CX-8▲初代CX-8は2017年12月に発売され、2023年12月に生産終了。当時におけるマツダのフラッグシップSUV

ミドルクラスSUVより少し大きめなサイズでありながら、6~7人乗れるパッケージと豪華な内装が魅力の初代CX-8。惜しまれつつ生産終了しましたが、中古車ではまだまだ人気です。

しかし、中には「現行モデルの内装と比べると見劣りしない?」「やっぱり使い勝手はミニバンの方が良い?」と心配している人もいるのでは?

そこで今回はCX-8の内装を徹底レビュー。インパネまわりの使い勝手はもちろん、シートごとの快適性、荷室の使いやすさもチェックします。

サクッとまとめ

【室内の広さ】6~7人で乗るのに必要十分。SUVとしては余裕たっぷり
【シート構成】後列ほど高くなるレイアウトで、どの席に座っても快適
【3列目・荷室】座席はたたみやすさ、荷室は使いやすい形状が特徴

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マツダ CX-8(初代)
 

CX-8の内装は現在でも一線級! 触れると心地よい素材が特徴

CX-8の内装は質感、デザインともハイレベル。現行モデルに比べても決して見劣りしません。最近のSUVなどによく見られるスマートさは若干希薄ですが、高級家具のような重厚で落ち着いた雰囲気があります。

項目 特徴
シート 1列目 ゆったりしたサイズながらサポート性も高く、酔いにくい
2列目 3タイプの設定あり。キャプテンシートは特に快適
3列目 大人でも普通に座れるサイズでお尻が痛くならない
荷室 ミドルクラスSUV以上の容量、四角い空間で使いやすい
運転席まわり 視認性、操作性を重視しつつ上質感も第一級
快適装備 中級以上のグレードで特に充実
項目 特徴
シート 1列目 ゆったりしたサイズながらサポート性も高く、酔いにくい
2列目 3タイプの設定あり。キャプテンシートは特に快適
3列目 大人でも普通に座れるサイズでお尻が痛くならない
荷室 ミドルクラスSUV以上の容量、四角い空間で使いやすい
運転席まわり 視認性、操作性を重視しつつ上質感も第一級
快適装備 中級以上のグレードで特に充実

特に内装の素材や色味には相当なこだわりが見え、グレードによっては本杢パネルやナッパレザーといった、国産車ではめったにお目にかかれない高級素材も採用しています。

「家族と優雅なドライブを楽しみたい」「時代に左右されない普遍的な美しさを求めたい」といったニーズに応えてくれるインテリアです。

CX-8 インパネ▲2022年12月改良以降のインパネ風景。シックで優雅な雰囲気は「スーツなどの仕立てにこだわりを持ち、アウトドアにも出かける若いパパ」といったユーザー像が思い浮かぶ
田端邦彦

ライター・田端邦彦ちなみにCX-8は2022年12月の改良で後期型となり、外装や走行性能が刷新されましたが、内装は前席のシートクッションや一部仕様が変更された程度。基本的なデザインは変わっていません。室内においては、そこまで気にする必要はないでしょう。

 

各シートの快適さをチェック

シートの快適さは室内の広さとも密接に関係します。まずはCX-8の室内寸法を確認しておきましょう。

項目 サイズ
室内長 2690mm
室内幅 1540mm
室内高 1250mm
項目 サイズ
室内長 2690mm
室内幅 1540mm
室内高 1250mm

室内寸法は、日産 エクストレイル(4代目)や三菱 アウトランダー(3代目)など3列シートのミドルクラスSUVと比べて、かなり広め。実質的な後継モデルとなるCX-80と比べても室内幅が10mm短いのみで、他の寸法はCX-8の方がリードしています。

シートもゆとりある室内空間を生かした、余裕たっぷりのサイズとなっています。

CX-8 外観▲CX-8のボディサイズは全長4900~4925mm×全幅1840~1845mm×全高1730mm。一般的なミドルサイズSUVより全長が長め

1列目は体が揺れにくく疲れにくい

フロントシートはゆったりしたサイズで、ホールド感も重視した作り。ちょっと大袈裟に言うと運転するとき以外でも座りたくなる(!?)ほど快適なシートです。

表皮は「25S」や「XD」など廉価グレードでクロス、上級の「L パッケージ」でスムースレザー、最上級の「エクスクルーシブ モード」でナッパレザーと、グレードによって異なります。

