第8回 日産 スカイラインGT-R(R33型) 【おいしい中古車】
2007/10/31
■第2世代GT-Rの穴場的存在を見つけた!
’07年モーターショーの華と言えば、やはり日産GT-R。超ド級のスペックを引っさげて登場したわけですが、スペック同様に価格も大幅にアップ。維持するにも結構なお金が必要という話も出ていて、欲しいは欲しいけど、ちょっと手が出ないという人も多いのではないでしょうか?そんな人にオススメしたいのが、R33のGT-Rです。
今普通に買えるGT-Rは、R32、R33、R34の3モデル。ただし、R34のVスペックⅡニュルなどは、プレミアがついて新車価格より高い値段で売られています。R34の相場はベースグレードも含め、R32、R33と比べるとズバ抜けて高いんです。となると、ターゲットはR32かR33。実はこの両者、R32のほうが人気が高いことから、相場的に大きく変わらないんです。シャープなスタイリングのR32に対し、ちょっとボテっとした印象のR33。その辺りの人気が反映されて、R33はちょっと穴場的存在にあるんです。
![日産 スカイラインGT-R サーキット走行](//www.carsensor.net/contents/article_images/_2028/thum-oishii_8_2_1.jpg)
↑ボディサイズの拡大、ホイールベースが長くなったことで高速安定性は格段に向上した。無論、動力性能は折り紙付き
やれデカイだの重そうだのと言われるR33ですが、R32との違いは重量にすればたったの60kg。しかもトルクアップしたエンジンやアクティブLSD、電動スーパーハイキャス、ブレンボ製キャリパーなど、重量増を補って余りあるスペックアップが図られているのです。それを証明しているのが、世界一過酷なサーキットとして知られているニュルブルクリンクのラップタイムです。1周20kmを超える北コースは、今回取り上げているGT-Rを初め、さまざまなスポーツカーの開発の舞台となっています。R32が記録したラップは8分20秒。これでも十分速いのですが、R33はついに8分の壁を破り、7分59秒という記録を打ち立てました。開発に赴いた遠征部隊は、ここに数ヶ月とどまり、車両のセッティングを煮詰めていったそうです。情熱と技術、そして、R32 GT-Rから5年の歳月をかけた結果、成しえた大記録でした。余談ですが、最新型のGT-Rは7分38秒を記録しています。
■ノーマルで乗られている物件が多いのも注目ポイント
もう一つR33をオススメする理由として、維持費の面が挙げられます。R33もすでに10年選手ではありますが、R32は登場からすでに18年。いくら丈夫な国産車と言えども、スポーツカーということも考えれば、やはりそれなりの整備は必要になってきます。さらに言えば、R33はノーマルで乗られていた物件がR32に比べて多い。チューニングは、やり方によっては車の寿命を縮める要因になる場合もあるので、その点もR33がおいしい理由の一つになります。
![日産 スカイラインGT-R アクティブLSD](//www.carsensor.net/contents/article_images/_2028/thum-oishii_8_4.jpg)
↑GT-R伝統のRB26DETTエンジンは強大なトルク&パワーを誇る(左) 左右駆動輪へのトルク配分を最適化するアクティブLSD
では、走行距離が同じで、修復歴なしの条件でR32とR33の物件を見てみましょう。
●R32:H5年式+2.8万km+修復歴なし=298万円
●R33:H10年式+2.8万km+修復歴なし=278万円
なんと、R33のほうが20万円安いという逆転現象が起きています。R32より速くて丈夫でかつ安いときたら、これを狙わない手はないでしょ!ほら重そうに見えたR33のスタイリングだって、これを聞けば重厚感があるボディに見えてきたりしませんか?
さて、最後にダメ押しを。これはR32、R33、R34問わずなのですが、新型GT-Rが登場したことで今後はそれぞれの相場が下がってくるはず。新型が出れば旧型の相場が下がる。これは中古車のセオリーですね。さぁGT-Rファンのみなさん。中古のGT-Rはこれからが買い時ですよ!
