スクリーンを飾ったあの名車、少ししか映らなかったけれど忘れがたい車…
そんな映画に登場した“気になる車”をカーセンサーnetで見つけよう!

ジェニラヴの魅力爆発!こんな結婚詐欺師になら騙されてもいい?

ハートブレイカー|映画の名車
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DVD『ハートブレイカー』(生産終了/レンタルしてね!! ) 2001年・米 監督:デヴィッド・マーキン 出演: シガニー・ウィーバー / ジェニファー・ラヴ・ヒューイット / ジーン・ハックマン / レイ・リオッタ / ジェイソン・リー / アン・バンクロフトほか 発売元:カルチュア・パブリッシャーズ 販売元:アミューズソフトエンタテインメント株式会社
小柄でスレンダーで巨乳なジェニファー・ラヴ・ヒュ―イットのことを嫌いな日本人男子はいないだろう。かつてはリーバイスのCMでナイスボディぶりを見せていたので、悩殺された同志も多かったはず。もともと彼女はCMクイーンで、12歳のときには王監督とツーショットでビクトリアのCMに出演していたりもするんですよ!!

そんなジェニラヴは1997年、ショッキングホラーの『ラストサマー』に出演したことで女優としてもブレイク。2001年には結婚詐欺ラブコメ『ハートブレイカー』に主演し、キャリアの絶頂を迎える。『エイリアン』シリーズでおなじみのシガニー・ウィーバーと母娘役で出演だが、扱いは全く対等なのだから恐れ入る。本作は全米初登場1位を記録、ジェニラヴは20歳ソコソコにして名実ともにセレブの仲間入りを果たしたのだ。

綿密な計画を立て、大胆な結婚詐欺を次々に成功させてきた結婚詐欺師母娘マックス(シガニー・ウィーバー)とペイジ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)。今回も修理工場の社長にして盗難車ディーラーのディーン(レイ・リオッタ)を完璧にハメこみ、まんまと大金をせしめたのだが、ペイジの独立宣言で運命の歯車が狂い出す。娘の独立に“待った”をかけたいマックスは、ある策略を講じながら次の仕事を仕掛ける。ターゲットはヘビースモーカーの富豪老人ジョージ(ジーン・ハックマン)だ。一方、ペイジは独立の足がかりとして、若くしてバーを経営するジャック(ジェイソン・リー)にモーションをかけるが…。

ここからは結婚詐欺師コメディのお約束“相手に本気で恋をする”展開。ジョージの車をパンクさせるようマックスに命じられたのに、ジャックが気になり、どこか上の空のペイジ。愛車のS2000で先回りし、まきビシ作戦でジョージの車を待ち伏せていたはずなのに、予定外にジャックの車を巻き添えにしてしまうのだった。しかし、吊り橋効果(!? )なのか、ムチャクチャな目にあわせられるほどにジャックのほうも燃え上がり、いつしかペイジ(仮名はジェーン)にメロメロになってしまう。

セクシーな母娘が金のためにターゲットを誘惑し、相手をボロボロにハートブレイクさせてポイ捨てし、高笑いを続けるのは男子として辟易するが、熟女マニアが狂喜しそうなシガニーの迫力ボディと、キュートとしか形容できないジェニラヴのボディコン姿の波状攻撃で、「この2人に騙されるのなら仕方ないか…」という説得力にあふれている。まぁ、ここがブレていたら映画として成立しないわけですが。

コメディとしての最大の見せ場はロシア美女に化けたマックスが、ロシアレストランでムリヤリ「コロブチカ」を歌わされるシーン。ロシア民謡なんて歌えるわけもないマックスが、知っているロシアの地名を列挙しながらモスクワ~レニングラード~コロブチカ!! と適当にごまかすくだりは腹を抱えて笑える。ここで終わらずに機転を利かせてビートルズの「バック・イン・ザ・USSR」を歌って乗り切るセンスも素晴らしい。2時間はやや冗長だが、ジェニラヴの魅力とソツのない演出でハズさない一本としてオススメしておこう。

映画に登場する車たち

ホンダ S2000

ジェニラヴ演じるキュートなフェロモン娘・ペイジの愛車はシルバーのS2000。1999年にホンダが発売した、S600/S800の血統を引くオープン2シータースポーツカーだ。ペイジはさまざまな場面で乗り回しているが、さんさんと降り注ぐ西海岸の太陽の下、ジャックに会うために砂浜まで乗りつけるシーンがカッコイイ。スタイリッシュなS2000からタンクトップで胸チラ全開のペイジ=ジェニラヴが降りてきた瞬間、映画を見ている男子全員が彼女に恋をする!!

Text/伊熊恒介