ほとんどのグレードで運転席&助手席シートヒーター付きパワーシートを備え、L パッケージ以上にはシートベンチレーション(シートから風を送り、背中や太ももの蒸れを防ぐ快適機能)も採用される豪華さ。

カップホルダーや充電用USB端子を備えるアームレスト兼コンソールボックス、ドアポケットの500mlペットボトルホルダー×2など、快適装備も充実しています。

CX-8 アームレスト▲1列目シート中央部のアームレストは大容量。観音開き式に開く方式もユニーク
マツダ CX-8 USB端子▲2022年12月以降のモデルではUSB端子が従来のtype-Aに加え、type-Cも備わった

2列目キャプテンシートは極上の座り心地

2列目シートは3タイプが設定されています。6人乗り仕様は中央部分にアームレスト付きコンソールが備わるキャプテンシートと、コンソールのないキャプテンシートの2つ。7人乗り仕様はベンチシートです。

仕様 グレード 2列目シート
タイプ 中央部
6人乗り エクスクルーシブ モード キャプテンシート アームレスト付きコンソール
スポーツアピアランスなど ウォークスルー
7人乗り 全グレード 6:4分割ベンチシート 座席・センターアームレスト
仕様 グレード 2列目シート
タイプ 中央部
6人乗り エクスクルーシブ モード キャプテンシート アームレスト付きコンソール
スポーツアピアランスなど ウォークスルー
7人乗り 全グレード 6:4分割ベンチシート 座席・センターアームレスト

キャプテンシートは大型で、前席同様に座り心地のよいもの。ミニバンのように足を前に投げ出して座ることはできませんが、膝前にも肩まわりにも十分なスペースがあります。

前席より着座位置が高くなっていて視界も良好。シート自体の構造はコンソール有りでも、なしでも変わりません。しかし、電動調整&ウォークイン機構、ベンチレーション機能が付くなど、装備面での違いがあります。

CX-8 コンソール付きキャプテンシート▲上級グレードに採用される、コンソール付きキャプテンシートは見た目も豪華

ベンチシートは大人3人が無理なく並んで座れる広さ。ただ、左右席は余裕ある大きさなのに対し、中央席は座面が狭くなっています。

CX-8 ベンチシート▲ベンチシートのシートバック中央部を前に倒すと、カップホルダー付きアームレストに

個人的なオススメは、コンソールなしのキャプテンシート。快適さと実用性のバランスが良い点に好感がもてます。

CX-8 コンソールなしキャプテンシート▲コンソールなしのキャプテンシート。座り心地がよいうえ、シート中央に隙間があり、ウォークスルーできるのがメリット
田端邦彦

ライター・田端邦彦なお後部ドアは大きく、開口角度も約80度と広め。2列目&3列目シートにアクセスしやすいのもありがたい点でしょう。

3列目シートも十分に実用的

3列目シートは、身長170cmの人が普通に座れる広さと快適さを目指して設計。一般的にSUVの3列目シートは座面の薄いエマージェンシー的な作りになりがちですが、CX-8の場合は実用的でクッション性も良好です。

CX-8 3列目シート▲座面、シートバックとも十分な厚みがあり、座り心地は良好

さすがに身長の高い人や、足の長い人は膝が高く上がるポジションになってしまいますが、2列目シート下につま先を差し込めるスペースがあるので、窮屈さはさほど感じません。駅から自宅の送迎といった短時間の移動なら十分でしょう。

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マツダ CX-8(初代)
 

荷室の広さ・積載性をチェック

CX-8は使い勝手の良い荷室も魅力のひとつです。荷室容量は3列目シート使用時で258L、格納時なら591L(ともにBOSEサウンドシステム非装着車)。ゴルフバッグを3列目シート使用時なら2個、格納時なら4個積むことができます。

