トヨタ RAV4▲人気ミドルサイズSUVのトヨタ RAV4。国内通算5代目(海外では6代目)は、2025年12月に登場

5代目トヨタ RAV4はハイブリッド車とPHEVのみのラインナップとなり、燃費性能は大きく向上。しかし、どのくらい燃費が良くなったのか、ハイブリッドとPHEVはどちらが経済的か気になる人も多いはず。

そこで今回はパワートレイン別の燃費差や、競合SUVとの比較など、RAV4が低燃費なのか検証。さらに、購入費用を抑えるための賢い買い方もご紹介します。

トヨタ RAV4の燃費をサクッとまとめ

【燃費性能】WLTCモード燃費はハイブリッド車の「アドベンチャー」で22.9km/L
【パワートレイン】ハイブリッド車の方が好燃費だが、燃料代+電気代ではPHEVの方が低いケースも
【車種比較】エクストレイル(4代目)やアウトランダー(3代目)より燃費性能は優秀

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トヨタ RAV4(5代目)
 

RAV4の燃費は良好! アドベンチャーならWLTCモードで22.9km/L

新型RAV4のグレード構成は3種類。無骨でアウトドア色の強い「アドベンチャー」と先進的なイメージの「Z」、エアロパーツなどでスポーティに仕立てられた「GRスポーツ」で、それぞれエクステリアデザインが異なります。

パワートレインのラインナップは2.5Lのハイブリッドとプラグインハイブリッドで、グレードによって設定が異なります。各グレードとパワートレインの組み合わせ、そしてWLTCモード燃費は次のとおりです。

グレード パワートレイン WLTCモード燃費
アドベンチャー 2.5Lハイブリッド車 22.9km/L
Z 22.5km/L
2.5L PHEV 22.2km/L
GRスポーツ 21.5km/L
グレード パワートレイン WLTCモード燃費
アドベンチャー 2.5Lハイブリッド車 22.9km/L
Z 22.5km/L
2.5L PHEV 22.2km/L
GRスポーツ 21.5km/L

最も燃費が良いのはハイブリッド車の「アドベンチャー」です。Zはハイブリッド車とPHEVを選べますが、ハイブリッド車の方が好燃費。その要因としては大容量バッテリーを搭載するため、PHEVの方が高重量なことが考えられます。

ただ、見逃せないのは、PHEVはモーターだけでの走行距離が長い点。つまり、エンジンを使う時間が短く、ガソリンを消費する機会が減るため、使い方や状況によってはPHEVの方がハイブリッド車よりエネルギーコスト(燃料代+電気代)が低くなるケースも珍しくありません。

Z(PHEV)、アドベンチャー、GRスポーツ▲左からZ(PHEV)とアドベンチャー、GRスポーツ。駆動方式は全車4WDのみ

グレード別に各走行モードの燃費をチェック

気になるハイブリッド車とPHEVの燃費性能の違いを詳しく見ていきましょう。

グレード パワートレイン 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
アドベンチャー ハイブリッド 18.5km/L 27km/L 22.8km/L
Z 18km/L 26.5km/L 22.6km/L
PHEV 18.3km/L 21.9km/L
GRスポーツ 17.8km/L 25.9km/L 21km/L
グレード パワートレイン 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
アドベンチャー ハイブリッド 18.5km/L 27km/L 22.8km/L
Z 18km/L 26.5km/L 22.6km/L
PHEV 18.3km/L 21.9km/L
GRスポーツ 17.8km/L 25.9km/L 21km/L

ハイブリッドとPHEVで走行モード別の燃費傾向に差はなく、どのグレードも郊外モードが最も燃費が良くなっています

これはトヨタが採用するハイブリッドシステムの特徴。エンジンとモーターを緻密に使い分けて走行&充電するため、一定速度で巡航する高速道路や、ストップ&ゴーが多い市街地より適度にアクセルを調整しながら走行する郊外の方が好燃費となるのです。

WLTCモードの総合値と同様、PHEVはハイブリッドより多少燃費性能が落ちますが、バッテリーが満充電の状態なら驚くほどガソリンを消費しません

GRスポーツ▲PHEVのEVモードにおける航続距離(充電電力使用時走行距離)は満充電時ならWLTCモードで145~151km。画像はPHEV専用のGRスポーツ

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トヨタ RAV4(5代目)
 

