ニックリックさん(東京都)
投稿日: 2017年9月14日
3点
行動半径20Km以内の通勤orお買い物クルマ。
コンパクトでありながら軽自動車に近い感覚で購入し、気軽に乗り回せるクルマ、という条件で割り切れるならば良いクルマでしょう。
と言いつつも、以下は自分が所有しているわけではなく友人の所有車において、主に往復100Km~500Kmの比較的長いドライブの際にもっぱら運転主役を務めての感想です。
まず、一行めに挙げたご近所クルマとして必要充分な車内空間は確保されており、普段のお買い物に加えホームセンターでちょっと大きめのものを買って持ち帰るには充分でしょう。
座席周辺にドリンクホルダーがもう二つ欲しいかな? という思いはありますが。
燃費は上々です。他の皆様のレポートを読むとかなり辛い数値がよく挙げられていますし、自分も「1Lの4WDでは燃費が良くないに違いない」と思っていました。
しかし大柄の男性二名乗車、レギュラーガソリンという条件で、
○一般道 17Km/L
○高速道路 15Km/L(主に中央道、90~100Km/hを維持)
という数値が毎回得られています。友人が一名乗車で往復20Kmの通勤に使っている時は18Km/Lとのこと。
いわゆる「アタリ」の個体なのかもしれませんが、これだけの燃費ならば文句の付けようはありません。
もちろんパワーもトルクも乏しいとはいえ、そこはまったり走るべきこのクルマに要求すべきことではないでしょう。
前述したようにこのクルマに乗る時は長距離を走ることが多いのですが、そんな状況では途端にこのクルマの辛い部分が目立ってきます。
とりわけシートが絶望的、まるで誉められる部分がありません。
何しろ身体と接触するすべての部分が、100Kmも走る頃には痛み出します。特に腰から背中にかけて辛いのなんの。
これがまだ運転席ならば200Kmまでは耐えられます。しかし助手席は運転席以上に辛く感じるので、疲れていても運転している方がマシなのです。
そこで疲れたからといってシートを倒して休もうとしても無駄、ヘッドレストまでもが首を不自然な角度に曲げてくれるという有様で、身体中に不快感を与えてきます。
これなら高速SAの外にあるベンチで寝転がった方がマシなほどです。
あらゆる点で軽自動車並みのコンパクトといえど、ここまで手を抜いたシートというのはお目にかかったことがありません。
まあ、長距離を走るクルマではないと言われればそれまでなのですが・・・。
高速域に限らず妙に接地感に乏しい、コンパクトにまとめられたメーターは、ほんのちょっとハンドルを切るだけでまるで見えなくなる・・・といった不満点もありますが、個人的にはシートの辛さに比べればまだ「目をつぶってもいいかな」という程度の欠点に思えます。
最後に一つ、ETC車載器をグローブボックス内に設置するのはお薦めしません。
ディーラーでボックス内に設置してもらったのですが、ボックスの奥行きが浅いためにぎりぎりいっぱい、高速でちょっとギャップを拾っただけでボックスのフタと車載器のイジェクトボタンが干渉してしまいカードが排出される、再起動がかかる・・・とトラブルが頻発してしまいました。
ディーラーに再設置を依頼し、さらに奥に押し込むように設置してどうにかまともに使えていますが、ボックス内部以外の目立たない場所に設置すべきでしょう。
何もかもがお値段なり。
軽自動車と同じ価格帯で「軽自動車よりちょっと上」が手に入る代償として、徹底したコストカットの痕跡をすべて無視しなければならないのは当然でしょう。
そのことを十分に承知した上で買うならば、充分にお値打ちの一台に成り得るとは思います。
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