トヨタ マークXジオ VS ホンダ オデッセイ PART1:走行性能対決
2008/01/17
PART1 走行性能対決
トヨタ マークXジオ
ホンダ オデッセイ
ジオの大径タイヤがネガティブ要素を生み出している
マークXジオとオデッセイは、まったくキャラクターが違う。けれどミニバンの王道には軸足を置かず、少々ハズしのコンセプトを打ち出している点では、奇しくも両車は共通。つまり、あえて両車をミニバンと呼ぶにしても、どちらもなかなかの個性派だということだ。とはいえ走りの味つけの点では、両車のキャラクターの差はクッキリと明らかだ。マークXジオは、極めて乗用車志向の雰囲気をもつ。とくに乗り味は、やや大目に見て言えば、ヤンワリとスムーズ。“大目に・・・”と書いたのは、18インチの大径タイヤの意味が「?」なのと、意地悪くステアリングを左右に振った際の収束(車体が安定性を取り戻すまでの時間)がやや緩慢だから。
18インチの件は、登場直後のプレス向け試乗会で乗った車より、今回のロケ車のほうが多少こなれた印象はあった。が、段差などでのショックは実感するし、大径タイヤがスポーティさに貢献しているほどでもない。インチダウンしたほうが、ロードノイズの発生がより抑えられるなど、乗り味へのメリットが大きいことは明らかだ。
ただしエンジンやCVTの実力、マナーは申し分ない。また騒音も、特定の路面でのロードノイズの実感を除けば、メカニカルな異音はかなり抑えられ、アイドリング時を含め全体に耳障りな音質のノイズは低く、十分に快適性が保たれている。
オデッセイはスポーツセダンのような乗り心地
他方でオデッセイは、こちらはもうおなじみのスポーティな走りが魅力。マークXジオと乗り比べたこともあり、まさしく“スポーツセダン感覚”だった。走り始めると、車の無駄な揺れがないのを実感するし、ステアリング操作に対する車の動きも実に敏捷。かといって、決して同乗者に不快な思いをさせるほど乗り味がハードすぎない点もいい。
ボディやサスペンションの剛性感がしっかりとあるのも、ミニバンとしては優秀な部類。装着タイヤ(ロケ車はダンロップSP SPORT230、サイズは215/60R16-95H)のマッチングも良さそうで、居住性(乗り心地やノイズ)と走りの性能を出すのにしっかりと役割を果たしている。スポーツグレードのアブソルートでなくても、走りの切れ味はいい。
エンジンはホンダ車らしく胸のすく回転フィールを味わわせてくれる。高度な制御を果たすi-VTECのおかげで、とくに高回転ゾーンでのなめらかさ、イキのよさが気持ちよい。
■今回の燃費計測結果
平均燃費 | 参考燃費 (一般道) |
参考燃費 (高速道路) |
|
---|---|---|---|
マークXジオ | 16.4km/L | 12.0km/L | 15.8km/L |
オデッセイ | 14.2km/L | 9.9km/L | 14.6km/L |
燃費計測ルートは・・・
東京・青山→神奈川・大井松田(ここまで一般道)→東名・静岡IC→東名・海老名SA
総走行距離 310.5km
東京・青山→神奈川・大井松田(ここまで一般道)→東名・静岡IC→東名・海老名SA
総走行距離 310.5km
今回のまとめ
マークXジオの大径タイヤは見た目の印象はシャープに映るが、快適性を崩している感が否めない。せっかくゆったりしたXシーターを採用しているのにもったいない。オデッセイはスポーティな要素が強くても乗り心地を犠牲にしていない。デビュー後4年たつ今でもスタンダードでいる実力はさすが!2台の物件・相場・カタログ情報
【トヨタ マークXジオを探す】【トヨタ マークXジオの相場情報を見る】
【トヨタ マークXジオのカタログを見る】
【ホンダ オデッセイを探す】
【ホンダ オデッセイの相場情報を見る】
【ホンダ オデッセイのカタログを見る】
次回予告
人気ミドルサイズミニバンの取り回し性能に迫る!
人気ミドルサイズミニバンの取り回し性能に迫る!
今回のテスト車両
■トヨタ・マークXジオ
- ・テスト車両
- 240G(2WD)
286.0万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 4695×1785×1550
- ・ホイールベース(mm)
- 2780
- ・車両重量(kg)
- 1570
- ・最小回転半径(m)
- 5.7
- ・乗車定員(人)
- 6
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 2362
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 120(163)/6000
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 222(22.6)/4000
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 60L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 12.8
- ・タイヤサイズ
- 225/45R18
■ホンダ・オデッセイ
- ・テスト車両
- L(2WD)
300.3万円 - ・駆動方式
- 2WD(FF)
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 4770×1800×1550
- ・ホイールベース(mm)
- 2830
- ・車両重量(kg)
- 1660
- ・最小回転半径(m)
- 5.4
- ・乗車定員(人)
- 7
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 2354
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 118(160)/5500
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 218(22.2)/4500
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 65L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 12.2
- ・タイヤサイズ
- 215/60R16
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
トヨタ マークXジオ VS ホンダ オデッセイ PART1:走行性能対決/旬ネタ
あわせて読みたい
- 【試乗】新型 三菱 トライトン|乗り心地のよさは想像以上! ライフスタイルの幅を広げてくれるピックアップトラック!
- 愛車のダットサン ピックアップトラックでBBQ! やっぱり最高のバーベカーだ!!【BBQ芸人・たけだバーベキューのナイスなバーべカーを探せ!】最終話
- ホンダのSUV一覧8選|新型やクロスロードなど、中古車価格&サイズの違いを解説【2024年】
- トヨタ RAV4の中古車価格が1年で約30万円ダウン! 人気国産SUV、今オススメの買い方・選び方は?
- 【海外試乗】新型 ポルシェ パナメーラ|より快適な足を手に入れた、軽快でスポーティなラグジュアリーセダン
- 【海外試乗】新型 ランドローバー レンジローバースポーツ SV エディションワン|SUVなのに真骨頂はサーキット? 大きさを感じさせない驚異的ドライブフィール!!
- BMW X1(3代目)をマンガで解説! スポーティなプレミアムコンパクトSUVはどんな車?【人気車ゼミ】
- 【PR】コスパ最強ミニバンの筆頭格、先代セレナ e-POWER。現役パパが1週間乗ってわかった超便利ポイント
- 日産 セレナの旧型中古車価格が1年で50万円ダウン! 人気ミニバン、今オススメの買い方・選び方は?
- 【試乗】新型 メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス|電動化により2Lで1020N・m! 危うさなく速い“ハイテクマシン”