▲発売から1年が経過した2代目アウディ A5 カブリオレ ▲発売から1年が経過した2代目アウディ A5 カブリオレ

カブリオレとは思えない優雅なデザインと静粛性

今回試乗したモデルは、アウディ A5カブリオレだ。このモデルは2007年に登場したアウディ A5クーペをさらに美しく進化させたモデル。

初代A5カブリオレは、A5クーペが登場した2007年の2年後となる2009年に登場した。

A5はすべてにおいてハイクオリティさとエレガントさが表現されている。

基本的にはクーペモデルの優雅さはそのままに、マットな素材の幌を用いることでボディとのコントラストを強調し特別感のある仕上がりになっている。

スタイリングはクーペに引けを取らない美しいフォルムで、初めからカブリオレを想定してデザインされていることがよくわかる。非常に幌のカタチが美しい。

クーペモデルからカブリオレに急遽変更すると幌のカタチが悪いのだ。

A5 カブリオレは、2011年にマイナーチェンジし、2017年に2代目へとフルモデルチェンジしているが、発表以来一貫して優雅なイメージをもたせている。

今回試乗する事ができたのは、2017年4月に導入した2代目A5カブリオレだ。

アウディは毎年細かく変更点があるので、1年と少し経過したこのタイミングでの試乗は、発売したモデルよりも様々な部分で良くなっていることは間違いないので楽しみだ。

箱根のワインディングと新東名を走ったので、試乗フィーリングをお伝えする。

▲A5 幌

まず、幌を閉じた状態で走ってみると、カブリオレであるにも関わらず通常のクーペと変わらないほど静粛性が高い。

ただ、クオーター部分が覆われているので視認性はやや低下する。

幌には何層にも重ねられた生地を用いており、風切り音はとても静かだ。

けっこうな雨量のときに試乗したこともあるが、ルーフに水滴が当たる音は低く、クーペとは違った音がキャビンに響く。この雨音もいい雰囲気を醸し出している。

プラットフォームには、先代のMLBプラットフォームを改良した“MLB evo”を採用。

これは、最新のアウディ A6やポルシェ カイエンと同じで、ハイパフォーマンスのものである。

その恩恵により、ボディ剛性が非常に高く、カブリオレとは感じさせないほどだ。

サスペンションの設計にもゆとりができ、カブリオレといってもアウディらしいスポーティな身のこなしが可能なのだ。

しかもこのクラスでアウディのお家芸ともいえる、四輪駆動方式のQuattroを搭載している。エレガントなカブリオレで、四輪駆動方式モデルが世界にどれほどあるのだろうか。

どんな路面状況でも、走行安定性を確保できるのだ。雨の日に高速を走行したが、安定感は抜群であった。

A5 クーペと比較すると、クオーター部分の静粛性が劣るということだけがネガティブなところである。

2.0Lターボは、走行モードによってスロットルバルブの開閉具合とトランスミッションのホールドタイミングが異なるので一概には言えないが、4気筒2.0Lエンジンとしては十分な静粛性とパワフルさを兼ね備えている。

2.0Lターボの加速は、国産車と比較すると、エンジンに厚みがあり剛性も高いので、高級感がある。

アイドリングストップからの発進が唐突にはなるが、これは今後改善されていくことであろう。

オープンにしても走らせたが、これほどの開放感はない。

サイドウインドウを閉めた状態で中に入ってくる風は、会話の妨げにもならず心地よい。

カブリオレでありながら優雅な空間を演出できる車が、A5カブリオレなのだ。

▲インパネ
▲サイド
▲前7:3
▲リア7:3
text/松本英雄
photo/篠原晃一

【スペック・諸元】
■グレード:A5 Cabriolet ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直列4気筒DOHC+ターボ ■総排気量:1984cc
■最高出力:185(252)/5000-6000 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:370(37.7)/1600-4500[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7AT
■全長x全幅x全高:4690 × 1845 × 1375(mm) ■ホイールベース:2765mm
■車両価格:765万円(税込)