RAV4の燃費を現行型(5代目)と先代(4代目)で比較

次に、5代目RAV4の燃費を先代となる4代目の最終モデルと比べてみましょう。4代目にはガソリン車も設定されていましたが、今回はハイブリッド車とPHEVの燃費で比較しました。

モデル グレード パワートレイン WLTCモード燃費
現行・5代目 アドベンチャー ハイブリッド 22.9km/L
Z PHEV 22.2km/L
旧型・4代目 アドベンチャー ハイブリッド 20.3km/L
Z PHEV 22.2km/L
モデル グレード パワートレイン WLTCモード燃費
現行・5代目 アドベンチャー ハイブリッド 22.9km/L
Z PHEV 22.2km/L
旧型・4代目 アドベンチャー ハイブリッド 20.3km/L
Z PHEV 22.2km/L

5代目は4代目より新しい第6世代のハイブリッドシステムを搭載しているため、エネルギー効率に優れています。

結果ハイブリッド車では燃費が2km/L以上も向上。PHEVは燃費こそ4代目と同等ですが、システム全体の最高出力が306psから329psへと大幅にアップしています。

先代RAV4を象徴するアドベンチャー。もともとガソリンモデルのみだったが、2021年12月にハイブリッドが追加▲先代RAV4を象徴するアドベンチャー。もともとガソリンモデルのみだったが、2021年12月にハイブリッドが追加

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トヨタ RAV4(4代目)
 

RAV4の燃費をエクストレイル(4代目)、アウトランダー(3代目)と比較

続いて、RAV4と同じカテゴリーの競合となる日産 エクストレイル(4代目)と三菱 アウトランダー(3代目)を比較。それぞれの最も燃費が良いグレードの4WD同士で見比べてみました。

車種 グレード パワートレイン WLTCモード燃費
RAV4(5代目) Z 2.5Lハイブリッド 22.5km/L
2.5L PHEV 22.2km/L
エクストレイル(4代目) G 1.5Lハイブリッド 18.1km/L
アウトランダー(3代目) M 2.4L PHEV 17.6km/L
車種 グレード パワートレイン WLTCモード燃費
RAV4(5代目) Z 2.5Lハイブリッド 22.5km/L
2.5L PHEV 22.2km/L
エクストレイル(4代目) G 1.5Lハイブリッド 18.1km/L
アウトランダー(3代目) M 2.4L PHEV 17.6km/L

このように、RAV4の方がハイブリッド車でもPHEVでも燃費性能に優れています。これはシステムの違いが大きな要因でしょう。

エクストレイルが採用するハイブリッドシステム「e-POWER」は、エンジンは発電用でモーターのみで走行。アウトランダーのPHEVシステムは、バッテリー残量や走行状況など必要に応じてエンジンでの発電や駆動を組み合わせますが、EVのシステムがベースです。

対するトヨタのハイブリッドシステムはエンジンとモーターを最適に組み合わせて、巧みに効率化を図ります。その制御が非常に優れているため、RAV4の燃費は良いのです。

エクストレイル、アウトランダー▲こちらが4代目エクストレイル(左)と、3代目アウトランダー(右)

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日産 エクストレイル(4代目)

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三菱 アウトランダー(3代目)
 

どっちが正解? ハイブリッド車とPHEVの選び方

購入を検討している人の中には「ハイブリッド車とPHEVどちらを選んだらいいか」と迷っている方も少なくないでしょう。そこで、両車の特徴を整理してみました。

結論から言うとハイブリッド車はコスパを優先する人、PHEVは快適さを追求する人に適しています。

項目 ハイブリッド車 PHEV
車両価格のお手頃さ
燃費の良さ
走りの上質さ
オススメな人 コスパを優先する人 快適さを追求する人
項目 ハイブリッド車 PHEV
車両価格のお手頃さ
燃費の良さ
走りの上質さ
オススメな人 コスパを優先する人 快適さを追求する人

最も大きなポイントは価格差でしょう。Zグレードの新車車両価格で比べると、ハイブリッド車の方が110万円安くなっています。PHEVを新車で購入するなら、補助金を利用できる場合もありますが、適用されたとしてもPHEVの方が高額です。

