新型 メガーヌ RS▲モータースポーツで培った技術をふんだんにフィードバックされているメガーヌR.S.。最新モデルでは全グレードに300psを誇るハイパワーエンジンを搭載。ニュルブルクリンクでのFF最強量産車の座を、シビック タイプRから奪還した実力派ホットハッチだ

気分で使い分けられる、機敏なレースカーとハッチバックらしい日常性の2面性

2018年にデビューしたルノーのハイパフォーマンスモデル「メガーヌ ルノースポール(R.S.)」が、登場から3年を経てマイナーチェンジされた。

主な改良点を先に列挙しておくと、最高出力が従来の279psからメガーヌR.S.トロフィーと同じ300psに引き上げられ、アクティブバルブ付きのスポーツエグゾーストを備えたことと、フロントとリアのLEDランプのデザインの変更。

また、フロント中央のルノーのロゴマーク下には、小さなR.S.のロゴが追加され、リアは流れるように点滅するシーケンシャルウインカーに、そしてルーフにはシャークフィンアンテナが備わった。

インテリアでは、インフォテインメントシステムが7インチのマルチメディアEASY LINKにアップデート。エアコン操作がダイヤル式に変更された。センターコンソールにはオートホールド機能のボタンが、後席用にUSBが2個追加された。

そして、ついにルノースポールにも歩行者検知式のエマージェンシーブレーキやアダプティブクルーズコントロール、レーンデパーチャーワーニング、制限速度などの交通標識認識機能といったADAS(先進運転支援システム)が備わった。

久しぶりにじっくりとエクステリアを眺めてみたが、大きく張り出したフェンダーなど、とてもCセグメントのハッチバックとは思えないほどグラマラスだ。全幅は1875mm、トレッドはフロント1620mm、リア1600mmだから、この数字だけをみれば、ひとクラス上のスペックであることがわかる。

スターターボタンを押すと、最高出力300ps、最大トルク420N・mを発揮する1.8L直4ターボエンジンがどう猛な音をたてて目覚める。トランスミッションは6速DCTが組み合わさる。MTに乗りたいという人には、トロフィーMTというスポーツグレードが用意されている。

アルカンターラ素材が使われたスポーツシートは、サイドサポートやランバーサポートが大きく張り出したタイプだが、見た目以上にソフトに体をサポートしてくれるのでとても快適だ。ステアリング表皮にもアルカンターラが用いられている。
 

新型 メガーヌ RS▲リアディフューザーやサイドベント、底面など見えない箇所に空力効果を作り出す工夫は施されているが、派手なエアロパーツは一切装備されていない
新型 メガーヌ RS▲後輪操舵を標準搭載し、高速走行時は前輪と同方向に、低速走行時には逆方向に切れる。タイトなコーナリングから交差点でのUターンまで、様々な場所で効果を発揮する
新型 メガーヌ RS▲6速MTのR.S.トロフィーMTも用意されている。ATグレードは最大トルク420N・mだが、MTグレードは400N・m。だが、MTグレードには専用のローンチコントロールが搭載される
新型 メガーヌ RS▲ターボにはF1由来であるセラミックボールベアリングを採用。より耐久度と軽さが向上し、レスポンスと出力が劇的にアップした

メガーヌR.S.といえば、2008年以来、モデルチェンジするたびニュルブルクリンク北コースで量産FF車最速記録を打ち立ててきただけに、走りへのこだわりは半端ではない。

低速走行時には後輪を逆位相して回転半径を小さくし、60km/hを超えると同位相となり安定性を高めるいわゆる四輪操舵の「4コントロール」や、ダンパーの中にセカンダリーダンパーを備え、様々な路面への追従性を向上しグリップ限界を高めるとともに、快適な乗り心地にも寄与する「四輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(4HCC)」、常にタイヤの中心に荷重をかけ正確なステアリング操作を可能にする「ダブルアクシスストラットサスペンション(DASS)」など、独自技術のオンパレードだ。

それらの効能は明らかで低速域ではクイックに頭の向きを変え、高速コーナーでは抜群のスタビリティ性能をみせる。そして、「セーブ」「スポーツ」「レース」「マイセンス」の4つのドライブモードを備えたルノー・マルチセンスを、「レース」に切り替えると、エグゾーストノートが一気に高まり、4コントロールは俊敏性を重視に、ESC(横滑り防止装置)はオフになる。こうなるとメガーヌR.S.の本領発揮だ。レーストラックでなら、とてもFFとは思えないドリフト走行も許容する。