CX-8 荷室▲コンソールなしのキャプテンシート車は中央に長尺物を通せる利点も

フル乗車でも買い物袋程度は載せられ、3列目シートを格納すれば4人家族でのキャンプにも対応できるでしょう。

荷室の使い勝手も◎。ただアレンジは仕様によって異なる

荷室はスクエアで荷物を積みやすい形状。シートはシングルフォールディング式という、シートバックを倒すだけでたためる構造で、操作も背面にあるレバーもしくはベルトを引くだけと簡単です。

CX-8 荷室 3列目格納▲3列目シートを倒せば、奥行き1350mmの長い荷室が出現する

荷室床下にはサブトランクも備わっています。その容量はデビュー時には65Lで、2019年11月以降は84Lまで拡大(ともにBOSEサウンドシステム非装着車)。汚れ物や工具などをしまっておくのに便利です。

ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートも多くのグレードに装備され、楽々操作できます。

 

運転席まわりの操作感・質感をチェック

インパネは水平基調、左右対称の比較的オーソドックスなデザイン。シンプルなデザインゆえ、運転に集中しやすい環境といえるかもしれません。

CX-8 運転席周り▲インパネやドアトリムにはグレードごとに異なる素材、デザインの加飾が入る

前席コンソールがかなり高い位置にあり、ステアリングからすっと手を下ろした場所にシフトレバーがあるのも美点です。

シフトレバーは一直線のゲート式。現行モデルでよく見られるスイッチ式ではありませんが、むしろ「車を操作している感」が強い分、積極的に使いたくなります

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マツダ CX-8(初代)
 

快適装備の利便性をチェック

CX-8はフラッグシップだったモデルだけに、快適装備も充実しています。以下はその例です。

  • マツダ・レーダークルーズ・コントロール(全車速追従機能付き)
  • 3ゾーン対応フルオートエアコン
  • ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート
  • 運転席・助手席パワーシート(シートヒーター&ベンチレーション付き)
  • BOSEサウンドシステム

運転席と助手席、後席でそれぞれ温度を調整できる3ゾーン対応フルオートエアコンが全車標準装備なのはうれしいところ。どの席に座る人も快適に過ごせます。

最上級グレードのエクスクルーシブ モードはBOSEサウンドシステムを含め、これらがすべて標準装備。上級以上のグレードなら、快適装備や安全装備の内容について不満を覚えることはまずないでしょう。

CX-8 サンルーフ▲電動ガラスサンルーフはデビュー当初はエクスクルーシブ モードに標準装備。ただし、後期型ではメーカーオプションになっているので注意
 

CX-8はコスパの良さも魅力。オススメな人を紹介

ここまで解説してきたように内装も素晴らしいCX-8ですが、コスパの良さも大きな特徴。中古車価格は総額で約110万~450万円で、平均総額は250万円前後です。この価格帯を踏まえると、次のような人にオススメできます。

CX-8がオススメな人

  • 家族4~5人でキャンプや旅行などに出かけることが多い人
  • ドライブが好きで、子どもを車酔いさせたくない人
  • ミニバンに乗っていたけれど、走りに物足りなさを感じていた人
  • アクティブなファミリーカーにも豪華さを求めたい人
  • 流行に左右されにくい、トラッドで上品なスタイルが好みの人

3列シート車でありながら適度なサイズ感で運転しやすく、かつSUVの中でも乗り味がスポーティなのがCX-8の強み。

さすがに室内空間および3列目シートはミニバンより狭めです。しかし、4~5人でのドライブにおける快適さと運転の気持ち良さを、これほどの高レベルで両立したモデルはそう多くありません。

CX-8 走行イメージ▲豪華なインテリアに注目してきたが、オンロードでの敏しょう性、悪路走破性の高さもCX-8がもつ利点のひとつ

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マツダ CX-8(初代)
 

CX-8の中古車状況・選び方を解説

約6年のモデルライフだったCX-8ですが、中古車市場には約1250台の物件が流通しています。パワーユニットは2.5Lガソリン、2.5Lガソリンターボ、2.2Lディーゼルターボの3種類ですが、中古車が多いのはディーゼル車。全体の8割近くを占めています。

