ネオ・ネオクラシックに乗る。【カーセンサーEDGE2月号】
カテゴリー: 編集部からのお知らせ
タグ: BMWアルピナ / ベントレー / フェラーリ / セダン / クーペ / コンチネンタルGT / EDGEが効いている / c!
2020/12/26
▲発売と同時に大ヒットし、今もデザインやコンセプトを受け継いだ最新世代が販売されているベントレーのコンチネンタルGT。その初代モデルが登場したのが2003年。デビュー時はW12エンジンのみ、のちにV8モデルが追加されたあたりも、この時代らしいところだろう90年後半から2000年代後半の車にはお宝が多い
クラシックカーやビンテージカーに定義はない(海外には一応あるが日本ではあまり浸透していない)。現在の日本では1970年代以前の車をクラシックカー、1980~1990年あたりの車をネオクラシックと呼ばれ人気も付加価値も高い。では、それらと高性能な最新モデルのはざまにある、1990年代後半から2010年ぐらいのモデルは、中途半端で魅力がないのだろうか?
もちろん、そんなことは決してない。
この時代には実に個性的な車が多い。相場も現在高騰しておらず、十分に中古車としての旨みがある。年式が高い分、クラシックカーやネオクラシックカーよりも性能や実用性も高い。
今回のカーセンサーEDGEの特集はそんな世代のモデルを「ネオ・ネオクラシック」と呼び、その魅力を再確認してみた。
▲環境性能や安全性能を求める声が高まったことで、従来以上の開発費が必要になり始めた90年代後半。それに伴い、販売台数を大きく増やすことが重要になり、各自動車メーカーは生産体制を一新、近代化が進められた。しかし、過渡期だけに古き良き伝統や味もまだまだ残っていたため、この時代ならではの個性的なモデルが多数生み出されることとなった
▲徐々に選択肢が少なくなりつつある左ハンドルやMTモデルもまだまだ存在しているネオ・ネオクラシック世代。アルピナのようなスポーツモデルには高確率でMTモデルが設定されていたし、それらは少数だが中古車市場で見つけることができる。写真はアルピナ B10のMTモデルで、価格は555万円(取材協力=AUTO DIRECT )自然吸気の大排気量エンジンという贅沢が味わえる時代
今回の特集は1990年代後半から2000年代後半にフューチャーしている。
この時代の大きな特徴はやはりエンジン。排気量を小さくし、ターボで出力を補いつつも、燃費性能を高めた「ダウンサイジング化」が進む昨今、4Lや5Lを超えるV8、V10、V12エンジンは一部のスーパーカーの除き、絶滅しつつある。NA(自然吸気)の大排気量エンジンのフィーリングを楽しめる最後の世代がこの「ネオ・ネオクラシック」の年代と言っていいだろう。「ターボじゃエンジン音が味気ない」「NAの自然な拭け上がりが好き」という声は今もよく耳にする。ダウンサイジング化された最新モデルを否定しているわけではないが、憧れや忘れられないフィーリングも含め、大人のわがままで車を選ぶのは大いにアリではないだろうか。眺めているだけでは、今後本当に絶滅してしまうかもしれないのだから……。
エンジン以外にもRRのモンスターハッチや一般的なグレードに設定されていたMT車、時代にあらがって古い伝統を守り続けていたモデルなど「ネオ・ネオクラシック」の世界は実に奥深い。
味わい深い中古車との出合いを求めるなら……この世代のモデルにぜひ注目しておきたい。
▲新車価格からの値落ち率、コストパフォーマンス、そしてこの時代ならでは贅沢なエンジンと、ネオ・ネオクラシックの条件が多く揃う代表的なモデルがコンチネンタルGT。カーセンサーnetでは約30台が流通し、安いものは200万円台から見つけることもできる。写真は2006年式で走行距離2.5万km、価格は430万円(取材協力=Mars inc. )
▲コンチネンタルGTのエンジンは6LのW12エンジン。出力は560ps、最大トルク66.3kgmというスペックを誇った。大排気量エンジンを美味しくいただける最後の世代でもあり、また相場が高騰する前だけにお得度も高い。車好きにとってはナイスタイミングと言えるかもしれない【関連リンク】
カーセンサーEDGE 2月号
ネオ・ネオクラシックに乗る。

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