なっとうさん(千葉県)
投稿日: 2017年9月9日
5点
昨今の車とは比べ物にならないほど低い車高のコンパクトクーペながら、室内(前席)や荷室の広さは不満が無いどころか、このクラスのセダンにも見劣りしない。
特に左右両側の後席が6:4の分割可倒式(トランクスルー)だったため、両方開けると170cm程度の人間が眠れる簡易ベッドになるほどのユーティリティさを見せる。
ソアラのDNAを感じるエクステリアは都会的で、2組のカップルがストレスなくスキーに行ける実用性を備えていた。ただし、後席に乗るのは小柄であることが前提条件だが。
スポーツグレードでは省略されがちなチルト&スライドのガラスサンルーフも設定があり、換気にはとても便利だった。
後期型ではLEDハイマウントストップランプが優美なデザインのリアウィングに標準装備となり、リアウィンドウのワイパーも実用性が高かった。
何よりダイバーシティアンテナの採用はアンテナを上げている車が古臭く見えるほどのスマートさで、アンテナをいちいち上げる手間から解放されたこともポイントが高い。
スーパーチャージャーが低回転から高いトルクを提供し、ホンダエンジン程ではないにしろ高回転域までスムーズに伸びる4A-GZE型ツインカムはストレスの無い優秀なエンジン。
ハイオク仕様で165馬力を発生するスポーティさとは裏腹に、燃費も優秀。街乗りでも12km前後。高速を使った遠出では25kmに届くこともあった。
5速マニュアルトランスミッションもAE86の頃の気難しさはなく、とても寛容で扱いやすかった。
硬めのサスペンションだが突き上げ感はなく、路面追従性が高い。特にキツいコーナーでは、昨今このクラスでは当たり前になってしまったリジッドサスペンションでは得られない4輪独立懸架ならでは粘りを実感できる。
GT APEXでは前後標準だった電子制御サスペンションTEMS・電動可倒式ドアミラーの設定はなく、トランクスルーの為か後席のクッションは薄かった。
後期型はハイオク専用エンジンになり、当時のガソリン価格はリッター当たり160円前後。
コンパクトなボディながら十分な室内・荷室スペースをもち、燃費も良い。
低回転から豊かなトルクを発揮し、高回転域までパワー感を失わずストレスなく回る優秀なエンジンも相まって、とてもスポーティーで魅力的なコンパクトクーペ。
走って良し、乗って良し。ソアラはとても手が届かない若者でもなんとかなる、最強のデートカー。
高速道路ではクラスを超える素晴らしい加速を味わえ、同乗者を驚かすこともしばしば。
それでもその脇を、ソアラはいとも容易く追い抜いて走り去る。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。