マーチ▲扱いやすいサイズと低価格で人気の日産 マーチ。歴代モデルの特徴や購入のポイントを解説

運転のしやすさや維持費の安さで人気のコンパクトカー。その中でも、1982年に登場しおよそ40年にわたって親しまれたのが日産 マーチです。

かわいらしくファッショナブルなデザインは今なお中古車で人気。価格も安い一方で、手に入れて問題ないか不安に思う人も多いのではないでしょうか?

手頃な日常の足として探している人も、個性的なデザインに引かれている人も必見! この記事では歴代マーチを総ざらいし、初代~4代目までの特徴からオススメの選び方まで詳しく解説します。
 

サクッとまとめ

【特徴】コンパクトで小回りが利き、日常の移動にピッタリ
【選び方】安心して乗るなら4代目、デザイン重視なら3代目や2代目がオススメ
【中古車】価格帯が幅広く、予算や好みに合わせた選択が可能
 

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日産 マーチ(全世代)
 

日産 マーチとはどんな車? 新車で買える? 後継車は?

日産 マーチは初代が1982年にデビュー。以降1992年に2代目、2002年に3代目、2010年に4代目と世代を重ね、親しみやすいデザインと手頃な価格で長年多くのドライバーに愛されてきました。

しかし、40年目を迎えた2022年に長い歴史の幕を下ろし、現在では残念ながら新車での購入は不可能。マーチに乗りたいなら、中古車で探すしかありません
 

ハシモトタカシ

ライター・ハシモトタカシ海外では「マイクラ」という名前で5代目以降も販売され、6代目ではEV専用車に転身。歴代のモチーフを取り入れたデザインは日本でも話題となりました。日本導入は今のところ予定されていませんが、マーチの後継車として日本での発売を期待したいですね。

歴代モデル共通の魅力を解説

マーチが長年多くのユーザーに支持されてきたのには、初代から4代目まで共通する大きな魅力があります。
 

  • オシャレなデザイン
  • トップクラスの燃費性能
  • 小回りや広い視界による運転のしやすさ

マーチはどの世代でも「毎日の生活に寄り添う扱いやすい車」として親しまれてきました。

最新モデルと比べると装備や機能はシンプルですが、街乗りでの使い勝手や運転のしやすさは、いま乗っても十分に実感することができるでしょう。
 

4代目マーチ▲最近の車は大型化が進んでいるため、扱いやすさは今でも一線級。デザインは世代によって違うが、異なった趣がある。写真は4代目マーチ

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日産 マーチ(全世代)
 

マーチの歴代モデルの違いは? 特徴を総まとめ

共通する魅力をもつマーチですが、その詳細はモデルごとに異なります。というわけで、それぞれの特徴をまとめてチェックしてみましょう。
 

世代 デザイン 燃費性能 運転のしやすさ
4代目 愛嬌があり、親しみやすい アイドリングストップなどで低燃費 小回りが抜群
3代目 丸目で個性的 実用車として必要十分 車両感覚がつかみやすい
2代目 温かみがありレトロ 年式相応の好燃費 CVTで比較的滑らか
初代 直線的でシンプル 軽さを生かして及第点 軽量で軽快な走り
世代 デザイン 燃費性能 運転のしやすさ
4代目 愛嬌があり、親しみやすい アイドリングストップなどで低燃費 小回りが抜群
3代目 丸目で個性的 実用車として必要十分 車両感覚がつかみやすい
2代目 温かみがありレトロ 年式相応の好燃費 CVTで比較的滑らか
初代 直線的でシンプル 軽さを生かして及第点 軽量で軽快な走り

購入を検討するならば、やはり最も新しい4代目が安心です。ただし、個性的なデザインの3代目や、シンプルで愛きょうのある2代目、レトロ感の強い初代など、世代ごとに独自の魅力もあります。

中古車価格は、世代が古いほど安くなるというわけではありません。そういう意味でも、ライフスタイルに合ったモデルを検討すると良いでしょう。
 

3代目マーチ▲こちらは3代目マーチ。4代目と同様に丸目ヘッドを採用しているが、雰囲気には違いがある。逆にいうと、その分好みに合ったデザインを選びやすくなっている

【モデル別】マーチがオススメな人

続いては、各世代のマーチがどんなユーザーにオススメかを見ていきます。
 

世代 オススメな人
4代目 ・費用を抑えて生活費に回したい子育て中のパパ・ママ
・通勤・通学に使える“アシ車”を探している新社会人
3代目 ・丸目のオシャレな車に乗りたい人
・細い道でも安心して運転したいペーパードライバー
2代目 ・格安の練習用車が欲しい初心者
・レトロ系のかわいいデザインが好きな人
初代 ・手軽に昭和レトロな雰囲気を楽しみたい若者
・自分で手入れもしたいネオクラシックカー好き
世代 オススメな人
4代目 ・費用を抑えて生活費に回したい子育て中のパパ・ママ
・通勤・通学に使える“アシ車”を探している新社会人
3代目 ・丸目のオシャレな車に乗りたい人
・細い道でも安心して運転したいペーパードライバー
2代目 ・格安の練習用車が欲しい初心者
・レトロ系のかわいいデザインが好きな人
初代 ・手軽に昭和レトロな雰囲気を楽しみたい若者
・自分で手入れもしたいネオクラシックカー好き

