ホンダ フリード VS 日産 キューブキュービック PART3:取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?
2008/08/18
PART3 取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?
ホンダ フリード
![]() ![]() ↑フード、ノーズがまったく肉眼で見えず、すべて“想像の域”なのが、抵抗感を覚える主な理由。しかもインパネの奥行きがあり、Aピラー付け根が遙か前方に見えるため、もっと大きな車を扱っている気持ちにさせられる |
||
![]() |
![]() |
![]() |
日産 キューブキュービック
想像の域を脱しない見切りは慣れを要する
フリードのボディサイズは、全長×全幅×全高=4215×1695×1715mm、ホイールベースは2740mm。対してキューブキュービックは、全長×全幅×全高=3900×1670×1645mm、ホイールベースは2600mm。キューブキュービックはオリジナルから全長とホイールベースを170mm延長しながらも4mを切る全長を実現。最小回転半径も4.7m(フリードは5.2m)を確保している。まずフリードだが、少々手を焼いた。手を焼いた・・・などという表現はキツいが、キューブキュービックとは対照的で、フード、ノーズがまったく肉眼で見えず、すべて“想像の域”なのが、抵抗感を覚える主な理由。しかもインパネの奥行きがあり、Aピラー付け根が遥か前方に見えるため、その距離感がもっと大きな車を扱っている気持ちにもさせられる。
撮影中も、前車との間隔が70cm程度も開いた状態にもかかわらず、室内からはそんなに開いている印象、そして自信はなかった。ノーズが見えない車は多々あるが、フリードがやけに強くそう感じさせる原因はいったい何なのか?
ただし以上の事象は、オーナーになり、車両感覚に慣れれば問題ではなくなる範囲であるはず。となれば、眼前の広大なインパネも広々感の演出に貢献してくれることになる。
縦列駐車で苦労させられたフリードも、車庫入れは苦戦することもなかった。リアビューカメラの助け、スムーズで軽いステアリングのタッチもあり、楽々と行えた。
小さいサイズ以上にスクエアなスタイリングの恩恵は絶大
冒頭に記したとおり、4mを切る全長を実現しているキューブキュービック。小ささの点でどう考えてもキューブキュービックは取り回しに有利だろう・・・というのが事前の予測。だが実際には、小ささ以上にこの車の四角いスタイルが実は非常に扱いやすいことが再確認できた。とくに縦列駐車時に、エンジンフードがしっかり見えるのは、やはりありがたいもの。視認できるから安心感が高いのだ。運転席の高さ調節も可能だから、小柄なドライバーでもこの視界の良さは保証される。
車庫入れは、4mを切る全長ということもあり、コチラも楽に行えた。
■視界チェック計測結果
前方視界 車から1mはなれて |
後方視界 車から1mはなれて |
|
---|---|---|
ホンダ フリード | 77cm | 106cm |
日産 キューブキュービック | 64cm | 103cm |
今回のまとめ
四角いボディにコンパクトなサイズと、キューブキュービックの扱いやすさが際立った。この勝負はキューブキュービックの勝ちとする。フリードは視界が広いものの、車両感覚をつかむにはややコツが必要。また運転席とシートベルトアンカーの高さ調節がレスというのも割り切り過ぎでは?次回予告
コンパクト・ミニバンとして優れているのは?
コンパクト・ミニバンとして優れているのは?
今回のテスト車両
ホンダ フリード | |
---|---|
テスト車両 | G Lパッケージ 178.5万円 |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4215×1695×1715 |
ホイールベース(mm) | 2740 |
車両重量(kg) | 1300 |
最小回転半径(m) | 5.2 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1496 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
87(118)/6600 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
144(14.7)/4800 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 42L |
10・15モード燃費 (km/L) |
16.4 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
11.3 |
タイヤサイズ | 185/70R14 |
日産 キューブキュービック | |
---|---|
テスト車両 | 15M 165.9万円 |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 3900×1670×1645 |
ホイールベース(mm) | 2600 |
車両重量(kg) | 1190 |
最小回転半径(m) | 4.7 |
乗車定員(人) | 7 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1498 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
80(109)/6000 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
148(15.1)/4400 |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク容量 | 45L |
10・15モード燃費 (km/L) |
19.2 |
実用燃費 (km/L) e燃費提供 |
13.1 |
タイヤサイズ | 175/65R14 |
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
ホンダ フリード VS 日産 キューブキュービック PART3:取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?/旬ネタ
あわせて読みたい
【試乗】新型 ポルシェ 911 ダカール|オフロードではカイエンより速い! 2500台限定の“背の高い911”
【試乗】新型 スズキ スイフト MTモデル|現段階で200万円以内最良のMTハッチバックはコレ!
ランドクルーザー70の「新車がない!」「中古車は高い!」に絶望したあなたに贈る「代わりにコレどうですか?」5選
ランドクルーザー250の「納車約2年待ち」「新車価格700万円以上」に絶望した人に贈る「代わりに半額でコレ、どうですか?」5選
【海外試乗】新型 ポルシェ マカン|電動化しても走りは“ポルシェ”!? 重さを感じさせない軽快なハンドリングが魅力だ!
足らないからこそ楽しめる。家族色に染められた2代目カングー
「ジムニーは燃費悪い」って本当? 実燃費検証から新型&旧型、シエラ、ライバル比較まで解説!
【試乗】新型BMW 2シリーズアクティブツアラー|“走りのらしさ”はそのままに、取り回しの良さが光る2代目モデル
トヨタ ヴェルファイア(3代目)をマンガで解説! ラージサイズミニバンの王者はどんな車?【人気車ゼミ】
【試乗】新型 ヒョンデ アイオニック 5 N|BEVの走りは盛り上がらないとお嘆きのあなたに! ハイパフォーマンスバージョン「N」がついにBEVに登場