隠れた名車好きさん(埼玉県)
投稿日: 2019年7月18日
5点
もうそんなに飛ばして走らないシルバー世代のドライバー視点での感想。
1.2リッターを敢えて3気筒にしたからこそと察する太い低速トルクと副変速機付きCVTの組み合わせが絶妙で、
一般道走行時のパワフルさが実に気持ち良くかつ静かで自然と余裕あるエコ運転ができるところがグッド。
これは一昔前の高回転でパワーを稼ぐコンパクトカーのシャカリキな走りとは一線を画する味付けでゆとりを感じる。
足回りはしっかり感があってサスペションは角のとれた動きに好感を持てるが、同乗者は硬めに感じるかも知れない。
エンジン音は静か。相対的に大きいロードノイズについては車格(日産の普通車の底辺)なりのレベルと感じる。
アイドリングストップと回生制御が当たり前のように働くので燃費はすこぶる良く遠出すると20km/L以上出る。
エコ、環境、精神衛生上も極めて健全な車だと感じる。
車庫入れや小さな交差点を曲がる度にハンドルのロックトゥーロックがもう少し小さければ乗り易いのになと感じる。
まあ、安全サイドに振ってあるんだろうと納得するも、少し背の高い車のハンドリング設定なのではと疑ってしまう。
以下は強いて上げればというレベルの雑感。
硬めと言われる足回りが高速ではむしろ柔らかく頼りなさを感じる。乗り慣れるに従い今は気にならなくなったが。
CVTなのにリニアな変速の滑らかさにギクシャクするポイントがあるのはドライバーを失望させるかもしれない。
副変速機の切り替わり、回生制御、その他、エコに徹したというコンセプトでの造り込みを承知の上で乗る車だ。
少し飛躍するが、最近増えてきたバスのオートマチックは運転手さんの技量次第で乗り心地に雲泥の差が生じるのに似ている。
今回のマーチは大衆車のドライバーにそれに似た技量(アクセルワーク)を要求されているようにも感じる。
ダットサン以来、連綿と培われてきた技術の積み重ねと信頼性がこの安価でベーシックなコンパクトカーからは感じられて
乗れば乗るほどその良さを味わえる。
世間の諸評では、タイ製という先入観、乗ってはロードノイズの大きさが気になってこの車の本質を見極めるところまで
至らずにダメの烙印を押されてしまっているように思えて残念だが、より上っ面の良いライバル車に目が向いてしまうのは
若い一般的ユーザーの自然な行動なのかもしれない。
逆に言えば、この車を気に入って乗っている人はけっこう車の善し悪しがわかる少数派ではないかと勝手に想像している。
歴代マーチと違ってK13マーチはすれ違う台数も少なくマイナーな世界を一人にんまりと味わいたい人にお勧めの車だ。
でも、この感じ、普通の人にはちょっと分かんないだろうなぁ~!
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。
このクチコミに対するコメント
コメント:1件
車の良し悪しがわかる少数派です。此の車の良さが理解できる人がいてうれしいですね����
takahoさん