※この記事はカーセンサー関東版37号(2000年10月5日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

飛び出す加速Gがいつまでも続く、豪快華麗な“S”専用エンジン

  • アウディ S6 走り|ニューモデル試乗
  • アウディ S6 リアスタイル|ニューモデル試乗
↑走りは強烈のひと言で、街乗りでは慎重なアクセル操作が要求されるほど(左)軽量化のため、ボンネットやフロントパネルにアルミニウムを使用している(右)
見た目はアウディのミディアムクラス「A6」とほとんど変わらないS6は、車高を落とし(公式には10mmだがそれ以上に見える)17インチホイールを装着したライトチューン感覚。だが、アウディで“S”が付くからにはただものではない。メルセデス・ベンツでいうAMG、BMWでいうMと同じく、Sのバッヂはハイパフォーマンスなモデルの証明なのだ。

アウディ自慢の全天候型クワトロシステム(4駆)を採用済みだが、S6の凄さはエンジンにある。最上級クラスのA8用4.2L V8、5バルブをS6専用にチューンした、340psのパワーと42.8kg-mのトルクはスポーツユニットそのもの。

操縦性はオンザレール感覚で、乗り味は意外にコンフォートな設定

  • アウディ S6 インパネ|ニューモデル試乗
  • アウディ S6 エンジン|ニューモデル試乗
↑アルカンタラと革を組み合わせた、Sシリーズ専用のレカロシートを採用する(左)V8エンジンを搭載するため、サイドメンバーを80mm、全長を37mm延長している(右)
実際、走りは強烈のひと言だ。まずはとても4.2Lもあるとは思えないアクセルレスポンスの鋭さに圧倒される。“踏み込む”なんてアクセル操作をしようものなら、それこそ飛び出す加速Gに襲われる。街乗りでは慎重にアクセル操作しないと危険なほどだ。

凄いのはその加速Gが速度を増していっても頭打ちにならず延々と続くこと。高度なチューンを受けた自然吸気エンジンだが、ごく低回転域からトルクにあふれ、中回転域から急激に盛り上がる印象はまるでターボ。7000rpmのリミットまで全域太いトルクに包まれ、回せばもちろんパワフルという特性はホントに驚き。

操縦性はオンザレール感覚で、ドライバーのミスは限界内であれば電子制御車両安定装置のESPがカバー。乗り味は意外にコンフォートな設定で、例えばS4の硬さはないし、かといってA6より明らかに硬く、Sといえども乗り心地を重視しているのは間違いない。価格は高いがエンジン性能を考えれば、妥当ともいえるだろう。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード S6
駆動方式 4WD
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4845×1850×1450
ホイールベース(mm) 2760
車両重量(kg) 1810
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V8DOHC
総排気量(cc) 4172
最高出力[ps/rpm] 340ps/7000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 42.8kg-m/3400rpm
10・15モード燃費(km/L) 7.2
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/82
車両本体価格 915.0万円

桂 伸一の責任採点

コンセプト 5点 取り回し 5点 加速性能 5点 ブレーキ性能 4点
フィニッシュ 5点 操作系の使い勝手 5点 乗り心地 4点 環境対策 4点
前席居住性 5点 ラゲージルーム 5点 操縦安定性 5点 燃費 4点
後席居住性 5点 パワー感 5点 高速安定性 5点 ステータス 3点
内装の質感 5点 トルク感 5点 しっかり感 4点 コストパフォーマンス 4点
得点合計 92/100
(Tester/桂 伸一 Photo/桜井 健雄)