カローラクロス(初代)▲トヨタ カローラクロス(初代)は2021年9月に登場したコンパクトSUV

60年以上続くトヨタのカローラシリーズの中で初のSUVとなるカローラクロス。広い室内と扱いやすいサイズ感に加えて、価格と装備のバランスにも優れて人気モデルの仲間入りを果たしました。

今回は、そんなカローラクロスの燃費を徹底解説。実燃費やライバルとの比較も交え、燃費がいいといえるか検証します。

サクッとまとめ

【カタログ燃費】新車販売中のモデルは最高で26.4km/L(WLTCモード)と好燃費
【実燃費】ハイブリッド車はカタログ値と同程度、ガソリン車はカタログ超えのケースも
【他車比較】スバル クロストレック(初代)やホンダ ヴェゼル(2代目)を上回る優秀さ

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トヨタ カローラクロス(初代)
 

カローラクロスのカタログ燃費は最高で26.4km/L

新車販売中のモデルにおけるラインナップは、ベースとなる「S」と最上級の「Z」、スポーティグレードの「GRスポーツ」というグレード構成。現在はアウトドア色を強めた60周年記念の特別仕様車「Z アドベンチャー」も販売されています。

パワートレインはハイブリッド車のみです。仕様はSとZが1.8Lハイブリッド車で、2WDと4WDを設定。GRスポーツは、よりパワフルな2Lハイブリッド車で、4WDのみとなっています。

グレード パワートレイン 駆動方式 WLTCモード燃費
S/Z/Z アドベンチャー 1.8Lハイブリッド 2WD 26.4km/L
4WD 24.6km/L
GRスポーツ 2Lハイブリッド 23.3km/L
グレード パワートレイン 駆動方式 WLTCモード燃費
S/Z/Z アドベンチャー 1.8Lハイブリッド 2WD 26.4km/L
4WD 24.6km/L
GRスポーツ 2Lハイブリッド 23.3km/L

カタログ燃費では1.8Lエンジンの2WDが26.4km/L、4WDモデルでも24.6km/LとコンパクトSUVとしてはかなりの優等生。GRスポーツも23.3km/Lを記録しており、燃費と走りをハイレベルで両立しています。

Z アドベンチャー▲こちらが特別仕様車「Z アドベンチャー」。SおよびZとは違った、たくましいルックスが魅力

走行モード別の燃費性能もチェック

続いて、WLTCモードに設けられた各走行モードの燃費も見ていきましょう。「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の燃費は次のとおりです。

パワートレイン 駆動方式 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
1.8Lハイブリッド 2WD 26.1km/L 28.7km/L 25.2km/L
4WD 23.1km/L 26.8km/L 23.9km/L
2Lハイブリッド 22km/L 24.5km/L 23.1km/L
パワートレイン 駆動方式 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
1.8Lハイブリッド 2WD 26.1km/L 28.7km/L 25.2km/L
4WD 23.1km/L 26.8km/L 23.9km/L
2Lハイブリッド 22km/L 24.5km/L 23.1km/L

トヨタのハイブリッドシステムは燃費性能に定評がありますが、最も好燃費なのは郊外モード。28.7km/L(2WD車)と30km/Lに迫る勢いです。モーターが効率的に駆動・発電できることなどが、燃費の良さにつながっています。

注目したいのは市街地モードです。発進と停止を繰り返し、燃費が悪化しがちな街乗りでも26.1km/Lという優秀さ。家族の送迎や買い物といった日常シーンから、週末の長距離ドライブまで、多様なシーンで優れた燃費性能を発揮してくれます。

2023年10月の改良で燃費が向上。前期型にはガソリン車も存在

2020年に登場したカローラクロスは、2025年5月の改良を境に前期型と後期型に大別できます。デザインの違いもさることながら、前期型にはガソリン車が設定されていたことが特徴です。

覚えておきたいのは、2023年10月の改良でパワートレインが刷新されたこと。ガソリン車は1.8Lから2Lに排気量をアップしながら、燃費も向上しています。

設定時期 パワートレイン WLTCモード燃費
2021年9月~2023年9月 1.8Lガソリン 14.4km/L
2023年10月~2025年4月 2Lガソリン 16.6km/L
設定時期 パワートレイン WLTCモード燃費
2021年9月~2023年9月 1.8Lガソリン 14.4km/L
2023年10月~2025年4月 2Lガソリン 16.6km/L

