少年Vさん(栃木県)
投稿日: 2017年9月14日
3点
外観:幅1.67m、全長は3.65mあり、ホイールベース2490mmはダイハツのミラと同じですから、シャシーはもしかしたら流用なのではと思われます。車重が910~950kgですから、イマドキの重い軽のシャシーで十分対応できそうです。
内観:インテリア小型車のため、幅方向にはゆとりがあり、前席に座る限り窮屈な感じはありません。ただ、エアコンパネルが軽自動車と同じだったり、どこか軽自動車の雰囲気が残っていますね。
後席は平均的な175cmくらいの成人男性が座り、正しい姿勢で座ろうとすると天上と後頭部がアタリ落ち着きません。
ちなみにライバルとなるイグニスは、後席が窮屈過ぎるとはなく、この問題はクリアしています。
これでは、軽ターボより実用加速で劣るのは仕方の無いところです。
走行性能:
旧型に比べたら、走りはだいぶマシになりましたが、相変わらずロールは大きいです。
それでも、ロールはだいぶ自然な感じになり、ハンドリングも節度感は増していますが、同じクラスのイグニスあたりとは比べものになりません。
乗り心地:
柔らかければ乗り心地が良いと感じるユーザを目指した乗り心地ですが、先代よりは幾分ましです。
安全性:
エンジンルームにも軽自動車よりもゆとりがあり、クラツシヤブルゾーンはそれなりに大きく、タントとほぼ同じ重量ですが、安全性はタントよりワンランク上な感じです。
エンジン性:二千回転くらいでもそこそこトルクはあります。
三千回転くらいで追従加速は十分で、その程度ならガラガラと唸るエンジンの騒音も気になりません。
でも静かなのはそこまでで、4千回転ですでにかなり耳障りにガラガラとエンジンは唸り、5千回転ではガラガラと凄まじい騒音に、最高出力69PSを発生する6000回転では、到底そこまで回す気になれない物凄い騒音です。この車に限ったことではありませんが、最高出力の69PSは実用性に乏しい、スペックのためのスペックです。
ある意味でこの高回転の騒音はエンジンを回さないで走る為のエコカーとしての機能性なのかもしれませんね。
価格:
MODAで149万とデミオの13Sと146万とほぼ同等の装備となり、エアコンやエアバッグ装備の差異はありますが、1クラス上のクルマとは走行性能、静粛性が全く違うのに、多少ファニーなルックスを与えると同じくらいの価格になるのでは、コスパは良くありません。
Xはそれなりに安い価格設定にはなっていますが。それ以外は、格上のクルマとも競合する価格設定で割高感があります。
軽自動車をベースにして、少し大きな軽自動車を作ってみました。それが、この新型パッソのようです。
内装の質感は上がりましたし、乗り心地も走行性能も少しは良くなりましたが、乗り心地も走行性能もイグニスと比較してもその差は明らかです。
競合車が存在しないならともかく、イグニス、フィット、デミオ、スイフトあたりの価格で競合する出来の良いクルマと比較すれば、相変わらず派手な宣伝で、クルマの本質はイマイチのままです。
最近のトヨタ車はプリウス、シエンタと走行性能も良いクルマがでてきているのに、ベース車が115万円からとはいえ、それ以外のグレードはおトク感もない新型パッソは新しくなっても積極的にオススメできません。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。