最新のボルボ流デザインが魅力のSUV

  • ボルボ XC60 走り|ニューモデル試乗
  • ボルボ XC60 インパネ|ニューモデル試乗
↑センタースタックがドライバー側に傾き、さながらジェット機の操縦席にいるような感覚を味わえる。(左)明るい色味を使用したボルボならではの北欧デザイン調インパネ。「X(クロス)」をモチーフにしたパターンが施される8WAYフロントシート。(右)
BMW X3を筆頭にアウディQ5、M・ベンツ GLKと、強豪ひしめくプレミアムコンパクトSUVカテゴリーに遅れてきた大本命、XC60。結論を先に書いておくと、イチオシである。

見どころはまずデザインで、四角いボルボも今や昔の話。特徴的な台形グリルはより大型化し、その中央には3年前に復活したボルボのアイコンであるアイアンマークが配され、グリル両サイドには今後のボルボのブランドデザインになるであろうLEDポジションランプが追加された。リアランプにもLEDが配され、点灯時にはくびれの利いたボルボ流のウエストラインをより一層強調する。一方のインテリアでは、左右非対称となった新デザインのセンタースタックにナビゲーションがビルトインされ、よりデザインの統一感が高められた。

日本初導入・世界初の「シティ・セーフティ」を標準装備

  • ボルボ XC60 ラゲージ|ニューモデル試乗
  • ボルボ XC60 リアスタイル|ニューモデル試乗
↑後席を倒すと背の部分が干渉して若干斜めにはなるが、ほぼフルフラットに(左)クロスカントリーにクーペを融合させたというエレガントな外観をもつ(右)
国内へ導入されるのは最上級グレードのT6のみで、駆動方式はもちろんAWD。エンジンは3Lターボで、トランスミッションにはロックアップ機構付き6速ATが組み合わされる。動力性能に関しては従来控えめなイメージのボルボだが、このモデルの最高出力は285ps。これは、例えばアウディQ5の上級モデル(3.2Lで270ps)にも勝る数字である。

スポーティな最上級グレードにスポーツタイプのシャーシを標準化していると聞いて、気構えて乗り込むと、そのしなやかさに驚く。3つのモードを選択できる電子制御ショックアブソーバーシステム「Four-C」もオプション設定されるというが、その必要もないほど、市街地も高速道路も快適なのだ。

さらにこの車にはトピックがある。ボルボのボルボたるゆえんはやはり安全性へのこだわりで、日本初導入・世界初の全車標準装備として「シティ・セーフティ」が搭載されているのだ。日本語訳は低速用追突回避・軽減オートブレーキシステム。要は、前方の障害物や車との相対速度差が30km/h未満の場合、居眠りや不注意による追突を未然に回避、もしくはダメージを軽減してくれるというもの。実は衝突事故の約75%はその速度域で起こっているという。ものは試しに30㎞/h弱、ノーブレーキで障害物へつっこんでみたが、その効果は絶大。おそらく多くの人は経験したことがないであろうフルブレーキで、見事に寸止めしてくれた。

レザーシートもナビも、そしてこれら数々の安全装備もすべて標準、それでいてお値段599万円。これでダメ押し、じゃないでしょうか。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード T6 SE AWD
駆動方式 AWD
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4625×1890×1715
ホイールベース(mm) 2775
車両重量(kg) 1930
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直6DOHC+ターボ
総排気量(cc) 2953
最高出力[ps/rpm] 285ps/5600rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 40.8kg-m/1500〜4800rpm
10・15モード燃費(km/L) 7.8
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/70
車両本体価格 599.0万円
(Tester/藤野太一(EDGE)Photo/向後一宏)