煩悩寺和尚のドライビングマナーに喝っ!

喝っ!


淀みない車の流れは、適切な車間距離とドライバーのゆとりから生まれる、これこそ道路上における「流れ」の真理なり。以前高速警察に聞いたときのこと、「流れ」に関して寛容ではあるとのこと。しかし、その流れが著しく速かったり車間距離が狭い場合は、赤色灯などで減速を促すということだった。お上の情けは所詮ここまで。この流れの中から飛び出したる杭は打たれてしまう。

流れに乗るのには適正な車間距離を保つことが最も重要なり。この流れを保つには、これまた極意が必要なり。
前後の距離をバックミラーなどで確認しつつ、ブレーキではなくエンジンブレーキなどのアクセルワークで、早めに調整し車間距離を保つことが流れに乗る極意なり。ブレーキが禁じ手というわけではないが、高速域でのブレーキランプの点灯は後続車に動揺を与える。所詮他人の集まりである流れは、ドライバーの無意識なブレーキランプの連鎖で、いとも簡単に渋滞の原因となっていく。結果、その積み重ねが無意味な渋滞を招き事故を誘発させるのである。
だから、後続車に動揺を与えない絶妙のアクセルワークこそ、澄んだ流れに一石を投じず、濁さないための手段である。

また、アクセルを踏み込む右足に意識を巡らし走ることで脳が活性化され睡魔も憑依してこない。ドライブマナーに喝っ! 交通の流れに乗る極意燃費にも貢献する可能性もある。睡魔と戦う方法については第二問答を参照していただきたいが、流れを意識し走ることで、様々な効果をもたらすことを理解していただきたい。

何が起こるか予測がつかないこのご時世、流れから逸脱した愚かな車が渋滞や事故の原因となることがある。流れのなかにもそんな車がいることを常に想定して走ることを心がけようではないか。

合掌っ!


Text/煩悩寺和尚 Illust/叶雅生