がんちゃんさん(兵庫県)
投稿日: 2013年2月6日
5点
デビュー当時は「世界最速の前輪駆動車」と呼ばれましたが、その通り名は伊達じゃありません。とにかく速い!そしてよく曲がる!これほどメーカーが本腰を入れて“改造”した量産車というのは(弟分のシビックを除いて)チョット他に見当たりませんね。「前輪駆動は曲がらない」というそれまでの常識をコナゴナに砕いた革命的なクルマです。エンジンもフルノーマルで8400rpmまでブンブン回りますし、なんといってもVTEC搭載。5000~6000rpmあたりから急にエンジン音が切り替わり、同時に鋭く加速していくさまは、一度味わったら病み付きです。そのくせ壊れにくいので、耐久レースやラリーでは定番の存在。きちんとメンテナンスさえしてやれば15万kmくらいまではオーバーホールしなくても問題なく使えてしまいます(私は23万km乗りました)。軽い車体、扱いやすい大きさ、意外に広いキャビン&荷室などいいところはいっぱいありますが、やっぱり一番の魅力はエンジンです!
基本的に丈夫で不満のないクルマですが、いくつか弱点がないこともないです。一番有名なのはドライブシャフト。ハイグリップタイヤを履いて、ジムカーナや低速コーナーで思いっきり振り回していると、そのうちアウトボードジョイントが逝きます。ドラシャ破損=走行不能ですので、致命的といえば致命的ですが、馴れているオーナーは予め中古のドライブシャフトを確保していたりします。スポーツ走行に使うつもりなら持っていて損はありません。他には私の経験ですが、燃料タンクが落下したことがあります。ボディ下に金属バンドで吊下げてあるのですが、このバンドが2本とも金属疲労で折れました。運が悪ければ車両火災になるところでした(笑)。長く乗っていると、考えもしないところが壊れたりするので、そろそろ旧車の仲間入りですし、日頃のメンテナンスは欠かせませんね。
良いところでは全て書けなかった魅力を分かりやすくするために、最後は数字を出したいと思います。最高速度230km/h、最高燃費15km/L、荷室容量748L(※)、新車販売価格222万8000円です。安くて、速くて、便利で、カッコイイ。こんな欲張りでイイトコ取りの総大将みたいなクルマ、現行モデルにありますか?今後は二度と出てこないであろう貴重な存在です。
※2名乗車時。参考までに現行型フィット(同条件)は847L。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。