メルセデス・ベンツ Cクラス 【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2007/08/06
道を選ばない、オールマイティかつ高性能なスポーツセダン

◆テスト車両:C200コンプレッサーアバンギャルド 460万円
C300 アバンギャルドS 664万円
■主要諸元:C300 アバンギャルドS
●駆動方式:FR
●トランスミッション:7AT
●全長:4300×全幅1770×全高1430㎜
●ホイールベース:2760㎜
●車両重量:1570㎏
●乗車定員:5人
●エンジン種類:V6DOHC
●総排気量:2996㏄
●最高出力:170kW(231ps)/6000rpm
●最大トルク:300N・m(30.6kg-m)/2500~5000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:66L
●10・15モード燃費:9.5㎞/L
●タイヤサイズ:225/45R17/245/40R17
◆コンセプト
快適さと俊敏さという相反性能の両立を図る

Cクラスとしては3世代目、190Eから数えれば4代目となるM・ベンツのコンパクトサルーン。W204型とツウは型式名で呼ぶ。
最大の特徴は、ドライビングの喜びを前面に押し出してきたこと。アジリティコントロールとM・ベンツが呼ぶもので、剛性の高いボディと油圧式の可変ダンパー、クイックなギア比のパワーステアリングなどにより快適さと俊敏さという、相反性能の両立を図った。 また、クーペモデルの証であった、スリーポインテッドスターをグリルに配したマスクをアバンギャルドに採用。W204のスポーティイ メージを強調している。
まずは3タイプ、エンジンを用意。1.8R直4スーパーチャージャー付きに2.5Rと3RのV6である。V6モデルには7ATが組み合わされる。
◆室内&荷室空間
確実に広くなった後席 カーナビは全車標準装備

現行Sクラスゆずりのダイナミックでモダンなスタイリングに合わせるように、インテリアもこれまでになく新しさに満ちている。立体的なインパネの造形に始まり、格納式の7インチディスプレイやコマンドシステムなど、上級モデルに準じた装備内容とした。
スポーティな外観のアバンギャルドにはブラックバードアイメープルウッドを配した精悍な内装を、落ち着きのあるエレガンスにはウォールナットウッドの上品で温かみのある内装をそれぞれ組み合わせた。明るい色の樹脂の質感がイマイチだが、ダーク系であれば相当高そうな車に思える。
最上級C300アバンギャルドSは、ステアリングギア比がさらに速い。ハンドルは3本(他は4本)スポークで、パドルシフト付きだ。
◆ドライブフィール
前輪の動きは軽やか、山道ではさらに俊敏な走り味

250の導入が遅れているため、300と200を比べることになったが、総合的に見て200Kを勧める。
過去にM・ベンツの薫陶を受けた人なら、最初のひと転がしで“おやっ?”と思うに違いない。ボディが強いのはこれまでどおりだとしても、前輪の動きがかなり軽やかに感じられるはず。アクセルレスポンスの“ため”も少なく、レスポンス良く走り始める。街中では極めてモダンな走り味なのだ。
ワインディングに行けば、軽快感がさらに顕著となる。俊敏かつ手応え十分なステアフィールと、それでいて自然で状況をつかみやすい足さばきのおかげで、誰もが安心してスポーティに走れる。BMWのように、ではあるが、あちらほど神経を使わなくて済む。
高速走行の安定感は十二分だ。
◆こんな人にオススメ
欧州Dセグメントの車に乗りたいと思っているすべての方に自信をもってオススメ。このクラスにおける現時点のベンチマークである。もっとも、本当に走りを楽しむならBMW3シリーズに分があるし、クールさではアウディA4が上。オールマイティさで、ライバルたちを大きく上回る。何かいい車が欲しい、という人には最適な一台だと思う。
(Tester/西川淳 Photo/向後一宏)



◆テスト車両:C200コンプレッサーアバンギャルド 460万円
C300 アバンギャルドS 664万円
■主要諸元:C300 アバンギャルドS
●駆動方式:FR
●トランスミッション:7AT
●全長:4300×全幅1770×全高1430㎜
●ホイールベース:2760㎜
●車両重量:1570㎏
●乗車定員:5人
●エンジン種類:V6DOHC
●総排気量:2996㏄
●最高出力:170kW(231ps)/6000rpm
●最大トルク:300N・m(30.6kg-m)/2500~5000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:66L
●10・15モード燃費:9.5㎞/L
●タイヤサイズ:225/45R17/245/40R17
◆コンセプト
快適さと俊敏さという相反性能の両立を図る


Cクラスとしては3世代目、190Eから数えれば4代目となるM・ベンツのコンパクトサルーン。W204型とツウは型式名で呼ぶ。
最大の特徴は、ドライビングの喜びを前面に押し出してきたこと。アジリティコントロールとM・ベンツが呼ぶもので、剛性の高いボディと油圧式の可変ダンパー、クイックなギア比のパワーステアリングなどにより快適さと俊敏さという、相反性能の両立を図った。 また、クーペモデルの証であった、スリーポインテッドスターをグリルに配したマスクをアバンギャルドに採用。W204のスポーティイ メージを強調している。
まずは3タイプ、エンジンを用意。1.8R直4スーパーチャージャー付きに2.5Rと3RのV6である。V6モデルには7ATが組み合わされる。
◆室内&荷室空間
確実に広くなった後席 カーナビは全車標準装備



現行Sクラスゆずりのダイナミックでモダンなスタイリングに合わせるように、インテリアもこれまでになく新しさに満ちている。立体的なインパネの造形に始まり、格納式の7インチディスプレイやコマンドシステムなど、上級モデルに準じた装備内容とした。
スポーティな外観のアバンギャルドにはブラックバードアイメープルウッドを配した精悍な内装を、落ち着きのあるエレガンスにはウォールナットウッドの上品で温かみのある内装をそれぞれ組み合わせた。明るい色の樹脂の質感がイマイチだが、ダーク系であれば相当高そうな車に思える。
最上級C300アバンギャルドSは、ステアリングギア比がさらに速い。ハンドルは3本(他は4本)スポークで、パドルシフト付きだ。
◆ドライブフィール
前輪の動きは軽やか、山道ではさらに俊敏な走り味



250の導入が遅れているため、300と200を比べることになったが、総合的に見て200Kを勧める。
過去にM・ベンツの薫陶を受けた人なら、最初のひと転がしで“おやっ?”と思うに違いない。ボディが強いのはこれまでどおりだとしても、前輪の動きがかなり軽やかに感じられるはず。アクセルレスポンスの“ため”も少なく、レスポンス良く走り始める。街中では極めてモダンな走り味なのだ。
ワインディングに行けば、軽快感がさらに顕著となる。俊敏かつ手応え十分なステアフィールと、それでいて自然で状況をつかみやすい足さばきのおかげで、誰もが安心してスポーティに走れる。BMWのように、ではあるが、あちらほど神経を使わなくて済む。
高速走行の安定感は十二分だ。
◆こんな人にオススメ
欧州Dセグメントの車に乗りたいと思っているすべての方に自信をもってオススメ。このクラスにおける現時点のベンチマークである。もっとも、本当に走りを楽しむならBMW3シリーズに分があるし、クールさではアウディA4が上。オールマイティさで、ライバルたちを大きく上回る。何かいい車が欲しい、という人には最適な一台だと思う。
メルセデス・ベンツ Cクラス 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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