【福祉車両購入ガイド】トヨタ エスティマ 助手席またはサイドリフトアップシート車
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2013/01/17
回転&昇降シート付きの車は、足腰の弱った両親を乗せる際などにとても便利。さらにミニバンタイプなら大人数でドライブに出かけられるし、室内は広々としているから子どもたちもきっと喜ぶだろう。人気のミニバンであるトヨタ エスティマ (2000年1月~2005年12月)とエスティマハイブリッド(2001年6月~2005年12月)にも、回転&昇降シート付きのモデルが用意されていた。
ベースであるエスティマは、一筆書きのようなワンモーションフォルムのデザインが特徴の大型ミニバン。後席ドアは両側ともスライドドアが採用されている。エンジンは2.4Lと3Lがあり、どちらも4速ATが組み合わされる。またミニバンとしては初となるハイブリッドモデルもラインナップ。これら2.4L、3L、ハイブリッドモデルのいずれにも助手席が回転&昇降する助手席リフトアップシート車と、2列目が回転&昇降するサイドリフトアップシート車がある。
足腰の弱った人にとっては、車の敷居(サイドシル)をまたいで乗るのは一苦労。しかし、シートが回転して外側へ降りてくるリフトアップシートなら、車の乗り降りがとてもラクになる。また、乗ってしまえば普通の車のシートと同じだから乗り心地も他の席と同様。長時間のドライブでも快適だ。
助手席リフトアップシート車は2列目以降が他のエスティマと同じとなるため7人または8人乗り(ハイブリッドは7名のみ)。セカンドリフトアップシート車は2列目がセパレートタイプとなるので7人乗りとなる。
原稿執筆時点(2012年1月10日)でのガソリン車の掲載台数は20台。ハイブリッドモデルの掲載台数は3台だった。ハイブリッドモデルを含めほとんどが総額100万円以内とお手頃。セカンドリフトアップシート車の中には脱着して車いすとしても使えるタイプもあり、執筆時点ではハイブリッドモデルにも1台見つかった。普段から車いすを使う人なら脱着タイプのほうが便利だ。燃費を気にする人であればハイブリッドモデルを選ぶのがいいだろう。他の車種に比べ台数は多めなので選びやすいはずだ。
乗車定員/7名まはた8名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/440mm(助手席スライドアップシート車/2WD)、475mm(サイドリフトアップシート車/2WD)
シートの車外飛び出し量/510mm(助手席スライドアップシート車)、820mm(サイドリフトアップシート車)
回転時足元スペース/280mm(助手席スライドアップシート車)、270mm(サイドリフトアップシート車)
シートスライド量/100mm(助手席スライドアップシート車)、70mm(サイドリフトアップシート車)
Text/籠島康弘