セビル | ステータスとなったパーソナルセダン
キャデラックは長年フルサイズの高級セダン&パーソナルクーペを作るメーカーとして名を馳せたが、1970年代前半のオイルショック以降はそういった超大型車の需要が低迷した。その対策として企画されたのがインターミディエートサイズと呼ばれる小型のセダン&クーペであった。GMで言うところのEボディに属するセビル&エルドラドは1986(S61)年から横置きFF(前輪駆動)となり、ボディサイズを抑えながらも室内の広さだけは確保している。ただし、搭載されるエンジンは相変わらずV8OHVで、排気量は4.5Lであった。トランスミッションは4速オーバードライブ付きATのみ。1989(H1)年以降のモデルには可変フロントサスペンションが装備された。(1989.10 )