低燃費で人気のハイブリッドカー。しかし、ハイブリッド機構は他のパワートレインよりも複雑なぶん、故障の心配をする方も多いだろう。今回紹介するのは、そんなハイブリッドカーの修理事例だ。

対象となった車両は、2001年式のトヨタ エスティマハイブリッド(初代)だ。走行距離は約8万7000km、支払総額は約95万円。修復歴もなく、カーセンサー認定でも4点を取っている、なかなかの好物件だった。

しかし、ある日の走行中、異変が起きた。警告灯がつき、車内に異音が響いたのだ。「これはおかしい!」と思ったオーナーは、すぐにカーセンサーアフター保証事務局に連絡。指定されたディーラーに持ち込んだ。

異音の原因はハイブリッドトランスアクスルの故障。警告灯の点灯はモーター駆動用バッテリーの不具合が原因だった。どちらも重要なパーツであり、当然アフター保証を使って両方とも無料で修理した。

本来なら、工賃と部品代を合わせてトランスアクスルは約40万円、バッテリーは20万円かかる。しかし、オーナーが支払った額はアフター保証の加入費の約8万8000円のみ。出費を最小限にとどめることができたという点においては、不幸中の幸いといえる。

ハイブリッド機構は基本的に大きなトラブルは少ない。しかし、もし故障した場合、修理するのはなかなか難しい部位であり、交換するパーツによっては修理費が高額となる可能性もある。だからこそ、ハイブリッドカーの購入をお考えの方には、万が一のことを考え、保証への加入をオススメしたい。

トヨタ エスティマハイブリッド(初代)。今回のケースの場合、カーセンサーアフター保証に1年間加入したので、保証料金は約8万8000円だった

トヨタ エスティマハイブリッド(初代)。今回のケースの場合、カーセンサーアフター保証に1年間加入したので、保証料金は約8万8000円だった