にっこう21さん(東京都)
投稿日: 2017年9月11日
4点
水平対向エンジンを、実用性の高いファミリーカーで味わえるところが良い。
音はGC時代のようなボロボロ音ではないものの、振動の粒が細かく上まで「シューン」と綺麗に回る。あえて許容回転数を7000回転に設定されている意味が分かる。
4ATは最近このクラスでは見かけなくなったものの、マッタリと車を転がす分には特に不満はなし。
この車の特筆すべき点は、100万強で買える車とは思えないほど、シャシーの質感が高い事。
ドアを閉めた時の音からして、同価格帯のコンパクトカーとは全く違う。250psターボのGT系と同じシャシーだけあって、高速走行時の安定性もGOOD!
足回りは過去のインプレッサのスポーティだが動かない脚と違い、凹凸に対してしなやかになった。ロールを許す柔らかい脚だけど、純正足は本来コレぐらいが丁度イイ。「Sパッケージ」とかに限定して、締め上げた脚にすれば良いと個人的に思う。
1500ccDOHCで110psとエンジンは頑張っているのに、1200kg後半の車重の重さが足を引っ張っているように思う。BPレガシィで成し遂げた約100kg軽量化は出来なかったものか??
4ATのワイドなギヤ比も手伝って、全開加速で特に出足の悪さを感じる。どう足掻いてもパワーバンドに入らない40km/hまではどうしようもない。
逆に100km/hからの追い越しのような場面は、3速や2速にキックダウンする事で高回転の美味しい所を使って加速が可能。この領域は踏めば走るので、個人的に高速走行はそれほど不満を感じなかった。
スタイリングは、過去のスバルの泥臭いイメージが抜けた事には賛成できるが、今度は丸っこ過ぎて他メーカーの車の中に埋もれてしまう感があり。
GJ・GP型のように、垢抜けしつつキリっとしたデザインなら文句なし。ハッチバックに限るが、フロントオーバーハングが突き出過ぎで、横から見るとカッコ良いとは言い難い。
GH/GE型インプレッサは、シリーズ中地味な存在ではあるが、乗ってみると新世代のスバルの方向性を見る事が出来る。
ガチガチに締め上げて見かけ上の性能を上げるのではなく、しなやかで無駄の無い結果が高性能に結びつく。そんな風に思った。
SIシャシーの第一弾という事で、まだまだ詰めの甘さは感じるが、基本設計としては従来に比べ飛躍的に良くなっている事は確かである。
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