’07年モーターショーの華と言えば、やはり日産GT-R。超ド級のスペックを引っさげて登場したわけですが、スペック同様に価格も大幅にアップ。維持するにも結構なお金が必要という話も出ていて、欲しいは欲しいけど、ちょっと手が出ないという人も多いのではないでしょうか?そんな人にオススメしたいのが、R33のGT-Rです。
今普通に買えるGT-Rは、R32、R33、R34の3モデル。ただし、R34のVスペックⅡニュルなどは、プレミアがついて新車価格より高い値段で売られています。R34の相場はベースグレードも含め、R32、R33と比べるとズバ抜けて高いんです。となると、ターゲットはR32かR33。実はこの両者、R32のほうが人気が高いことから、相場的に大きく変わらないんです。シャープなスタイリングのR32に対し、ちょっとボテっとした印象のR33。その辺りの人気が反映されて、R33はちょっと穴場的存在にあるんです。
![日産 スカイラインGT-R](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_2028/thum-oishii_8_1.jpg)
![日産 スカイラインGT-R サーキット走行](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_2028/thum-oishii_8_2_1.jpg)
↑ボディサイズの拡大、ホイールベースが長くなったことで高速安定性は格段に向上した。無論、動力性能は折り紙付き
やれデカイだの重そうだのと言われるR33ですが、R32との違いは重量にすればたったの60kg。しかもトルクアップしたエンジンやアクティブLSD、電動スーパーハイキャス、ブレンボ製キャリパーなど、重量増を補って余りあるスペックアップが図られているのです。それを証明しているのが、世界一過酷なサーキットとして知られているニュルブルクリンクのラップタイムです。1周20kmを超える北コースは、今回取り上げているGT-Rを初め、さまざまなスポーツカーの開発の舞台となっています。R32が記録したラップは8分20秒。これでも十分速いのですが、R33はついに8分の壁を破り、7分59秒という記録を打ち立てました。開発に赴いた遠征部隊は、ここに数ヶ月とどまり、車両のセッティングを煮詰めていったそうです。情熱と技術、そして、R32 GT-Rから5年の歳月をかけた結果、成しえた大記録でした。余談ですが、最新型のGT-Rは7分38秒を記録しています。
■ノーマルで乗られている物件が多いのも注目ポイント
もう一つR33をオススメする理由として、維持費の面が挙げられます。R33もすでに10年選手ではありますが、R32は登場からすでに18年。いくら丈夫な国産車と言えども、スポーツカーということも考えれば、やはりそれなりの整備は必要になってきます。さらに言えば、R33はノーマルで乗られていた物件がR32に比べて多い。チューニングは、やり方によっては車の寿命を縮める要因になる場合もあるので、その点もR33がおいしい理由の一つになります。
![日産 スカイラインGT-R RB26DETTエンジン](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_2028/thum-oishii_8_3.jpg)
![日産 スカイラインGT-R アクティブLSD](http://www.carsensor.net/contents/article_images/_2028/thum-oishii_8_4.jpg)
↑GT-R伝統のRB26DETTエンジンは強大なトルク&パワーを誇る(左) 左右駆動輪へのトルク配分を最適化するアクティブLSD
では、走行距離が同じで、修復歴なしの条件でR32とR33の物件を見てみましょう。
●R32:H5年式+2.8万km+修復歴なし=298万円
●R33:H10年式+2.8万km+修復歴なし=278万円
なんと、R33のほうが20万円安いという逆転現象が起きています。R32より速くて丈夫でかつ安いときたら、これを狙わない手はないでしょ!ほら重そうに見えたR33のスタイリングだって、これを聞けば重厚感があるボディに見えてきたりしませんか?
さて、最後にダメ押しを。これはR32、R33、R34問わずなのですが、新型GT-Rが登場したことで今後はそれぞれの相場が下がってくるはず。新型が出れば旧型の相場が下がる。これは中古車のセオリーですね。さぁGT-Rファンのみなさん。中古のGT-Rはこれからが買い時ですよ!
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第8回 日産 スカイラインGT-R(R33型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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