日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は9日、同社の九州での生産が40年の節目を迎えるとともに、同地における生産累計台数が1,500万台に達したと発表しました。
同日行われたオフライン式には、小川洋福岡県知事はじめ多くのご来賓列席のもと、同社CCO西川廣人、生産担当副社長 松元史明を始め、関係役員、従業員約500名が参加し、40周年と1,500万台達成を盛大に祝いました。

日産は、1975年4月に九州での生産を開始しました。立ち上げ当初は、エンジンの生産を行い、1976年からは車両(ダットサントラック)の生産を開始しました。同工場は、九州で最も歴史ある自動車生産工場として、その後も多くのモデルの生産を手掛けることで、生産台数を伸ばし、1992年11月に累計500万台、2004年12月に1,000万台に達し、本年5月には1,500万台を達成しました。

1992年には、「働く人」にやさしい快適な労働環境を実現した最新鋭の工場として、第2工場が稼働しました。2000年には、国内専用埠頭に加えて専用外航埠頭が開所、国内向け、海外向け車両とも生産・車両保管・船積みを同一敷地内で行うことが可能となり、一貫した生産・物流を実現したことによって、効率が大幅に向上しました。また、2010年には、「多品種混流生産ライン」を得意とする、関連会社の日産車体九州株式会社が稼働を開始し、九州は日産の国内生産の半分以上を占める、重要な生産拠点となりました。

2011年には、独立した事業会社として日産自動車九州株式会社を設立し、効率的な部品調達と物流の徹底など、九州地域の地の利を最大限に活かすことで、グローバルコスト競争力を持ったマザー拠点として、現在に至るまで世界の工場をリードし続けています。

現在は、年間約2,500億円の部品等の購入を福岡県はじめ近隣地区から行っている他、福岡県内の日産販売会社を始めとする日産グループ全体で、約8,000名の従業員を雇用するなど、地域経済に貢献しています。また、年間5万人もの工場見学の受け入れや、地域共生活動(活動名:スマイルアップ日産九州)を通じて、地域社会との繋がりも大事にしています。日産は、今後も引き続き、九州の生産拠点を「開かれた工場」として福岡県と共に発展していきます。