年式別ではデビューから生産終了直前までのモデルが比較的満遍なく分布。大規模な変更があった2022年12月以降の物件数も豊富です。

そのため、CX-8はディーゼル車を軸に、予算や用途に合わせてグレードを選ぶのが基本筋。そもそものコスパが高いモデルなので、ライフスタイルにマッチしたグレードを選べば後悔することは、まずないでしょう。

選び方①:日常使いがメインなら「XD Lパッケージ」

CX-8 XD Lパッケージ▲「XD Lパッケージ」はデビューから2022年11月まで設定されていた準上級グレード

「家族が増えたから3列シート車がマスト。でもフル乗車する機会はまれなので、普段はキビキビした運転で楽しみたい」という人には「XD Lパッケージ」がオススメです。

大型センターディスプレイやベンチレーション機能付き前席などの装備が揃っていて、CX-8らしい快適なドライブを満喫できます。

CX-8 XD Lパッケージ ホイール▲19インチ高輝度塗装のホイールなど、最上級グレードに近い見た目もLパッケージの魅力

中古車流通台数は300台前後で、価格帯も総額130万~390万円と選びやすいのもポイントです。

6人乗りと7人乗りが設定されていましたが、中古車では6人乗り仕様が多め。6名までの乗車人数でOKなら、ゴージャスな雰囲気を味わえ、かつ3列目へのウォークスルーもスムーズな2列目キャプテンシート仕様がベターでしょう。

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マツダ CX-8(初代) × XD Lパッケージ系

選び方②:ドライブの快適さを優先するなら「XD エクスクルーシブ モード」

CX-8 エクスクルーシブ モード▲「エクスクルーシブ モード」は登場から生産終了まで通してラインナップされた最上級グレード

「キャンプなどに出かけるときも、移動はファーストクラスのような優雅さを堪能したい。でも華美なデザインでなく、トラッドで上品な豪華さが好み」という人には「エクスクルーシブ モード」がイチオシ

ナッパレザーや本杢のインテリアは特別な移動空間を演出してくれるはず。経済的に余裕があり、上質なものを好むファミリーにはピッタリでしょう。

CX-8 エクスクルーシブ モード 3列目アクセス▲3列目シートへのアクセスも電動ウォークイン機構でワンタッチ

中古車流通台数は150台前後とやや少なめで、価格帯は総額で約220万~450万円。走行距離3万km以下の物件も支払総額300万円前後から狙いやすくなっています。

元々装備が充実しているので、物件ごとの装備差はあまりありません。年式や走行距離などのコンディションや、ボディカラーに集中して選べばOKでしょう。

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マツダ CX-8(初代) × XD エクスクルーシブ モード系

選び方③:アウトドアを楽しみたいなら「XD グランド ジャーニー」

CX-8 グランド ジャーニー▲「グランド ジャーニー」は2022年12月の変更で追加された特別仕様車。ブラックメタリックのホイールやルーフレールなどを装備

「がんがんアウトドアを楽しみたい」「子どもを連れて自然が豊かな場所に出かけたい」なら、シティ派といえるCX-8の中でやや異色の存在となる「グランド ジャーニー」が狙い目です。

アウトドアを強く意識し、スキッドプレート風に処理された前後バンパーなどを採用。走行モードを任意に切り替えられる「Mi-DRIVE」には、このモデルのみ「オフロードモード」が追加されています。

内装もグレージュ色のシートで、ナチュラルさを演出。表皮は合成皮革&ファブリック素材で、扱いやすさと高級感を兼ね備えています。

CX-8 オフロードモード▲オフロードモードは悪路でタイヤの空転を抑え、高い走破性を確保するもの

中古車流通台数は30台前後と少なめですが、販売期間が短かったことを踏まえると妥当でしょう。気になる価格帯は総額で約280万~410万円。モデル後期に設定されたので、コンディション良好な物件が多いのも◎です。

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マツダ CX-8(初代) × XD グランド ジャーニー

家族とアクティブに過ごすのにもってこいのCX-8。ファミリーカーとしてはもちろん、趣味を満喫する相棒としても見逃せない選択肢です。

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マツダ CX-8(初代)
文/田端邦彦 写真/マツダ
※記事内の情報は2026年8月5日時点のものです。
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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