4B11→F20Bさん(岐阜県)
投稿日: 2022年11月18日
4点
【駆動系、足回り】
・古き良きホンダのNA DOHC VTECエンジンは2000回転後半からトルクを感じ、5000を少し超える辺りで明確にハイカムへ切り替わるのが分かります。iVTECや他メーカー可変バルタイには無い魅力を持つエンジンがこの車の最大の特徴だと感じます。
・180ps/7200というスペックは文字に起こすとスポーツエンジンとしては物足りなく感じるが、実際に乗ればATでも軽やかに回るエンジンとエキゾースト音で街乗り、ワインディングでは満足感は高いです。トンネル内では無駄に回したくなる官能的な音がF20Bから奏でられますよ(≧▽≦)
・4輪ダブルウィッシュボーン(後輪は5リンクのため現代ではマルチリンク)の足回りとボディ剛性による路面の追従性は不安を感じさせません。
雑な運転でもリアが破綻する怖さはありません。
・1997年当時では珍しいMTモード付きATだが、ホンダは平行軸式を採用しており、他のATの変速と比べるとRに入れたときのタイムラグといった一癖ある仕様になっています。
その点は慣れれば気にならないが、変速はそこまで早くないものの回転の落ちが良く小気味いい変速をしてくれる点は気に入っています。
・ワイヤースロットルのアクセル操作は気を使うものの電子スロットルでは味わえない一体感を感じます。
【外装】
・エクステリアは5ナンバーサイズで引き締まっており、ネオクラシックを感じさせる角ばったセダンで、好みの人にはしっかり刺さるデザインだと感じます。
特にロングノーズでボンネットの高さが低い点はお気に入りです。
似たデザインが飽和状態だった当時では陽の目を浴びなくとも、今となっては個性的に感じるデザインだと思うし、何より40代〜60代のおっちゃんから懐かしの目線をひしひし感じます。
・ユーロRやSパッケージでリアスポイラーやフルエアロをまとうとネオクラ感が増してしっかりと格好良くなります。
(写真はドノーマルSIRです)
・よく言われるが前期型アコードと比べるとテールランプは惠まれてます。ホンダ感maxな形状だと感じます。
【内装】
・やる気にさせる3眼風メーターはスポーティーさの演出に一役買っていると思います。
・インパネ回りやドアトリムは硬めだがソフトパッド素材が奢られており、コストカット一辺倒では無いことを感じます。
・5ナンバーセダンにしては室内を広く感じるのはホンダのマンマキシマム・メカミニマムの構想を感じ取れます。
また、トランクも想像以上に広く使い勝手が良いです。
【その他】
・思ったよりもいい燃費
カタログ燃費は11.8km/l(SiR-T MTは12.4)だがほぼ郊外の運転であるが12を超えることがほとんどです。
夏+冷房onで10.5km/l前後で10を下回ることはありませんね。
(軽量化はスペアタイヤ、ジャッキ下ろし程度)
・Theマイナー車な点
他人と被らないマイナー車が好きな人にはたまらないかと。
また、アコードと比べると知名度の差で20万程安く買えますね。
・エンジンルームがかっこいい
青ヘッドのVTECエンジンカバーとPGM-FIのロゴが光るボンネットの中はずっと眺めてられます。
・当時は珍しいHIDヘッドライト
現在ではLEDに置き換わりつつあるが、色温度低めなHIDも味があっていいなと思うポイントの一つです。
・SiRはVSAがついている(SiR-T、ユーロRはヘリカルLSD)ので大雨や雪道でも一定の安心感があります。雪道だと結構作動します。
・純正オーディオが意外といい
当時のセダンでは普通なのかもしれないが、トランク上部のウーファーで重低音はビビリ音なく聞けます。
当時はオプションでBOSEが選択できたみたいだが、ノーマル純正品でも私は十分だと感じます。
・ボディカラーのムーンストーンメタリック(後期型、ユーロRではシグネットシルバーメタリック)は希少かつスポーティーな雰囲気が気に入っています。
・一番の不満点は黎明期EPSの信頼性の低さです。自分はまだ経験していませんが、長期保有ではいずれ壊れるパーツだと確信しており、アコトル界隈では悪名高い弱点です。パワステアシスト量を可変できる点はメリットとも言えるが、下手に変えると寿命を縮めそうで怖いですね。
私はアシスト量を最弱にして使用しています。(EPSスイッチを+の位置)
圧倒的に不満な点はEPSの信頼性ただ1つです。その他は好みや使い方に左右されると思います。言い換えればEPSさえ除けばとても良くできたセダンですね。
・エクステリアはアコードと比べるとスポーティーさに欠けますね。切れ目かつ横長のヘッドライト方がかっこいいと感じます。
・フェンダーアーチとタイヤの隙間は当時のホンダ車の良くない点ですね。車高調かダウンサスでなんとかしましょう。無限のスポーツサスペンションがいいのは山々ですが廃盤でオークションに中古品しか出回らずリスクが高いといえます。
・走り出しのトルクは薄いので2速2500近くまで回さないと郊外の信号待ちでは軽に置いてかれます。
・アイポイントの高さはシートを変えればどうにかなりますが純正だと頭が振られてコーナーでは実際よりも強くロールを感じます。
・コーナーではFF特有のアンダーステアが目立ちます。登りはあまり不安がないですが、下りではフロントヘビーもあいまってブレーキングが遅れるとヒヤリとすることがあります。
・トランクスルーはアームレスト部しかしないため、釣り竿は良いもののスノーボードや自転車等の太めの長物は載せられません。
・社外ホイールの幅が狭い
4穴という点でかなり絞られてしまいます。
また7j-45でハミタイになってしまう点も気になりますね。
・ハイオク仕様の点
デメリットというデメリットではないですが、10万キロ走るとレギュラーと比べて約10万円ほど差が出ると思います。
その分添加剤のお陰で長持ちすると思えば大した事ではないですね。
ホンダのスポーツモデルが件並み値上がりしている今、お安くDOHC VTECを愉しみたいなら6代目アコード、トルネオのSiRは非常に良い選択肢だと思います。(SiR-TやユーロRも値上がりは例外ではないので)
MTモード付ATでも妥協できるならばですが…
全体的な車のバランスも良く、ほどよいマイナーさもあって所有欲を満たしてくれる一台だと思います。
車体が朽ちるまで乗り潰そうと思います(≧▽≦)
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