3代目と4代目は日々の買い物や送迎を支える手頃な実用車として、初代と2代目は趣味性の高いクラシックカーとして、現在でも人気があります。現在でも通用する、扱いやすさやデザイン性が長年愛され続けた理由でしょう。
 

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日産 マーチ(全世代)
 

4代目マーチ:燃費も価格も安く、安心して使える賢い日常の足

4代目マーチ 後期型▲4代目マーチは2013年6月を機に前期型と後期型でわかれる。画像は後期型

ここからは各世代を詳細にチェックしていきます。安心して手に入れられ、幅広い層から需要がある4代目からみていきましょう。

2010年から2022年まで国内で販売されていた4代目は、愛らしさの中に上品さがあるのが特徴。特に後期型では、V字型フロントグリルへのメッキ加飾やヘッドランプのクロームアクセントが追加され、キラキラ感が増しています。

コンパクトなボディなので、小回りが利き、狭い道や駐車場でも毎日の移動で安心して使うことができます。燃費性能も最終モデルならWLTCモードで17.6~18.6km/Lと、現在のガソリン車と比べても見劣りしません
 

4代目マーチ インテリア▲シンプルで使いやすいインテリアも4代目の特徴。視界も広々としている

室内も必要十分な広さであり、実用性は良好。こじゃれた「日常のアシ」として狙い目の1台です。
 

4代目マーチの中古車状況

4代目は2022年まで生産されていたため、年式が比較的新しく、状態の良い中古車が豊富に揃っています。

中古車流通台数は約680台で、価格帯は総額で約5万~255万円。ボリュームゾーンは25万~90万円ですが、走行距離5万km以下に絞っても総額25万円ほどから見つけることができます。
 

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日産 マーチ(4代目)

オススメのグレード①:毎日の移動で満足度高く乗るなら「X Vセレクション」

マーチ X Vセレクション▲価格と装備のバランスが優れた「X Vセレクション」

4代目マーチでオススメのグレードは「X Vセレクション」です。デザインは標準モデルと同等ですが、シンプルで親しみやすいスタイルは変わりません。

手頃な価格ながら、スマートキーやアイドリングストップなど日常使いに便利な装備は標準化されています。インテリアも実用的でスッキリ。見切りも良く、運転しやすいのもうれしいところでしょう。

中古車流通台数は約70台で、価格帯は総額30万~125万円。総額50万円以下で程度の良い個体を見つけることができます。

流通数がそこまで豊富ではないため、気に入った個体があれば早めに決断するのが吉。整備記録が残っている、状態が良い物件を選ぶのがベターです。
 

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日産 マーチ(4代目)× 1.2 X Vセレクション

オススメのグレード②:クラシカルな見た目が好みなら「ボレロ」

マーチ ボレロ▲専用のメッキフロントグリルやクラシカルなバンパーを備える「ボレロ」

4代目でもうひとつオススメしたいのが特別仕様車の「ボレロ」。レトロでオシャレな雰囲気で、かわいい車に乗りたい方や、見た目の上質さにこだわりたい方にピッタリです。

インテリアもシックで、落ち着いた色合いの専用シートを装備。乗るたびに特別感を感じられるでしょう。

掲載台数は約100台と、4代目の中では比較的多め。価格帯は総額30万~150万円で、1.2 X Vセレクション同様、総額50万円以下で程度の良い個体を探すことができます。

物件を選ぶ際は、年式や走行距離、ボディカラーを比較し、メッキ部分の劣化やシートの汚れがないかを確認しましょう。
 

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日産 マーチ(4代目)× ボレロ
 

3代目マーチ:ひと目見たら忘れられない個性派

3代目マーチ▲マーチといえばコレ! と評されるほど個性的なデザインの3代目

2002年から2010年まで販売された3代目マーチ。特筆すべきは、大きな丸いヘッドライトが目を引くデザインです。ひと目見たら忘れられない愛らしいルックスと、豊富なカラーバリエーションで大ヒットしました。

運転席からライトの膨らみが見えるため、車幅感覚がつかみやすい点も見逃せません。さらに小回りも利き、運転に不慣れでも安心してハンドルを握ることができます。

インテリアも丸をテーマにオシャレに仕上げられており、乗るたびに気分が上がること間違いなしです。
 

3代目マーチ インテリア▲エクステリア同様にインテリアもオシャレな雰囲気の3代目

その独自のデザインは唯一無二。どこか懐かしさを感じる見た目が、今でも高く評価されています。現代の車とは違う個性的な実用車を、安い予算で探している方にうってつけでしょう。
 

