たくみんさん(新潟県)
投稿日: 2017年9月9日
4点
スバルが一時期デザインに特化していた時代の車であり、世に出るのが早すぎた一台。軽自動車ではなく普通車として出したほうが売れたのではないか。そう思わせる軽離れした存在感を放つ。特にリア周りの造形が秀逸。言っちゃ悪いが、後釜の初代ステラよりも新しい車に見える。未だにデザインは古さを感じさせない。
エンジンサウンドも、やはり他の直列3気筒勢とは一線を画し、いわゆる軽の音ではない。マフラー変えたりすると余計にそう感じる。Rグレードは可変バルタイ装備なので、スーパーチャージャー無しでも結構走ってくれる。SOHCのiグレードだとかったるいと思われるが、かといってスーパーチャージャー仕様はハイオク…。中間のちょうどよいバランス点がRグレード。燃費は意外とよく、特に意識せずとも17,8くらい走る。
室内空間は、一人でしか乗らないならこのくらいがむしろ心地よいかも。
ハンドリングは結構いいというか、キチンと操作してやれば結構グイグイ曲がる。リアストラットサスの四独により、後ろがドシッと安定しているスタビリティの高さもスバル製軽自動車の光るポイント。リアがトーションビームやリンク式では実現不可能な領域。ハイコストな車です。
本当にスタイル重視なので、室内はタイト。その割に実は空力もそんなによくなかったりする。あとマニュアル車の場合、いっちょ前に電スロなのがドライバビリティの足を引っ張る。変速時にクラッチを切るとなぜか回転が上がるし、アクセル操作に回転がワンテンポ以上遅れて反応するため、気分よく走ろうとするとかなりストレスが溜まる。テストドライバーはMT仕様もきちんと乗ったのか疑問が湧くほど。
室内は前述の通りタイトで荷室も後席も狭め、小物入れも実用本位たる軽自動車と考えれば少ない方。後継の初代ステラでは改善されたようだが。あとはステアリングが馬鹿みたいにデカく、チルトも装備されないのでドラポジはやや取りにくいかも。シフトレバーも遠い。ステアリング・シフト・クラッチペダル等の位置関係を突き詰めると…って、そんな車でないのも分かってはいるが。
あと、メーターパネルがS、R、iと全部別になってるのは一体…。RもSと同じくタコメーターが独立していればよかったのに。
車の挙動としては、どうあがいても弱アンダーしか出ない。安全なんだけどね。
後にも先にもオンリーワンの存在。一人か二人でアシとして乗るには室内はむしろちょうどよく、他にないキラッと光る選択肢。
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