まささん(神奈川県)
投稿日: 2013年3月15日
3点
【エクステリア】
ミライースはJC08モードで30km/hの低燃費と、最廉価グレードで80万円を切る低価格の両立を最大の目標としました。そのためボディでは合理的な設計で部品点数を削減し、約30㎏もの軽量化を実現。さらに部品の購入価格も徹底的に抑えたそうです。そのためエクステリアデザインには、見るべき点はありません。安さと軽さをひたむきに追求した結果の造形という印象を受けました。
【インテリア】
前席は小柄な人を想定したような形状と、固めの座り心地でした。後席は全車、左右分割ではない一体成形の背もたれを持ち、ヘッドレストすら付きません。安全性を考えると疑問が残るところです。ただしスペースは、身長170cmの人間であれば足が組めるほど広く、頭上空間にも余裕がありました。その分荷室の容積はミニマムでした。
【エンジン性能】
3気筒エンジンは圧縮比を11.3に上げたほか、インジェクターの噴霧の微粒子化、メカニカルロスの低減などを行っており、CVTは軽量化や効率向上とともに、車体の軽量化に合わせてギア比を高めています。ミラやムーヴで実績のあるアイドリングストップを、停車前の7km/h以下で作動させたことも特徴です。
車両重量は2WDではわずか730kgにすぎないので、加速は自然吸気エンジンでもまったく不満はありません。エンジンサウンドの遮音はほどほどで、ロードノイズも耳に入ってきますが、ハイギアード化されたCVTのおかげで、流れに乗って走る際にはかなり低回転をキープしてくれるので、騒々しいとは思えませんでした。
【走行性能】
アイドリングストップは、停止直前から再加速というシーンで、何度か瞬時に反応してくれないことがありました。ミラやムーヴの簡潔ながら完成度の高いシステムと比べると、改善の余地を残しているようです。ただしエアコンを常時オンで走ったにもかかわらず、長い信号待ちでも再始動することはなく、我慢強いシステムでした。
【乗り心地】
設計の合理化という言葉を聞いて不安に感じたボディ剛性は、実際にはまったく問題がありませんでした。乗り心地は低速では省燃費タイヤがもたらす段差や継ぎ目の固さが気になったものの、速度を上げるとゆったりしたフィーリングでした。サスペンションにはスタビライザーが装着されていないので、身のこなしはおっとりしていて、ロールは大きいなど、運転を楽しむキャラクターではありませんが、グリップは安定しており、100km/hでの直進性は安定していました。
特になし
燃費については計測はできませんでしたが、車載の燃費計は20km/L弱を示していました。以前乗ったムーヴに比べるとかなり良い数字です。しかし必要な装備を選ぶとそれほど低価格にはならない上に、デザインや走りの楽しさがないためもあり、商品としての魅力はあまり感じませんでした。純粋に足としての自動車を求める人にお勧めです。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。