イスモさん(東京都)
投稿日: 2013年2月10日
4点
先代の12#系の良さをさらに改良したモデル.今までと違いワゴン車をベースに開発されたことから,リアの剛性が向上したといわれているが,日常走行では,先代との違いを感じることは少ない.
先代と同様,経済性を除けば特段の良さはない.
経済性については,燃費もよく,CVTを含め,10万km程度の耐久性は十分にあると考えられる.
同じクラスの他車に4速AT仕様があることを踏まえると,AT車は全車CVTであることは,プラスと考えることができる.
特段の不満を感じない優等生のカローラシリーズであるが,本シリーズについては,エンジンとトランスミッションのセッティングに違和感を覚えた.
先代のカローラでも同様の現象が見られたが,発進の際に軽くアクセルを踏むだけでエンジン回転数が必要以上に上がり,クイックな発進を実現している一方で,すぐに燃費向上のために回転数を下げることから,中速以降での加速の悪さが目立つ.
また,先代に比べクリープ力が弱く,駐車時にクリープ力だけで後退するのは難しい.また,後退に関しても軽くアクセルを踏むだけでクイックな発進をするため,軽く上り坂になっている駐車場などでは,繊細なアクセルワークが求められるなど,不向きであると感じた.
また,歴代のカローラの中で最も車両が大きいこともあり,駐車場の大きさには注意が必要である.
先代から正常進化を遂げたといえる14#型であるが,私的には外装のデザイン以外に大きな変化を感じたことはなかった.
12#型でも十分に性能は良かったこととから,中古車両を探している人であれば,12#型と14#型を大きく区分する必要性は感じない.
いずれの車両も出来は良く,不満を感じることは少ないことから,好みのデザインで決めてみるのもよいと感じる.
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