3代目マーチの中古車状況

3代目の中古車流通台数は約100台。価格帯は総額で約10万~160万円で、ボリュームゾーンは15万~30万円です。

程度が非常に良い個体やMT車といった希少モデルは50万~100万円となりますが、走行距離5万km以下の物件なら総額30万円前後から探すことができます。
 

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日産 マーチ(3代目)

オススメのグレード①:手軽に個性的なデザインを味わうなら「12S」

日産 マーチ 12S▲2005年8月の中期型以降に設定された12S。画像は中級グレードの「12E」だが、これと外観はほぼ一緒

3代目マーチでオススメなのは、基本装備をシンプルにまとめた「12S」です。オートエアコンやスマートキーなど一部の快適装備が省かれていますが、価格が安く、初期費用を抑えやすくなっています。

万人向けではありませんが、独自のデザインを手軽に味わいたい方にはもってこい。装備に無駄がない分、迷わず探せるのもポイントです。

掲載台数は約40台で、価格帯は総額で約25万~110万円。5万km前後の個体は総額30万円前後から購入圏内となります。

ただ、新車として登録されてから15年以上が経過しているため、価格の安さだけで選ばないこと。定期点検記録が残っているか、エアコンが正常に冷えるかなど、車両の状態を優先しましょう。
 

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日産 マーチ(3代目)× 12S

オススメのグレード②:かわいい見た目と刺激的な走りが味わえる「12SR」

マーチ 12SR▲スポーティグレードが用意されているのも歴代マーチの特徴。軽量ボディを生かした元気のいい走りはファンも多い

12Sだけでなく、スポーティな走りを楽しめる「12SR」も注目株です。

エンジンやサスペンションに独自のチューニングが施され、専用のフロントバンパーやスポイラーも装着。内装では、黒を基調とした室内に専用シートや本革巻きハンドルを採用しています。MTなのも走り好きにはポイントです。

流通台数は約20台とやや少なめ。価格帯は総額で約50万~100万円ですが、ある程度状態の良い個体だと80万円前後から狙うことができます。

物件探しの注意点は、スポーツ走行で負荷がかかっている個体も存在すること。エンジンなど各部に異音がないかをチェックし、こちらも整備記録が残っている車両から選びましょう。
 

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日産 マーチ(3代目)× 12SR
 

2代目マーチ:世界で評価された歴史的名車

2代目マーチ▲欧州でも高い評価を受けた2代目。かわいらしくもシンプルで飽きのこないデザインが特徴

1992年から2002年まで販売された2代目マーチは、日本カー・オブ・ザ・イヤーだけでなく、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを日本車として初めて受賞するなど世界中で大ヒット。日本車の地位を押し上げた立役者です。

親しみやすいデザインと、小回りが利く扱いやすいボディが特徴で、ワゴンやカブリオレなどの派生車種も用意されました。

軽量かつシンプルな構造で車重が軽く、アナログな運転感覚を味わうことができます。丸みを帯びたレトロな外観は、ネオクラシックカーとしての魅力もたっぷりです。
 

2代目マーチの中古車状況

販売終了から20年以上が経過しており、掲載台数は27台と希少。価格は総額で約20万~110万円となっています。

維持費を抑えるなら1Lモデルですが、装備の充実する「コレット」や個性的な外観の「ボレロ」もオススメです。

低走行車も見られますが、塗装やゴム部品の傷み、サビなど年式相応の劣化がある可能性が高いので、写真だけではなく必ず実車を確認するようにしましょう。
 

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日産 マーチ(2代目)
 

初代マーチ:世界的デザイナーが手がけた秀逸デザインで大ヒット

初代マーチ▲近藤真彦氏を起用し、「マッチのマーチ」というキャッチコピーも話題になった初代。スタイリングと走り、実用性をバランス良く備えて大ヒットした

1982年から1992年まで販売された初代マーチは、なんといっても独自のスタイルがポイント。世界的自動車デザイナーのジウジアーロ氏が手がけた、直線的でシンプルなデザインは今なお色あせない普遍的な美しさをもっています。

インテリアも80年代のモデルならではの直線的な機能美が融合。走行感覚も2代目以上にアナログで、現代の車では決して味わうことのできない車本来の魅力があります。
 

初代マーチの中古車状況

初代マーチの掲載台数は6台と激レア。プレミア価格となっており、総額でおよそ80万~380万円です。

物件の中心はスポーティな「スーパーターボ」。軽量コンパクトなボディにパワフルなエンジンを搭載しており、その希少性も相まってマニア垂ぜんのモデルとなっています。

生産終了から30年以上経過しているため、旧車を維持する心構えは必須。純正部品は多くが廃盤となっており、故障時の部品調達が難しいことを頭に入れておきましょう。
 

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日産 マーチ(初代)

初代~4代目まで、マーチにはそれぞれ特徴があり、各モデルの魅力があります。登場から約40年にわたって親しまれてきたマーチをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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日産 マーチ(全世代)
文/ハシモトタカシ 写真/日産
※記事内の情報は2026年7月28日時点のものです。
ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイク3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。

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