ハイブリッド車の燃費も改善されましたが、0.2~0.3km/L程度と実用面で大差ありません。加えて2023年10月以降の前期型の燃費は、後期型と比べると4WDの燃費性能が0.1km/L低い程度で、ほとんど同じ性能です。

そのため、中古車での購入を検討している場合、ハイブリッド車であれば燃費に関してそこまで神経質にならなくても大丈夫でしょう。

カローラクロス▲初代カローラクロスの前期型(左)と後期型(右)。フロントフェイスをはじめ、大きく見た目が変化している

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トヨタ カローラクロス(初代)
 

カローラクロスの実燃費はどれくらい? ユーザーのクチコミを紹介

気になる初代カローラクロスの実燃費をチェックしてみましょう。以下は、カーセンサー内のクチコミ評価ページに寄せられたユーザーの実燃費です。

投稿者 エリア グレード 実燃費
ひでじろうさん 福岡県 1.8 ハイブリッド Z 26km/L
NAさん 兵庫県 1.8 G 16km/L
投稿者 エリア グレード 実燃費
ひでじろうさん 福岡県 1.8 ハイブリッド Z 26km/L
NAさん 兵庫県 1.8 G 16km/L

1.8Lハイブリッド車・2WDのカタログ燃費26.2km/L(2023年5月の改良前モデル)に対し、実燃費もほぼ同等の26km/L。1.8Lガソリン車・2WDにいたっては14.4km/Lに対し、16km/Lとカタログ燃費超えを記録しています。

エリア的には都市部から郊外路、高速道路まで満遍なく使うシチュエーションであることが予想されます。そういった中で、カタログ値と同等、またはそれ以上の実燃費を記録したケースが確認されているのは立派です。

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カローラクロスの燃費をクロストレック、ヴェゼルと比較

カタログ燃費も実燃費も良好なカローラクロスですが、ライバル車と比べてどうなのでしょうか?

同クラスの人気コンパクトSUVであるスバル クロストレック(初代)とホンダ ヴェゼル(2代目)と比較してみましょう。対象はハイブリッド車で、最も燃費の良いグレードを選出しました。

車種 グレード パワートレイン WLTCモード燃費
カローラクロス(初代) Z 1.8Lハイブリッド 24.6~26.4km/L
クロストレック(初代) プレミアム S:HEV 2.5Lハイブリッド 22.7km/L
ヴェゼル(2代目) e:HEV X ハントパッケージ 1.5Lハイブリッド 21.5~26km/L
車種 グレード パワートレイン WLTCモード燃費
カローラクロス(初代) Z 1.8Lハイブリッド 24.6~26.4km/L
クロストレック(初代) プレミアム S:HEV 2.5Lハイブリッド 22.7km/L
ヴェゼル(2代目) e:HEV X ハントパッケージ 1.5Lハイブリッド 21.5~26km/L
※燃費の上限は2WD車、下限は4WD車

組み合わされるユニットの排気量はそれぞれ異なりますが、カローラクロスはライバル車よりも明確に好燃費です。

特に、1.5Lと小排気量のハイブリッドシステムを搭載するヴェゼルを上回っているのは見事。燃費差は2WDでは0.4km/Lとわずかですが、4WDでは3km/L以上の差をつけており、カローラクロスの底力が垣間見えています。

クロストレック、ヴェゼル▲初代クロストレック(左)は2024年に追加されたストロングハイブリッド「S:HEV」を搭載。2代目ヴェゼル(右)は当初からハイブリッド車を設定

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スバル クロストレック(初代) & ホンダ ヴェゼル(2代目)
 

購入費用を節約! カローラクロスは中古車が経済的

燃費の良さで維持費を抑えられるカローラクロスですが、中古車を選べば初期費用も節約でき、さらに経済的です。

原稿執筆時点における中古車の平均総額は約330万円前後。ボリュームゾーンは総額で約250万~350万円ですが、最安の物件は総額185万円前後とリーズナブルです。掲載台数も約2100台と多めで、そのうち約9割がハイブリッド車となっています。

また、新車の工場出荷時期はメーカーサイトを見ると「詳しくは販売店にお問い合わせください」となっており、それなりの納車待ちが発生しているディーラーも。しかし、中古車なら1カ月程度で乗り出すことが可能です。

