▲カジュアルに楽しめるスペシャリティクーペというコンセプトは踏襲される次期CR-Z。基本コンポーネンツは、次世代ハイブリッド専用車から流用される公算が大きい ▲カジュアルに楽しめるスペシャリティクーペというコンセプトが踏襲される次期CR-Z。基本コンポーネンツは、次世代ハイブリッド専用車から流用される公算が大きい

S660とNSXの間に入って存在感を放つ2代目ホンダ CR-Z

F1に復帰した2015年、ホンダはS660と新世代NSXを発表する。モータースポーツの最高峰に四度挑戦すること、ファンが長年にわたって待ち望んだ2車種の復活で、ホンダがスポーツイメージを手に入れることは確実だ。軽オープン2シーターとモンスターマシンの間に位置する、一般消費者が購入しやすいスポーツスペシャリティとしてCR-Zも一新される。

CR-Zについておさらいすると、今はなき2代目インサイトをベースとするカジュアルなハイブリッド専用車で、立派なスペシャリティカーでもある。2010年のデビュー以来、特別仕様車の発売やマイナーチェンジを経て現在に至っているが、2014年の国内販売台数は1315台(自販連調べ)で、1ヵ月あたり100台程度にとどまっている。

一部地域への輸出は終了しており、「フェードアウトを待つばかりか?」とさえ思われる状態だ。しかし、実際はNSXと同じく、新世代のハイブリッドスポーツとして生まれ変わるようだ。

▲現行CR-Zは、2010年に発表されたハイブリッド2+2クーペ。往年のCR-Xをほうふつとさせるデザインが特徴のひとつだ ▲現行CR-Zは、2010年に発表されたハイブリッド2+2クーペ。往年のCR-Xをほうふつとさせるデザインが特徴のひとつだ

現行CR-Zがモーター出力が小さくエンジン主体の走行にとどまるマイルドハイブリッドなのに対し、新型はアコードと同じ2モーター方式のi-MMDが採用される模様。フィットやヴェゼル、ジェイドに搭載されているモーター出力が大きくてEV走行が可能な1モーター方式のi-DCDを飛び越えるようだ。

i-MMDには、走行用と発電用の2個のモーターが備わっている。前者の出力が大きいため、原則的に高速走行時以外はモーターだけで走る。一方、高速走行時は基本的にエンジン主体で走る(状況によってはモーターでも走行)。つまり、エンジンとモーターを上手く使い分け、双方を最も効率の良い領域で使用するため、燃費面でも有利なことが特徴だ。

ただ、エンジンは高速走行時以外は充電用として稼働するので、純粋に高速走行用だけに特化しているわけではない。アコードではエンジン回転数がスピードの高まりに対して違和感のないようにチューニングされているが、次期CR-Zではさらに配慮したチューニングがされるだろう。

搭載されるエンジンは、新開発の1.5Lになる模様だが、高速走行時の動力性能を意識して排気量が拡大される可能性も否めない。CR-Zのキャラクターが反映され、レンジエクステンダー仕様にはならず、エンジンだけで走る領域もあるハイブリッド仕様だけが設定される。

気になる登場時期だが、当初の予定は2017年だった。しかし、ホンダのスポーツカーシリーズの一員にふさわしい性能とフィーリングを実現するため、作り込みとチューニングに時間をかけることが予想される。昨今のホンダが品質問題に揺れ、新商品投入と開発が遅れていることも鑑みると、多少遅れることも考えられる。

※2015年3月23日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年
■全長×全幅×全高:4100×1750×1395(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直4+モーター

text&photo/マガジンX編集部