▲衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報で構成されている、トヨタセーフティセンスが大幅な進化を遂げる。自転車や夜間の歩行者検知も可能になるようだ。アルファード/ヴェルファイアを皮切りに採用されていく ▲衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報で構成されている、トヨタセーフティセンスが大幅な進化を遂げる。自転車や夜間の歩行者検知も可能になるようだ。アルファード/ヴェルファイアを皮切りに採用されていく

初の本格的なマイナーチェンジは間近

2015年1月のフルモデルチェンジ後も、成功を収めているトヨタのラージサイズミニバン、アルファード/ヴェルファイアが、待望の手直しでリニューアルされる。

初の本格的マイナーチェンジでは、フロントマスクやリアコンビランプ、アルミホイールが刷新される。真新しさが引き出され、それぞれのキャラクターを一段と強調するようだ。エアロ仕様では、サイドマッドガードにメッキトリムが追加され、華やかさが増す。

安全デバイスがセットになったセーフティセンスは、新世代バージョンが初採用される。いちばんの見どころは、車と歩行者に加えて、自転車も検知できるようになる点だ。時速約80km/h以下で走行中に衝突しそうになった場合、警報や自動ブレーキが作動する。

上図のとおり、現行のセーフティセンスPは、日中に限って歩行者を検知できるが、アルファード/ヴェルファイアに採用される新世代バージョンは、単眼カメラの精度が上がるためか、夜間でも検知可能になる。クルーズコントロール使用時には、車線逸脱を防ぐステアリングアシストも働いて、高速道路でのロングドライブもサポートする。

この他、読み取った道路標識をマルチインフォメーション画面に表示する、トヨタ初のロードサインアシストも織り込まれる。

贅沢なキャビンはさらに洗練される

アルファード/ヴェルファイアのウリのひとつである、贅沢なキャビンはさらに進化。現在は標準ボディのみに設定される、2列目シートに格納式テーブルや快適温熱機構、電動オットマンが備わるエグゼクティブランジは、マイナーチェンジを機に、エアロ仕様にもラインナップされる。

シート表皮は、セミアニリン本革からナッパレザーに差し替えられ、エアロ仕様専用のホワイト内装も新設定される。シルバーの木目調パネルと白いレザーシートがモダンな空間を作り出すに違いない。

前後ドアウインドウの遮音ガラス化やプライバシーガラスへのUVカット機能の追加、フロントシートへの送風機能追加など、ラグジュアリー感を引き立てる改良点が目白押しだ。

セールスポイントに掲げられている、助手席ロングスライドシートは2.5Lモデルに集約され、V6エンジン搭載車からはドロップ。標準ボディの8人乗りがエントリーグレードに集約されるのも変更点のひとつだ。



▲エアロ仕様にも拡大設定される、エグゼクティブランジには、ナッパレザー採用のホワイト内装が新たに採用される。シルバーの木目調パネルも専用装備 ▲エアロ仕様にも拡大設定される、エグゼクティブランジには、ナッパレザー採用のホワイト内装が新たに採用される。シルバーの木目調パネルも専用装備

直噴化と8速ATの採用で、V6モデルの燃費が向上

パワートレインでは、3.5L V6モデルの搭載エンジンが大幅リニューアルされる。直噴仕様に変更され、アイドリングストップ機構も備わる。従来型比+20psの300psを発生させながら、JC08モード燃費は10.6km/Lから10.8km/L程度に向上する見通しだ。

操縦安定性と乗り心地を高める狙いで、ショックアブソーバーが改良され、ドア開口部には構造用接着剤が用いられて、ボデイ剛性にも磨きがかけられるようだ。各部に手直しが施され、静粛性の向上も図られる模様。

内容盛りだくさんの新型アルファード/ヴェルファイアは、2018年1月16日に発表されて、同月20日、21日に店頭発表会が行われる計画だが、ハイブリッド仕様の生産が遅れるため、まずはガソリン車が各店舗に配車されるようだ。

※2017年11月4日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年1月16日
■全長×全幅×全高:4945×1850×1935(mm)
■搭載エンジン:3.5L V6 他

text&photo/マガジンX編集部