加速性能と燃費効率をアップした2L直噴エンジン搭載モデル

電気自動車やハイブリッドカーなど、百花繚乱状態の「エコカー」。その中で、既存のガソリンエンジンを改良することで、燃費の向上や排出ガスの削減に取り組んでいるのが、最近アイドリングストップ技術で話題のマツダ。今回はそれに先駆け、動力性能向上と燃費効率アップを実現した直噴エンジン搭載モデル、マツダプレマシー「DISI」をご紹介します。

かつては三菱「GDI」やトヨタ「D-4」、日産「Neo Di」など、ハイパフォーマンスをウリとした多くの直噴ガソリンエンジンが作られていましたが、1990年代頃から一気に下火となってしまいました。その理由は高コストな上にディーゼルエンジンと同じくPM(排気微粒子)が多く排出され、さらに高圧インジェクターのノイズにより音がうるさいことが挙げられます。
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しかし欧州で、PMの排出量が低減されエンジン音が静かになったクリーンディーゼルが人気を集めると、下火になった直噴ガソリンエンジンも再注目されるようになってきました。マツダが2007年1月の一部改良で、プレマシーにいち早く採用した2Lの直噴ガソリンエンジン「DISI」はその先駆け。低回転域でのパワフルなトルクと、10・15モードで15km/Lという好燃費を両立させています。

DISIエンジンを搭載したプレマシーの新車時価格は182.3万~219.8万円で、従来型の2Lエンジンと比べて約8万円のアップ。その分、トランスミッションは4ATから5ATに、最高出力は6ps向上して151ps/6200rpm、最大トルクは1.2kg-m向上して19.7kg-m/4000rpmとなっています。

2009年7月に行われた一部改良では、2LモデルはすべてDISIエンジンに統一されています。また、DISIエンジン搭載のスペシャルグレードとして「20Z」もモデルエンドまで設定。ガンメタリックの17インチアルミホイールやステアリングシフトスイッチ、本革のステアリング&シフトノブなどが標準装備となっています。
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原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているDISIエンジン搭載車両は14台。相場は89万~153万円となっています。全車修復歴なしで、3万km以下の低走行車が多いのは嬉しいところです、14台中13台がマツダディーラーなのも特徴的。保証付きのお店がほとんどですので、購入後も安心してカーライフが送れそうです。

直噴エンジンのDISIは決して華やかではないものの、いぶし銀的な実用性の高い環境技術。エコカーというとハイブリッドカーの先進的なイメージにとらわれがちですが、ミニバンを狙っている方は「DISI」を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか? 興味をもった方は下の検索窓に「プレマシー DISI」と入力して検索してみてください。


Text/渡瀬基樹