燃費性能は前述したとおり、ハイブリッド車が上ですが、PHEVは150km前後もEVモードによるモーター走行が可能。日常生活ではガソリンをほとんど使わず走ることができるので、自宅に充電設備を設置できる人なら、その恩恵を存分に享受できるでしょう。

走りの上質さはPHEVが有利。PHEVはハイブリッド車より260kgほど重くなりますが、それを上回るパワーで余裕ある走りを堪能できます。また、エンジンを使用しないEVモードで長時間走行できるため、ハイブリッド車以上に室内は快適です。

高橋満

ライター・高橋満もちろんシンプルにデザインの好みで選ぶのもアリ。ただ、その場合アドベンチャーならハイブリッド車、GRスポーツならPHEV一択となります。

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トヨタ RAV4(5代目)
 

RAV4を買うなら中古車に注目!

5代目RAV4は多くの魅力が詰まっており、2025年12月の登場から間もないため、ディーラーによっては相応の納車待ちが発生。実際、トヨタ公式サイトの工場出荷時期を見ると「詳しくは販売店にお問い合わせください」となっています。

一方で、中古車に目を向けると5代目全体で約240台が流通。中古車はすでに現物の車があるので1カ月程度の待ち時間で乗り出せます。

中古車相場はプレミアム価格となっていますが、早く手に入れたい方は要チェックです!

注目グレード①:現行型らしい都会的な雰囲気を味わうならハイブリッドの「Z」

メッシュグリルはボディ同色塗装になる▲メッシュグリルはボディ同色塗装になる

5代目RAV4は、洗練されたルックスが特徴。それを強く感じることができるのは「Z」でしょう。

トヨタのファミリーフェイスのひとつである「ハンマーヘッド」などによる都会的な雰囲気が魅力。足元も、切削光輝+ダークグレーメタリック塗装のアルミホイールによって上質な雰囲気でまとめられています。

ZはハイブリッドとPHEVを選べますが、PHEVは遅れて発売されたこともあり、原稿執筆時点では中古車が流通していません。そのため、必然的にZの中古車を狙うならハイブリッド車が候補となります。

Zハイブリッドのシート▲Zのハイブリッドのシートはパーフォレーション(穴開き加工)されたステッチ付きの合成皮革表皮になる

中古車流通台数は130台ほど流通しており、価格は総額で約540万~650万円。走行距離が延びている車でも5000km程度で、登録済未使用車も多く見つけられます。

中にはモデリスタのエアロでカスタムした個体もあり、総額580万円前後から探すことができます。

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トヨタ RAV4(5代目) × Z

注目グレード②:RAV4らしいワイルドさを楽しむなら「アドベンチャー」

マットグレーメタリック塗装のホイール▲マットグレーメタリック塗装のホイールはアドベンチャー専用装備。大型のホイールアーチモールも設置される

アウトドアが趣味でキャンプ場や海辺で映えるデザインをお求めなら、やはり「アドベンチャー」がイチオシです。

Zとはグリルまわりのデザインが大きく異なるだけでなく、フロントノーズの先端が高い位置に設定。バンパーの存在を強調する仕立てになっています。

リアバンパー下のスキッドプレートも大型化され、タフさを演出。バックドアにマットブラック塗装の「Adventure」エンブレムが付けられているのも特徴です。

インテリアにはオレンジのアクセントが施されている▲インテリアにはオレンジのアクセントが施されている

中古車流通台数はおおむね100台。新車価格がZより安い分、中古車の価格帯も総額500万~620万円とZより買いやすくなっています。走行距離はZと同等。多いものでも5000km程度で、登録済未使用車も少なくありません。

また、モデリスタのエアロでカスタムした個体も見つけられ、価格の目安は総額600万~650万円前後。ただ、Zよりもカスタムした車両の流通数は少なめです。

燃費性能に優れ、3つのスタイルが用意されている5代目RAV4。自分らしい1台を選ぶことができれば、愛車での移動がさらに充実すること間違いなしです。

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トヨタ RAV4(5代目) × アドベンチャー

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トヨタ RAV4(5代目)
文/高橋 満 写真/トヨタ、日産、三菱
※記事内の情報は2026年8月23日時点のものです。
高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL

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