レガシィのスピリットを受け継いだツーリング7シーター

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  • スバル エクシーガ インパネ|ニューモデル試乗
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PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

わずか1年強で大幅な改良

最大の変更点は従来NA車に搭載されていたAT(4速)を新型レガシィで評判の高いCVT(スバルではリニアトロニックと呼ぶ)に換装したこと(2.0iは除く)。また2.0GTには旧型レガシィに搭載されていた最先端の運転支援システム「EyeSight」を設定するなど、発売からわずか1年強で大幅な改良を行った。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

4ATユーザーがかわいそう?

注目のリニアトロニックに乗って驚いた。あくまでも滑らかな加速、無段変速なのでギクシャク感もなく、レガシィより排気量が少ないことで心配したトルク不足も感じることは少ない。前の4AT車が悪いとは言わないが、このCVTの出来があまりにも良すぎて前ユーザーがかわいそうに思えるほどだ。
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  • スバル エクシーガ エンジン|ニューモデル試乗
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SPACE室内空間の広さや演出を解説

お金がかかっています

メーターパネルをグレードに応じて3種類の新デザインに変更。視認性もさることながらセンスも向上。インパネ全体もスポーティな印象の色遣いに変更している。スバルはこういう部分が真面目というか、きちんと直してくる点は好印象。とはいえ、メタル調のコンソール回りはまだ安っぽい印象を受ける。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

エクシーガならではの魅力を強化

コンセプトは良かったが、ライバル(ズバリ、ホンダオデッセイ)に比べ、この車ならでは…という魅力に欠けていたのは事実。しかし今回の改良は走り、安全装備など本来スバルが持っているAWD技術とのシナジー効果も期待できる。反撃はこれから、やっと勝負できる土台に上がった。

SPECIFICATIONS

グレード 2.0i-S 4WD
駆動方式 4WD
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4740×1775×1660
ホイールベース(mm) 2750
車両重量(kg) 1560
乗車定員 7人
エンジン種類 水平対向4DOHC
総排気量(cc) 1994
最高出力 100kW(150ps)/6000rpm
最大トルク 191N・m(19.5㎏-m)/3200rpm
車両本体価格 241.5万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価17/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
オーディオがオプション(4スピーカーは装備)なので星2つだが、左右独立温度調整機能付きのフルオートエアコンやイモビライザーは標準装備。開放感あふれるガラスルーフは装着したいオプションだ。
SAFETY(安全性)3/ 5
2.0i(4AT)以外全グレードにVDC(横滑り防止装置)を標準装備した点がニュース。ライバル車にやっと追いついた格好だが、これは高評価だ。一方でHIDランプがメーカーオプションなのが惜しい。
ECO(環境性能)5/ 5
この部分も大きく進化したポイント。NA車は全グレード2005年度基準排出ガス75%低減で星4つ。試乗した2.0i-Sは2010年度燃費基準も+25%を達成。自動車取得税などの軽減にも適合。
MILEAGE(燃費)2/ 5
10・15モード燃費は13.8km/L。リニアトロニックの採用で実走燃費も向上。約500㎞の走行で11.8km/Lと良好な数値を残した。またNA車はレギュラー仕様という点も家計に優しい。
VALUE(バリュー)5/ 5
新ミッションやVDCの搭載、エンジンの出力も若干だが向上。これだけ大きな変更をして、2.0i-Sの場合、実は改良前よりAWD車で7万3500円、FF車は何と10万5000円も値下げしている。
写真:尾形和美、 文:高山正寛