ところで、今年からルノーのF1チームがアルピーヌへと改名したことからもわかるように、今後ルノースポールはアルピーヌブランドへと統合されていくことになりそうだ。ということは、おそらくこのモデルが最後のメガーヌR.S.ということになるだろう。

しかし、驚くべきは464万円という車両価格だ。主要な装備はほぼ標準で必要なのはフロアマットくらい。同セグメントのメルセデス・ベンツ AクラスやBMW 1シリーズ、アウディ A3などの上位モデルは4WD化されて600万円超があたりまえで、直接的なライバルである、VW ゴルフGTIやシビック タイプRよりもリーズナブルとくれば、電動化もいろいろ言われているいまのうちにピュアな走りの楽しみを享受しておくといいと思う。
 

新型 メガーヌ RS▲ホールド性の高いステアリングはレザーとアルカンタラを採用。インフォテインメントシステムはスマホ接続に対応し、Android AutoとApple CarPlayに対応している
新型 メガーヌ RS▲R.S.にはアルカンタラ素材の快適かつスポーティなシートを搭載。また、R.S.トロフィーには23.5kgの軽量レカロ製バケットシートが装備される
新型 メガーヌ RS▲リアシートは全グレード共通でアルカンタラ素材で、60対40の左右分割式
新型 メガーヌ RS▲ニュルブルクリンクのタイムは7分40秒100で、2021年7月の原稿執筆時点の量産FF車最速タイムだ。この記録は1000psを誇るブガッティ ヴェイロンとほぼ同タイムとなる

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ルノー メガーヌR.S.現行型(4代目) × 全国
文/藤野太一、写真/柳田由人

先代となる3代目ルノー メガーヌR.S.の中古市場は?

2新型 メガーヌ RS

2011年から2017年に販売されていた3代目のR.S.は3ドア仕様となる。エンジンは最終型のトロフィーで273ps/360N・mを達成。中古マーケットでは50台前後が流通しており、車両本体価格で110万円から330万円ほどの価格帯で落ち着いている。200万円以下でも走行距離10万㎞未満の物件が選べる状態であり、MT車やFFスポーツに興味があるなら、好条件物件がなくなる前に、または相場上昇する前に手に入れておきたいところ。ボディカラーはモノトーン系と黄色の物件が多い。
 

▼検索条件

ルノー メガーヌR.S.(3代目) × 全国
写真/ルノー ジャポン

【試乗車 諸元・スペック表】
●ルノー・スポール

型式 7BA-BBM5P1 最小回転半径 5.2m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4.41m×1.88m×1.44m
ドア数 5 ホイールベース 2.67m
ミッション 6AT 前トレッド/後トレッド 1.62m/1.6m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
4WS 車両重量 1480kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 -m
マニュアルモード
標準色

ブルーアイロンメタリック、グリチタニアムメタリック

オプション色

ブランナクレメタリック、オランジュトニックメタリック

掲載コメント

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型式 7BA-BBM5P1
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション 6AT
AI-SHIFT -
4WS
標準色 ブルーアイロンメタリック、グリチタニアムメタリック
オプション色 ブランナクレメタリック、オランジュトニックメタリック
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5.2m
全長×全幅×
全高
4.41m×1.88m×1.44m
ホイール
ベース
2.67m
前トレッド/
後トレッド
1.62m/1.6m
室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
車両重量 1480kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 -m
掲載用コメント -
エンジン型式 M5P 環境対策エンジン -
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 ハイオク
過給器 ターボ 燃料タンク容量 47リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1798cc 燃費(WLTCモード) 11.8km/L
└市街地:8.4km/L
└郊外:12.4km/L
└高速:13.6km/L
燃費基準達成 -
最高出力 300ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
420(42.8)/3200
エンジン型式 M5P
種類 直列4気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置 -
総排気量 1798cc
最高出力 300ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
420(42.8)/3200
環境対策エンジン -
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 47リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 11.8km/L
└市街地:8.4km/L
└郊外: 12.4km/L
└高速: 13.6km/L
燃費基準達成 -