いすゞ 117クーペ

日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパーのMCであるBoseが、カーセンサーで気になる中古車を探して実際に見に行く本企画。

今回は、雑誌カーセンサーで取材した神奈川県の販売店『ブルーオート』さんで、いすゞ 117クーペとフォルクスワーゲン ビートル(メキシコビートル)をチェックしたときの模様を詳しくお届けします!
 

Bose

スチャダラパー

Bose

1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が話題となる。以来ヒップホップ最前線で、フレッシュな名曲を日夜作りつづけている。スチャダラパーが満を持してYouTubeチャンネルを開設! 詳しくは公式HPへ。愛車はフォルクスワーゲン ゴルフIIとフィアット ウーノターボ
 

現代の車じゃ得られないきゃしゃなラインが気持ち良いね!

編集部 今回お邪魔するブルーオートさんは、社長の趣味で国産旧車から変わり種の輸入車まで、バラエティ豊かなラインナップを用意していることで人気のお店です。

Bose 僕が一番気になったのは、1970年代を代表する日本車いすゞ 117クーペ! 実は今から12年ほど前、僕が最初に買った旧車が117クーペなんだよね。

いすゞ 117クーペ
いすゞ 117クーペ

ブルーオート代表 長谷川進司さん Boseさん、いらっしゃいませ。117クーペで旧車デビューというのは良い選択でしたね。この車はボディも機関系も比較的トラブルが少ないので、旧車の入門には最適だと思います。

Bose 僕は2年ほど乗っていたけれど、確かにトラブルは一度もありませんでした。最近、気になるショップに遊びに行くと117クーペに遭遇する率がとても高いんですよ。今、旧車かいわいでも流行っているのですか?

長谷川 スカイラインやフェアレディZなどの王道的な旧車は、相場が高くなりすぎて一般の人は簡単に手が出せなくなりました。その中で117クーペは、まだ買いやすい相場だからではないでしょうか。と言っても最近は、117クーペも相場が高くなりつつありますが……。

いすゞ 117クーペ▲今回お話を伺ったのは、ブルーオート代表の長谷川さん。旧車からスーパーカーまで、ジャンル問わずオススメできる車をピックアップしています

Bose そのあたりの人気モデルに限らず、70~80年代初頭の日本車はどれも価格が高騰していますもんね。だけど、この117クーペは車両本体価格が200万円以下。これならなんとかなりそう(笑)。

長谷川 SOHCエンジンなのでこの価格ですが、DOHCエンジン搭載グレードは300万円前後、最初期のハンドメイドだと最低でも予算500万円は考えておいた方がいいでしょう。

いすゞ 117クーペ

Bose 僕が最初に買ったのは丸目の中期型。こうやって見ると後期型の角目も悪くないですね。何より普通にクーラーが付いているのがうれしい!

いすゞ 117クーペ▲最近の車はエンブレムの中にカメラやレーダーが入っているから大きくなりがちですが、117クーペのエンブレムはかなりコンパクト!
いすゞ 117クーペ

長谷川 好きな方は丸目にこだわりますが、それぞれに魅力がありますよ。ただ、この時代の車のパワーウインドウはやや不安がありますが(笑)。

Bose おそらく丸目にこだわるのは117クーペのデビューをリアルに体験した人じゃないかな。これから旧車に乗る人はぜひ自分の感性を信じて好きなデザインを選んでほしいな。せっかくだから運転席に座ってみてもいいですか?

長谷川 ぜひ座ってみてください!

いすゞ 117クーペ

Bose 細いピラーやインパネまわりのラインの細さがきゃしゃでいいですね。この感じ、好きだなぁ。今は安全性の問題もあって車がどんどん大きく太くなっているから、こういうか細さを車から感じることができなくなりましたよね。

いすゞ 117クーペ

長谷川 ドアを締めたときの金属が密着するような音も、現代の車とは違いますね。

Bose 117で驚いたのがボディの触り心地の良さなんですよ。洗車後に水を拭き取るとき、手に伝わってくる感覚がとても気持ち良かった。

いすゞ 117クーペ
いすゞ 117クーペ▲Boseさんお気に入りの繊細なライン!

長谷川 「触り心地がいい」というのは素敵な表現ですね! 117クーペの魅力を端的に表していると思います。

Bose 今はSUVが主流で、街には大きくてゴツい車があふれている。その流れに食傷気味の人が旧車に流れているというのは必然なんじゃないかな。まだそこまで相場が上がっていない物件もあるから、予算に合わせて好きな車に乗ってみてほしいな!

陰に隠れがちなメキシコビートル、実はとってもお買い得!?

編集部 Boseさん、向こうに良い感じに仕上がったビートルもあります! せっかくだから見せてもらいましょうよ!

いすゞ 117クーペ▲中古車フリークも注目のユニークな販売店ブルーオートさんには、気になる車が所狭しと並びます!

長谷川 これは1998年式のメキシコビートルになります。前オーナーがかなり手を加えてクラシックっぽい雰囲気に仕上げていますね。

フォルクスワーゲン ビートル▲次にチェックするのはこちら!

Bose ビートルには多くのファンがいて、僕の周りでも90年代に何人か乗っている仲間がいたなぁ。不思議なもので友達が乗っている車って自分で買うイメージが湧かないから、今まで全く触れずにきちゃったよ。

長谷川 このビートルはスピードさえ求めなければとても楽しいと思います。高速道路を走る際は、基本的に一番左の車線をのんびり走らせるのがオススメです。

フォルクスワーゲン ビートル▲なんと木製! こういうところもグッドです

Bose 今、ビートル(タイプ1)の相場もかなり上がってしまって、それこそスプリットウインドウやオーバルウインドウなどのビンテージモデルは、状態が良いと600万~700万円しますよね。

長谷川 タイプ2(ワーゲンバス)の相場もかなり上がっています。どちらも、かつて日本人が海外から持ってきたものですが、それが今では逆に高値で海外へと流出しているのが現状です。

Bose タイプ2の次の世代、T3も急に激上がりしていますよね。つい最近、カーセンサーを見てビックリしましたよ。それを考えると、メキシコビートルはまだまだ手に入れやすい価格ですね!

フォルクスワーゲン ビートル▲こちらの物件は車両本体価格145万円ですが、すでに掲載終了してしまいました……

長谷川 メキシコビートルはいわゆる王道のビートルファンからは下に見られてしまいがちですが、こうやって手を加えたものは面白いと思いますよ。

Bose YouTuberのウナ丼さんの動画をよくチェックしているんだけど、彼は最近メキシコビートルを購入してた。これまで旧車から新車までたくさんの車を見てきた彼が選んだってことは、みんなが気づいていない魅力があるんだろうな。

フォルクスワーゲン ビートル
フォルクスワーゲン ビートル

Bose 僕の中ではいつか乗ってみたい車としてクラシックミニがずっとあるんです。たまにミニに道具をたくさん積んでソロキャンプを楽しんでいる人を見ると、うらやましく思います。

長谷川 ミニもかなり高くなりましたね。

Bose そうなんですよ! ミニって100万円くらいで良いやつないかなって探すのがちょうどよかったのに、気づいたら状態が良いやつだと300万円以上するのも珍しくなくなっちゃった。メキシコビートルがこの値段で買えるなら、今のうちに乗っておくのはアリだな。ちょっと欲しくなってきた(笑)。

長谷川 ビートルはとにかく部品がたくさんあるので、旧車デビューの人も安心できると思いますよ。

Bose 旧車を趣味グルマにしたい人、メキシコビートルはオススメだよ!

フォルクスワーゲン ビートル
文/高橋満(BRIDGE MAN)、写真/篠原晃一