ダイハツ マックス【プレイバック試乗】
2010/03/08
コンセプト
軽自動車に求められる要素をギュッと凝縮
きゅっとつり上がった目元に、ラテンを思わせるシャープな後ろ姿。このデザインこそがマックスのキャラクターを雄弁に物語っている。スタイルはかっこよくなくちゃイヤ。車内は広くなくちゃイヤ。走りは良くなくちゃ絶対イヤという、軽自動車にもプラスαどころかβまで望む欲張りで個性的を好む、若い世代がターゲットである。
インパクトのあるスタイルだけでなく中身にも気合が入っている。NAエンジンは「超-低排出ガス車」認定で軽自動車初の☆3つを取得。ターボも☆2つという環境にも全面的に配慮。またダイハツの4気筒ターボに初めて4WDが組み合わされた。しかもサイバー4WDシステムは走行中に切り替えられる技も搭載。ダイハツの技術が集約されている。
室内&荷室空間
ムーヴ以上に広い空間を十分に生かす使いやすさ
背の高いボディは車内がふた回りほど広く感じる。シートの高さも良く、乗り降りがとても楽。シフトレバーはインパネに、パーキングブレーキは足踏み式を採用しているため、前席はベンチシートで使いやすい。平らな座面でホールド性がない分は、シートバックがしっかりサポート。道が少しコーナーを描いただけでほどよく腰を支えてくれるため、運転姿勢がくずれず扱いやすい。またステアリングは軽自動車で久々となるテレスコとチルトの両方を装着し、運転姿勢へのこだわりが表れている。インパネシフトはターボのMT操作はしやすいが、NAのD~3速~2速は角度的にちょっと扱いにくいのが残念。でもNAユーザーはDに入れっぱなしが多いので、あまり気にならないのも事実。
ドライブフィール
タイヤの動きが実感できる。使えるサイバー4WD
NAとターボは完全にその性格が分けられている。パワステも軽く扱いやすいNA。じっくりと手応えがあり軽快なターボ。両車ともにサスペンションに安定性がありしなやかなのが特徴。特にギャップを越えたときの最初のコツッといういやな動きが抑えられており、気持ちよく走らせることができる。
面白いのはRSに採用されたサイバー4WD。FFと4WDのほか、必要に応じて4WDになるオートモードがあるのだが、その差が顕著に表れる。FFだと軽い雰囲気だが、走行中に4WDに入るとお尻をひっぱたかれたように後輪を蹴り始めるのがわかる。濡れた路面での安定感は抜群で安心して アクセルを踏み込める。路面や状況に応じての走り分けが可能だ。
こんな人にオススメ
街乗りが中心ならNAがいいけれど、マックスらしく乗るならやはり4気筒ターボのRS。何よりも走りが楽しい。MTモードはレスポンスも良く、サイバー4WDのリニアな感触はこれだけでも十分にイケている。ワインディングはもちろんだが、特に雨の日にこれだけ楽しく走れる車も少ない。SPECIFICATIONS
グレード | RS |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3395 x 1475 x 1550 |
ホイールベース(mm) | 2360 |
車両重量(kg) | 920 |
乗車定員 | 4人 |
エンジン種類 | 直4DOHC インタークーラーターボ |
総排気量(cc) | 659 |
最高出力 | 47kW(64ps)/6000rpm |
最大トルク | 100N・m(10.2kg-m)/3200rpm |
車両本体価格 | 148.3万円 |
ダイハツ マックス【プレイバック試乗】/試乗レポート
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