オススメ①:とにかくコストを抑えたいなら前期型の「ハイブリッド S」

カローラクロス▲Sグレードでも、燃費・走行性能は上位グレードと大きく変わらない。もちろん、先進安全装備の「トヨタセーフティセンス」も標準装備

初代カローラクロスの中古車は現在、前期型が中心です。ただ、燃費性能はほとんど同じなので、見た目に強いこだわりがないなら、コスパに優れた前期型のハイブリッド車を狙うのもアリ。特にSグレードは、購入費用を抑えやすくなっています。

前期型のSはラインナップの中間グレードにあたり、装備と価格のバランスが良いのが特徴。左右独立エアコンやアルミホイール(17インチ)、Bi-Beam LEDヘッドランプなど、上位グレードと比べて見た目の質感や装備内容が見劣りするわけではありません

カローラクロス内装▲Sではシートはファブリック素材のマニュアル式、テールゲートは電動ではなく手動式を採用

中古車の流通台数は約100台と少なめ。価格帯は総額で約220万~350万円ですが、ボリュームゾーンは総額250万~300万円です。

非常時給電システム付きアクセサリーコンセントやパノラマルーフといったオプションが付いた個体を探すと、さらに“オトク感”が高まるかもしれません。

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トヨタ カローラクロス(初代)× 2021年9月~2025年4月 × ハイブリッド S系

オススメ②:コスパを重視するなら前期型の「ハイブリッド Z」

カローラクロス▲ZとSとの見た目の大きな違いは灯火類とタイヤサイズ。LEDのフロントフォグランプや、リアはLEDライン発光テールも採用する

価格も装備も妥協したくない人には、前期型の「ハイブリッド Z」がオススメです。

上位グレードなので18インチのアルミホイールや、ターンランプやクリアランスランプといった細かな灯火類までLEDに。シートは高級感のある本革+ファブリック素材で、運転席8ウェイパワーシートなども備えているのもポイントです。

カローラクロス内装▲前席は冬に欠かせないシートヒーターも標準装備。足をかざすだけで開けられる「ハンズフリーパワーバックドア」も備わる

中古車の流通台数は約1570台と、他のグレードと比べて多め。価格帯は総額で約230万~440万円で、ボリュームゾーンは総額250万~350万円です。

走行距離が多少延びてよいなら、前期型ハイブリッド Sとあまり差がない予算で手にいれることもできます。

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トヨタ カローラクロス(初代)× 2021年9月~2025年4月 ×ハイブリッド Z系

オススメ③:スポーティな車が好みなら後期型の「GRスポーツ」

カローラクロス▲GRスポーツは、専用バンパーや19インチアルミホイール、10mmの車高ダウンでよりスポーティな雰囲気。

SUVでも走りを楽しみたい人や、スポーティなデザインを好む人には「GRスポーツ」がイチオシです。

GRスポーツは、2025年5月の改良で追加されたグレード。外装では大開口の専用フロントバンパーや専用ブラックパーツなど、内装では専用シートや本革巻き3本スポークステアリングステアリングなどを装備し、スポーティさが高められています。

中身もしっかりと手が入っており、システム最高出力201psの2Lハイブリッドを搭載。さらに、ボディ剛性の強化とサスペンションの専用チューニングによって、高い操縦安定性とフラットな乗り心地を両立しています。

カローラクロス内装▲身体をしっかりとホールドしてくれるGRロゴ付きの専用スポーツシートを装備。メイン材に滑りにくいスエード調表皮を採用する

中古車の流通台数は約30台と希少。価格帯は総額で約430万~500万円と、新車超えのプレミアム価格となっています。

というのもGRスポーツは発表後すぐに注文が殺到。受注を停止するディーラーも多々あり、場所によって入手困難なケースも見られています。そのため、スムーズに手に入れたいなら中古車を視野に入れるのが合理的でしょう。

燃費が良く、スポーツ走行を満喫できるグレードまで揃えるカローラクロス。自分に合った1台を選べば、大満足間違いなしです。

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トヨタ カローラクロス(初代)× GRスポーツ

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トヨタ カローラクロス(初代)
文/ハシモトタカシ 写真/トヨタ、スバル、ホンダ
※記事内の情報は2026年9月8日時点のものです。
ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイクを3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。

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