村蔵さん(石川県)
投稿日: 2017年9月9日
4点
実は軽自動車に乗るのは初めてだったが,まず最初に驚いたのはそのエンジンの静かさだった。もちろん,アクセル全開で加速すれば,軽自動車であることを痛感させられる騒音を奏でるが,通常の走行中はエンジンが動いているのも忘れるほどの静かさである。660ccでこの車体+人員を引っ張っているのが信じられないほどだ。また,車高が低い割に中は狭さを感じないばかりか,普通に使っている限りは広いと感じるほどである。後席を倒せば荷物もそこそこ入る。そして,エンジンの静かさと同様に良かった点はシートの硬さである。最初は若干固めだなと思っていたが,そのおかげで長距離運転でも疲れることなく運転できる。月に1度くらい,片道400kmの長距離運転をするのだが,初めは軽自動車でこの長距離はキツイだろうと思っていたものの,実際に挑戦すると難なくこなすことができたのには驚いた。この適度な硬さのシートのおかげで疲れることもなく,また燃費もよいので,普通車で走るよりよほど効率がよい。軽自動車でこれほどの長距離運転をすると言うと驚いていた友人も,今では同じミライースで同様の長距離運転をするようになった。多分,若干固めのサスペンションも功を奏しているのだろう。下手にトール型でないことも空力+燃費に役立っていると思う。「走る」という車本来の目的を果たすには十分以上の車である。
軽自動車にしてはエンジンが非常に静かなのに対して,ロードノイズはやはり軽自動車の宿命か,とてもうるさい。軽自動車に静粛性を求めるのは酷というものではあるが,エンジンが静かなだけに大変残念である。もちろん,同乗者との会話に支障があるというほどではないのだが。この点を除けばほとんどパーフェクトな車なので,残念でならない。2017年に発売となった新型ミライースでは,この点が改善されているとのことだが。また,正直,デザインは悪くはないものの,カッコイイとは思えない。
見た目はイマイチ(人の価値観にもよるが)だが,走行性能においては軽自動車で総合一位なのではないか。これだけキビキビ走ってくれるとは,正直,購入前には思わなかった。長距離運転でも疲れない,誰にでもお勧めできる車だ。
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