回しの良いお買い物カーとしての顔も持つなんとも不思議な車でした。
【車格以上のランプ装備】
新車購入ではないのでなんとも言えませんが、標準装備が充実している印象です。当該グレードではオートライトやアルミホイール、セミオートエアコンとフォグにプロジェクターキセノンヘッドランプが搭載され、お買い得感がありました。ロービームのHIDはD2Sで、ハイビームにハロゲンのH1が装備される4灯式と、コンパクトカーなのに夜間走行の視界が明るくて重宝しました。また、リアのコンビランプは昔の欧州車によくあるテールランプとストップランプが別体式というものでした。夜間走行ではテールの2灯、ブレーキを踏んだときにはテールが点灯したままストップランプ2灯とハイマウントの1灯で5灯が点灯するという豪華さ。安全性に直結するライト周りが非常に豪華で、ここにも欧州の息吹を感じます。
【設計の古さとコストダウンのいろいろ】
コルトは2002年のデビューから、細々としたマイナーチェンジを毎年繰り返しながらの販売で、BMCは1回のみというロングモデルでした。終盤は設計の古さ故に競合他社に商品力で負けることが多々あったり、コストダウンでBMC前に標準装備だった装備がどんどん削られたりと、悲しい運命を辿っていました。
自身の車両は2007年式でBMC後のいわゆる後期ですが、ラゲッジルームランプはDOPになってるは、助手席下収納は消えるはで、車内装備に不満がそこそこありました。何を隠そう収納の少なさが一番でしたね。1.3RXは非常に謎なグレードで、スポーツモデルのラリアートは1.5Lターボにフロアシフトで、標準グレードはコラムCVTにベンチシートなのですが、1.3RXは1.3LエンジンにコラムCVTのセパレートシートです。従って、前2座の間にはフロアシフトが存在するであろう謎の何もない空間がぽっかり空いていて、どうしたものかという感じでした。アルファードみたいなフロアコンソールでも設置してくれれば収納問題はバッチリ解決でしたが、自身はそこにABで買ったゴミ箱兼ドリンクホルダーのフロアコンソールとその後ろに箱ティッシュをそのままフロアカーペットにテープで貼り付けるという貧乏カスタムをしていました。今思うとあのスペースは本当に謎ですね。まあコルトの中でもRXグレードはレアなので放置されたのだと思いますが。
免許を取ってから初めて購入した四輪自動車です。その前はバイクも乗ってましたが。
中古で買って1.5万キロほど、色々なところに行きました。非常に思い出深い車両です。
三菱ブランドそのものにはとくに何も思うところがありません。不人気車で中古相場が安く、装備とのコスパが良いとの触れ込みでコルトに出会いましたが、そこから現在の愛車のミラージュまで三菱を乗り継ぐ形になりました。
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