▲リッド状のボンネットフードと、ソリッドウイングフェイスが備わる次期フリードには、大きな三角窓と細いAピラーが与えられて、視界の良さと運転のしやすさが訴求ポイントに掲げられる ▲リッド状のボンネットフードと、ソリッドウイングフェイスが備わる次期フリードには、大きな三角窓と細いAピラーが与えられて、視界の良さと運転のしやすさが訴求ポイントに掲げられる

外観はキープコンセプト、大きな三角窓が目をひく

ニューモデルの投入が少ない、谷間の時期を迎えているホンダにとって、今年の国内販売を盛り上げる1台として期待されているのが、次期フリードだ。

8年ぶりの世代交代で2代目に切り替わるフリードは、好評を博した現行モデルのイメージを色濃く受け継いでキープコンセプトで登場する。

上のイラストは、市販版に採用される確定デザインを再現したものだ。ヘッドランプとグリルが一体化されたデザインにまとまっていて、ワイド感を生み出すソリッドウイングフェイスの上には、リッド状のボンネットフードが配される。歩行者保護対策の一環もあってか、現行スパイクに似たボリュームのあるノーズが作り出される。

注目は大きな三角窓と細いAピラーで、これによって斜め前方の視界が向上して運転のしやすさが改善されることは想像に難くない。主なターゲットである子育てママの思いをくみ取った改善とも言えそうだ。

▲2008年5月にモビリオ後継車としてリリースされた現行フリード。ワンモーションフォルムの扱いやすいサイズが受けてロングセラーとなった ▲2008年5月にモビリオ後継車としてリリースされた現行フリード。ワンモーションフォルムの扱いやすいサイズが受けてロングセラーとなった

前身であるモビリオの時代から、ホンダは2列シートの派生車、スパイクもラインナップしてきた。どうやら次期型では、このスパイクにあたる後継車は、福祉車両を兼ねたモデルへと進化することになりそうだ。ちょうど、N-BOXとN-BOX+の関係に近い。これに伴って、名称もフリード+へと見直されるようだ。

▲2010年7月には、2列仕様の派生車、フリードスパイクが登場。レジャーユースを視野に入れたモデルとして、本家とはキャラクターがすみ分けられている ▲2010年7月には、2列仕様の派生車、フリードスパイクが登場。レジャーユースを視野に入れたモデルとして、本家とはキャラクターがすみ分けられている

直3ダウンサイジングターボ車も用意。気になる登場時期は……?

次期フリードには、ホンダが数年前から開発に取り組んでいる、3気筒のダウンサイジングターボが搭載されるとの見方もあったが、実際のところ、発売時にラインナップされるのは、1.5L直4と同ハイブリッドの2種類。前者は直噴ユニットに差し替えられて、性能アップが図られる。一方、ハイブリッドは、ホンダが昨今推し進めているツインクラッチ採用のi-DCDに進化する。

では、待望の1L直3ターボはいつ登場するのか。スクープ班が手に入れた生産計画を見ると、2021年から生産される模様。すなわち、デビュー後5年間は、1.5Lエンジンが使われ、マイナーチェンジのタイミングでダウンサイジングエンジンが用いられる。なお、これと引き換えにノンハイブリッドのNAエンジンはラインナップから消滅する。

品質問題でつまずいて以来、なかなか再浮上できないホンダの国内販売が次期フリード登場でヒートアップしますように。

※2016年5月18日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2016年9月
■全長x全幅x全高:4250x1695x1710(mm)
■搭載エンジン:1.5L直4

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ホンダ