▲車両価格や燃費、保険料などトータルでいくらかかるかで、その中古車が“おいしい”かどうか判断しよう ▲車両価格や燃費、保険料などトータルでいくらかかるかで、その中古車が“おいしい”かどうか判断しよう

どれくらいランニングコストがかかるかも考慮しておこう

車種やグレード選びにおいて、カタログのスペックを参考にする人は多いはず。しかし、スペックだけを注視するとおいしい中古車が見えなくなることがある。

例えば、節約志向の高まりで、最近は低燃費車、中でもハイブリッドカーが人気だ。しかし、購入後のランニングコストを含めたトータルコストで考えると、実はハイブリッドカー以外にもお買い得な車が見えてくる。

例えばJC08モード燃費30.4km/Lのトヨタ プリウス1.8Sと、JC08モード燃費24.0km/Lのホンダ インサイトがある。原稿執筆時点(2015年6月1日現在)で同じ年式・走行距離で比べるとプリウスの方が20万円程度高いが、ではこの価格差を燃費の良さでどれくらいカバーできるのか。

ガソリン代をリッター140円として計算すると、約16万kmを走らない限り差額の20万円を埋めることができない。

こうなると、どうしてもプリウスを買いたい人は、年式や走行距離をもっと妥協して車両本体価格の安い車を探す他、インサイトに勝つ方法はない。逆に言えば、インサイトを買ったほうが節約につながるのだ。

もちろんインサイト以外にも人気のハイブリッドカーよりお買い得な車はまだまだある。 気になる車を見つけたらを燃費をはじめとしたランニングコストを調べておこう。

また、任意保険、いわゆる自動車保険は車種によっても保険料が変わる。過去のデータをベースに毎年更新されているが、一般的に事故のリスクが高いスポーツカーは高めだったり、盗難率の高い高級車は車両保険が高くなったりする。

最大で4倍の差がつくとも言われるだけに、事前に保険会社の保険料算出シミュレーションなどで調べてみるといいだろう。
 

text/カーセンサー編集部